知足

自然と共に素敵に生きたい

珪藻土塗り

2010年11月30日 | ECOハウス

内装は、やっぱり天然素材がいいなぁーと思ってて、漆喰か珪藻土(けいそうど)にしようと思っています。神奈川エコハウスのAさんからは、DIYでやりましょう!っと当初から勧められていたので、珪藻土の塗り方を教わるために体験会に参加してきました。

珪藻土といっても実は接着剤として合成樹脂系を使っているメーカーも多いらしいのですが、今回体験会でお世話になった「ケイソウくん」は純天然素材ということで、このメーカーにしようかなぁっと思っています。

珪藻土の特性は素晴らしくて、体験会にお邪魔した鎌倉ショールームには、珪藻土の魅力を実際に体験できるようになっていて、中でも加湿器で湿度をガンガンに上げた部屋が2つあって、珪藻土の壁と通常の壁紙の部屋を体感できるのですが、その違いは凄かったです。珪藻土の部屋は壁に手を触れても殆ど水滴がついてなく、肌で感じる湿気具合も全然違っていました。

珪藻土には、他にもおそるべき特異性があって、湿度調整、ホルムアルデヒドなどの吸着・分解、消臭、CO2吸着、断熱効果(省エネ)、マイナスイオン、赤外線放出、不燃、などなど、ホント?と思ってしまうほどの素晴らしい特性がいろいろあるそうです。詳細は、こちら

 

 実際に体験してみて、これがまた結構楽しくて、もちろんプロの人のような綺麗な出来にはならないですが、それなりに味のあるいい感じにできました

難しいのは、隅っこの処理と模様付け。特に模様付けは、ある意味ではどうにでもなるのですが、コテやタワシ、ローラーなどを使って様々な模様にすることができるので、実際の部屋をイメージして、どの模様にするか、すごく迷いますね。

体験会で説明してくれた職人さんは、コテひとつで、様々な模様をあっという間に作ってしまって、しかも珪藻土をこよなく愛しているのが伝わってきて、とても素敵な方でした。

 実際に我が家で珪藻土を塗るのは、来年の2月ぐらいになりそうですが、その時はワークショップを開催して、友達にも手伝ってもらおうかなぁーっと思ってます。

家を自分で建てる人は、「ケイソウくん」お勧めですよ~。

 


埋炭

2010年11月13日 | ECOハウス

いよいよ基礎工事が始まりました

ミニのパワーショベルで掘削が始まったのですが、地盤がかなり硬いらしく、パワーショベルでも結構苦労されているようでした。地盤調査をした際に、切り土でかなりいい地盤と聞いていたのですが、実際に掘ってみると表面の柔らかい土の下にかなり頑丈なかた~い地盤があって、家を建てるには最高の土地みたいです

【埋炭】

神奈川エコハウスでは、埋炭をお勧めしているということで、我が家も埋炭をすることにしました。埋炭は、地電位、磁場を整え、マイナスイオン化する働きがあるそうです。また、多孔質で有害物質を吸着するので、家の下に埋めると家が長持ちして、庭の草木の成長にも良い作用があるそうです。

今回、我が家の埋炭は、200kgの炭を使いました。人がすっぽり入れるくらいの穴を土地のほぼ中央に掘り、そこに炭を入れ、固めるために水を入れ、水がしみ込んだ後、その上から土を被せます。

住み心地のいい家になりますよ~~に

 


ECOハウス 環境配慮へのこだわり

2010年11月07日 | ECOハウス

長年の夢だったECOハウス建設。その環境配慮のこだわりは、ちょっとやりすぎ?というぐらいになってしまいましたが紹介します。
もちろん全部を実現できる訳ではないのですが、こうやって要望をまとめておいて一つ一つ吟味しながら神奈川エコハウスの担当のTさん、Aさんと半年に渡って詰めてきました。
これでけの要望をほぼ全てかなえてもらえる設計をして頂けて、本当に感謝しています
いよいよ、明日から着工となります。どんな家ができるか、楽しみです

