万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌1038 故郷は0939

2013年07月09日 | 万葉短歌

2013-0709-man1038
万葉短歌1038 故郷は0939

故郷は 遠くもあらず 一重山
越ゆるがからに 思ひぞ我がせし  高丘河内

0939     万葉短歌1038 ShuC485 2013-0709-man1038

ふるさとは とほくもあらず ひとへやま
  こゆるがからに おもひぞわがせし
高丘河内(たかをかの かふち)=題詞原文には、「高丘河内連(-の むらじ)」。「百済系の渡来人の子。もと楽浪河内(ささなみの かふち)。養老五年(721)正月、山上憶良らとともに東宮に侍す。神亀元年(724)高丘連の姓を賜る。天平三年(731)正月外従五位下、九月右京亮。天平十四年八月紫香楽宮造宮司。伯耆守(はうきのかみ)、大学頭などを歴任、天平十八年従五位上。天平勝宝六年(754)正五位下。17-3926 の左注にも名が見える。この記載法は尊称法による。」
【編者注】題詞原文は、「高丘河内連歌二首」。その第一首。
【訓注】故郷(ふるさと)。思ひぞ我がせし(おもひぞわがせし=念曽吾世思)。