【ECOハウス 環境配慮】

◎太陽の恵みを感じる家、自然を感じる家、季節を感じる家
 ・光、風、気温、匂いを感じる家
 ・五感を刺激する家、創造性のある家
 
◎地産地消の木の家、200年持つ家
 ・神奈川県産の木を使用(自分の家に使われる木を事前に見たい)
 ・合板、集合材はなるべく使わない。
 ・輸入材を使う場合はFSC認証材を使用する。
 ・古民家の廃材、建具などが手に入るようだったら廃材を利用する。
 ・お庭にはビオトープや在来種を植える。
 ・資材を長距離で輸送する場合は鉄道を利用(エコレール認定)
 ・耐震性、耐久性、防犯性が高く、湿気を防ぐ劣化対策に優れた200年住宅
 ・シンプルデザインで普遍性を追及。家族構成の変化に対応できる。
 ・維持管理がし易い。サポート体制が整っている。
 ・ウッドデッキ、外壁材も国産材。メンテ(塗料)は自分でやる。
 
◎CO2排出量ゼロ、光熱費ゼロの家(省エネ、創エネ)
 ・再生可能エネルギー(CO2排出ゼロのためのベストミックスを検討する)
 ・太陽光発電(売電)+ガス発電(エコウィル:東京ガス)+ペレットor床暖房
 ・太陽光発電(売電)+(太陽熱+ヒートポンプ:YAZAKI)+ペレットor床暖房
 ・太陽光発電(売電)+太陽熱利用(長府製作所HSG-200)+ペレットor床暖房
 ・太陽光発電(売電)+(ガス(エコジョーズ)+ヒートポンプ:リンナイハイブリット給湯機)+ペレットor床暖房
 ・将来的に風力発電にも対応できるようにしておく
 ・ペレットストーブ(バイオマスエネルギー):使用時CO2排出量ゼロ
 
◎高気密・高断熱の家
 ・無暖房住宅を目指す。
 ・換気:スティーベル熱交換換気システムなど高機能換気システムを検討する。
 ・Q1住宅:熱損失係数Q値≦1.0 を目指す
 ・高気密 C値<2.0~5.0cm2/m2 を目指す
 ・基礎、屋根、外壁は断熱性のよい素材にする。
 ・断熱性・遮音性に優れた窓、サッシを使う。(二重or三重サッシ、アルゴンガス充填複層Low-Eガラス、樹脂サッシ、木製サッシなど)
 ・リビングや寝室などのメインの窓は木製サッシ、それ以外は樹脂サッシにする。
 ・断熱材:グラスウール(ガラスの廃棄物)、セルロースファイバ(新聞などのリサイクル紙)、羊毛などを検討。⇒羊毛+杉皮
 ・断熱ブラインド、ハニカム・サーモスクリーンなど
 
◎冷暖房
 ・温水床暖房 or ペレットストーブ(使用時CO2排出ゼロ)のどちらか(要検討)
 ・ペレットストーブにする場合は、床板(無垢)は柔らかく、温かみのある木にする。
 ・夏はゴーヤカーテン
 ・落葉広葉樹を植えて、夏は日差しを遮り、冬は日差しを入れる。
 ・クーラーのためのエアコンを将来的に各部屋(リビング、寝室、子供部屋)に設置できるようにしておく。(今あるエアコンは、寝室に設置する。)
 
◎省エネ
 ・出来るだけLED照明にする(蛍光灯+LED)
 ・必要な場所だけを明るくする(多灯分散照明)
 ・風呂釜断熱

◎街との融和、ビオトープ
 ・街の雰囲気にあった家
 ・気候風土にあった家、昔の知恵が活かされた家
 ・地域の生態環境や街なみ、景観への配慮がなされた家
 ・花のきれいな、香りのいい草木、鳥が実をついばみに来る木、バタフライツリーなど蝶が集まる木、昆虫が集まる木、在来種で生け垣を作り、道行く人の目を楽しませ、地域の環境づくりに貢献する。
 ・屋上緑化、ベランダ緑化、壁面緑化を検討する。
 ・富士山を部屋から見られるように窓を配置する。
 
◎風通し
 ・空気の流れがよい家
 ・南北通風(南と北に開口部を設ける)
 ・温度差換気(夏は涼しく、冬は暖かく)
 ・風の入り口は「地窓」などで低く、出口は「高窓」や「開閉式窓」を設置
 
◎工法
 ・軸組工法(在来工法)
 ・真壁構造
 ・和風建築(洋風の良さも取り入れる)
 ・断熱もしっかりしたべた基礎
 ・エアサイクル工法
 ・日本の伝統文化である建築工法をなるべく採用する。
 ・耐震構造
 ・耐火構造

◎循環型の家
 ・水
 ・雨水利用(雨水タンク⇒トイレ、水遣り、洗車などに利用)
  ⇒トイレは100万以上するので、水遣り、洗車のみにする。
 ・雨水浸透枡
 ・お風呂の残り湯を洗濯に回せるようにする。
 ・節水型トイレを採用(要検討)
 
◎廃棄物削減
 ・キッチンからすぐに出たところにコンポストを設置
 ・建築現場でのゼロエミッションを目指す。
 
◎資材、原材料
 ・端材や廃材の有効利用(リサイクル材、エクステリア素材)
 ・窯業廃土から作った土間タイル(せっ器質など)を使う
 ・合板などを使う際は、FSC認証材をなるべく使う
 ・庭石などは河原から拾ってくる
 
◎メンテナンス性能
 ・断熱、気密、換気、温度のバリアフリーを考えた家
 ・壁が汚れた時は、上塗りすれば綺麗になる自然素材(漆喰、珪藻土)を使用
 ・外壁材も自分で塗料を定期的に塗る。
 ・経年美を楽しめる自然素材を使う


ECOハウス コンセプト

2010年11月06日 | ECOハウス

家を建てるのにまずは自分たちの希望を書きだそうということで書いていたら28ページにもなる冊子になっていました
神奈川エコハウスとの打ち合わせは、この冊子を見せるところから始まったのですが、かなり驚かれましたね

目次は、↓こんな感じ。


でも、希望がかなうかは別としても兎に角、書きだすことで、だんだんとイメージが固まってくるので、お勧めですよ。

全部はさすがに紹介できないので、一番重要なコンセプトをまずは紹介しますね。こだわりは、なんといっても究極の環境配慮です。

『コンセプト』

◎環境負荷ゼロ、光熱費ゼロ住宅
 ・CO2排出量ゼロの家
 ・循環型の家
 ・高気密・高断熱の家

◎木の家、200年住宅、健康住宅
 ・地産地消の木の家
 ・200年持つ木の家。3世代先まで考える
 ・家族の健康を考えた家
 
◎家族の愛情・笑顔・安らぎ・夢を与える家
 ・家族が団欒できる家
 ・家族のコミュニケーションがいつもできる家
 ・子供たちと遊べて、学べる家
 ・子供の成長に合わせて変化する家
 ・質素でありながら、温かみのある家
 ・お風呂はゆったり、リビングもゆったり
 ・光溢れる、明るい家

◎勝田家の喜怒哀楽
 ・悲しい時に見上げると癒してくれる天井(木の温もり)
 ・怒った時にあたっても壊れない壁(漆喰)
 ・楽しい時、嬉しい時に転がって喜べる床(木の弾力、やさしさ)
 ・寂しい時、つらい時に寄り添える柱(大黒柱、丸太)
 ・疲れた時、落ち着きたい時にゆっくりできるお風呂(ヒノキ風呂)
 ・家族皆で安らげる居間
 ・家族の会話が弾む食卓

◎バリアフリー住宅
 ・段差のバリアフリー:歳をとっても快適
 ・温度のバリアフリー:室内の温度差をなくす
 ・時間のバリアフリー:経年美を楽しみ、次世代にも資産として残せる家造り
 ・太陽と風のバリアフリー:どの部屋でも自然の恵みを受けられる心地よい暮らし
 ・家族の心のバリアフリー:家族の絆を大事にできる家造り
 ・つくり手と住み手のバリアフリー:信頼関係を築き、永いお付き合いをお願いしたい。


地鎮祭

2010年11月04日 | ECOハウス

新居を建てる土地は、今住んでいる若葉台から徒歩で10分ぐらいのところの連光寺にあります。稲城市ではなく、多摩市になってしまうのですが、稲城にこだわりたい気持ちもあったのですが、周りの環境、土地の広さ、切り土であること、日当たりなどなど、もちろん予算も考慮して、諸々を考えて英断しました。

9月末には地鎮祭を行いました。



神様に工事の無事と安全、家の繁栄を祈る儀式ということで、華やかな祭壇が用意され、厳かに執り行われました。



祝詞を頂いた後、カマ入れ、鍬入れ、玉串奉納とすすむのですが、鍬入れの際にはちょっとした?ハプニングが、、、、

鍬入れは、砂でちょっとした山をつくっておいて、そこに鍬を入れてその砂山を壊す儀式なのですが、、、、
ななな、、なんと 私と妻とで鍬を力強く入れた際に、鍬が折れてしまいました。。。
ちょっとした沈黙の後、あ~という笑い声のような歓声がおき、、、、
いやはや、ホントびっくりして、その後も動揺してしまって、玉串奉納の際も2拝、2拍手、1拝を忘れしまったりと、、、なんとも始末の悪い感じとなってしまいました。。。
でもまぁ、今となってはこれもいい思い出ということで、、、



兎にも角にも、いい天気の中、無事に地鎮祭も終わり、いよいよ夢のECOハウスの建築が始まるのだなぁーと思うとホント楽しみです

生物多様性条約 COP10

2010年11月03日 | 環境問題

 先月名古屋で開催された「地球いきもの会議」『生物多様性条約 第10回締約国会議』の会場に行ってきました!!仕事の関係で本会場のサイドイベントに出席してきました。国際条約の会議に参加するのは初めてだったので、興味津々、すごく勉強になることが沢山ありました。

 何かと分かりづらいと言われる「生物多様性」ですが、COP10で何が話し合われたか、私なりに紹介しますね。

 環境問題に詳しい方ならおそらく1992年のリオの地球サミットについては知っている人も多いと思いますが、この会議で2つの条約について各国の署名が開始されました。
一つは、「気候変動枠組条約」で、その後「京都議定書」の発効へと繋がる温暖化問題の条約ですが、もう一つが「生物多様性条約」だったのです。

 この生物多様性条約で、生物の多様性がいかに重要であり、また人類共通の財産であることが国際的にも認知され、またその危機的状況の解決に向けて世界が動き出した訳です。

 今年2010年は、「2010年までに生物多様性の損失速度を顕著に減少させる」という「2010年目標(2002年に採択)」が達成されたかを検証する年でもあったのですが、世界全体でみても、また日本においてもこの目標は達成できなかったと発表されたのですね。
これは、本当に深刻なことです。生物多様性の減少による経済的損失は、年間2.5兆~4.5兆ドルとも言われています。生物の絶滅スピードも減速するどころか高まってしまっています。

 では、達成できなかった2010年目標の後、どうして行こうか?どうやってこの危機的な状況を世界中の人が協力して解決していくか、その次なる目標を決めるのが、このCOP10の主要議題だった訳です。ですので、日本は議長国を務めた訳ですから、その責任は重大だったと思います。

 先日、COP10は閉幕しましたが、ポスト2010年目標として「愛知ターゲット」を採択できたのは、実に大きな成果だったと思います。

【愛知ターゲット】
 COP10で採択された「愛知ターゲット」は、2050年までの中長期目標、2020年までの短期目標と20の個別目標からなっています。

中長期目標:「2050年までに、生態系サービスを維持し、健全な地球を維持し全ての人に必要な利益を提供しつつ、生物多様性が評価され、保全され、回復され、賢明に利用される」

短期目標:「2020年までに生態系が強靱で基礎的なサービスを提供できるよう、生物多様性の損失を止めるために、実効的かつ緊急の行動を起こす」

 20の個別目標は、「劣化した生態系の15%以上を回復する」、「外来種の侵入を防ぐ」といった具体的な内容となっていて、その中には、「人的・資金的能力が増大する」というのがあります。「遅くとも2020年までに、政府、ビジネス及びあらゆるレベルの関係者が、持続可能な生産及び消費のための計画を達成するための行動を行い、又はそのための計画を実施しており、また自然資源の利用の影響を生態学的限界の十分安全な範囲内に抑える。」という内容になっています。これは政府だけでなく、市民や企業にも取り組みを求められることを意味するものですし、真面目に考えるとものすごく大変な内容だと思いますね。

 CO2が経済に組み込まれたように、生物多様性も経済に組み込むことがCOP10でも議論されました。既にCOP8において企業への参加を促すことが採択され、“生物多様性版スターン・レビュー”と称されるTEEB「生態系と生物多様性の経済学」の報告書がCOP10中に発表されました。
 この報告書の中には、生物多様性の保全を企業文化の中に取り込むことが提言されています。これまで無料のサービスであると受け止められてきた自然の恵み(生態系サービス)の価値を可視化するのがこのTEEBの役割ですが、これによって企業や私たちの生活がいかに自然の恵みの上で成り立っていたか、またどれだけ生態系に影響を与えているかが改めて認識され、問われることになります。

【名古屋議定書】
 COP10では、その他にも様々な採択がされたのですが、もう一つ注目を集めたのが、「名古屋議定書」と呼ばれる「遺伝資源の利用と配分(ABSと言います)に関する国際ルールがあります。
 生物多様性条約の中では、多様性には「種の多様性、遺伝子の多様性、生態系の多様性」という3つの多様性があるとしています。
 この中の一つ「遺伝子の多様性」について、条約では、「遺伝資源の利用から生ずる利益を公正かつ衡平に配分すること」というのが決まっていたのですが、ではどうやって公正かつ衡平に配分するかを決めたルールについては、ずーと決まらなかったのですね。
 やはり途上国と先進国で意見が対立してしまっていて、このCOP10でも最終日までもめている状況でしたから、正直どうなるかと心配しましたが、無事に「名古屋議定書」として、国際ルールが決まりました。今後は、この国際ルールに従って各国が利益の配分を行っていくことになりますので、まさに歴史的な転換点になるものだと思います。

【SATOYAMAイニシアティブ】
 もう一つ私が特に注目しているのは、日本の里地・里山・里海における自然と人間との関わり方を世界に発信する「SATOYAMAイニシアティブ」の推進が決定したことです。
 生物多様性を持続可能な形で保全し、利用していくということは、実は日本人は里地・里山・里海という暮らしのスタイルの中で昔から実践してきたと思います。
 もちろん、現在ではいたるところで里山が破壊され、また管理がされず荒廃していっている現状がありますが、国が世界に向けて里山をアピールする訳ですから、お膝元の日本の里山をいかに保全し、現代のライフスタイルに即した里山との付き合い方を真剣に考えていく絶好の機会だと思っています。

 


刻み

2010年10月31日 | ECOハウス
いよいよ大工さんの作業が始まったと連絡をもらったので、刻みと言われる作業を見学してきました

大工さんは70歳近いという超ベテランの方で、まさに職人の雰囲気が漂う方でした。
最初は怖い方なのかなぁーっと思ったのですが、話してみるととても気さくな方で、親切にいろいろ教えて頂けて、とても良かったです。



始めて刻みの作業を見たのですが、図面はとてもシンプルなのに、複雑な形状に加工していくのは、まさに職人技だなぁーとしばし感心してしまいました。



これは、2階の支えになるところの材木だよ、、、とか図面と材木を見ながら説明してもらいました。図面には、横軸に「イロハニホヘト」、縦軸に「1,2,3,4、、、」と書いてあって、材木には、ホ-4 というようにつなぎ目がどこに相当するかが書かれていました。棟上げの際にはこの記号を頼りに組み上げるそうです。んんん、、、、凄いですね。



大手のハウスメーカーで建てたら、おそらく大工さんの作業まで見学はできないと思うので、地元の工務店にお願いするメリットはホント大きいと思いますね。
神奈川エコハウス」は、ホント親切な方ばかりで、すごく親身に細かなことまで検討してもらえるのですごくお勧めです


大黒柱

2010年10月31日 | ECOハウス

「神奈川エコハウス」に建築を依頼する際には、こちらの要望・コンセプトをまとめて提示するところからスタートしたのですが、そのコンセプトの中の一つに「勝田家の喜怒哀楽」というのがあります。

勝田家の喜怒哀楽

Ø悲しい時に見上げると癒してくれる天井(木の温もり)

Ø怒った時にあたっても壊れない壁(漆喰)

Ø楽しい時、嬉しい時に転がって喜べる床(木の弾力、やさしさ)

Ø寂しい時、つらい時に寄り添える柱(大黒柱、丸太)

Ø疲れた時、落ち着きたい時にゆっくりできるお風呂(ヒノキ風呂)

Ø家族皆で安らげる居間

Ø家族の会話が弾む食卓


家は家族の土台となるものなので、家族の喜怒哀楽をどっしりと受け止めてくれる家にしたいなぁーと思ってこのコンセプトを書きました。

この「喜怒哀楽」の中の大黒柱、丸太は、家族に安心感を与えるものとして是非お願いしたいと要望を出したところ、それなら大黒柱となる木を選ぶところからしてみては?と提案されました。

という訳で、前回報告した新月切りで切った材木の中から我が家の大黒柱になる木を選んできました



5、6本の中から選んだのですが、妻が一目ぼれしたのは、5、6本の中でも一番ふっとい立派な丸太。んん~、これはすごい
もちろん神奈川県清川村産の材木なので、すごく身近に感じれて、、、何だか夢のような話しですが、これが我が家の大黒柱になるのですね。

そして、選んだ材木の皮を剥くのも自分たちでやってきました。結構簡単にできるのかなぁーっと思って「やらせて欲しい!」と言ってみたのですが、これが結構大変な作業で、丸二日がかりとなってしまいました。でも、自分の家の大黒柱の皮むきを自分たちでできたのは、すごく記念になって良かったです。



外側の皮を剥くのは、結構楽しくて簡単なんですが、その後薄皮を剥くのがすごく根気のいる作業で大変でした。
竹で作ったはけのような道具と台所用品の金たわしを使って綺麗な表面が出てくるまで剥いていくのですが、無言で作業しているとあっという間に時間が経ってしまって、結局1日では終わらず次の週末も来ることになりました。



こうなったら、とことんまでやろう!ということで、かなり綺麗になりました


愛知ターゲット

2010年10月30日 | 環境問題
COP10、無事に名古屋議定書と愛知ターゲットをまとめ上げ、採択されましたね!!
これは歴史的な前進だと思いますね~。
 
私も一昨日COP10会場に行ってきましたが、国際条約の締約国会議の雰囲気は、すごかったですね。
仕事の関係で行ったので、セキュリティエリアに入ることができたのですが、中に入ると、ここは日本なの?、海外に来たみたいな別世界で、なんとも言えない緊張感が漂ってました。
 
途上国と先進国の溝が深いまま最終日までもめていたのでどうなるか心配しましたが、折衷案とはいえ、採択できて、ホントよかったと思いますね。
 
愛知ターゲットを含むほぼすべての予定されていた議案が採択され、生物多様性の保護が国際的に法的拘束力を持ったことは、歴史的にすごく大きなことだと思います。
 
日本が主張した里山イニシアティブも世界に発信され採択されたことは、南山をはじめ日本の里山をどうやって守っていくか、おひざ元の日本に大きく課せられた課題なので、政府が本気で解決を図っていくことになるだろうし、絶滅危惧種の保護は国家的課題として取り組みが強化されることになると思うので、南山のトウキョウサンショウウオの適正な保護を訴えることもこれまで以上に重要になると思いますね。
 
 

新月切り

2010年10月30日 | ECOハウス
【ECOハウスのこだわり : 国産材

ECOハウスでこだわったのは、何といっても木材です。日本はよく森林大国と言われ、国土の8割が森林であり、森林の約40%が針葉樹の単一林で木材にするのを目的に植えられた植林地となっています。しかし、木材受給率は極めて低く、遠い国からわざわざ輸入している木材のそのほとんどは、熱帯雨林やタイガの森など生物多様性が豊かな貴重な森から切り出され、あるいは植林された木材だと言われています。

しかも日本の植林された森は、荒れ果て、悲惨な状態となっていることは、何度も森林ボランティアに参加して、いやというほど感じてきたことなので、家を建てるなら、絶対に国産材で作ると決めていました。

今回お世話になる工務店(神奈川エコハウス)は、神奈川県産の木材を使って建てることに拘っていて、まさに希望通り!!
しかも神奈川県産の木材なので、地産地消 ってことになりますね
よく木の家は、建てた後も呼吸をするので、その気候に合った地元の木を使うのが一番だと言われるので、神奈川県産の木材で建てられるなんて、最高ですね。




今年の5月には、自分たちの家に使うことになる木材の伐採現場にもお邪魔してきました。
厚木駅から車で20分ぐらいのところにある吉岡木材が神奈川エコハウスが取り扱っている製材所になります。そこから車で40分ぐらい行った清川村にある杉の植林地で、今年の2月の新月の時に切って葉がらし乾燥をしている木材を見てきました。



『新月切り』というのは、私も初めて知ったのですが、冬の新月の時期に伐採した木は、腐りづらく、カビもはえにくく、割れも出にくいなどの特徴があると言われていて、新月の木は、冬の下弦の月から新月にいたる1週間程度の期間に伐採され、その場で葉枯らし乾燥を行った木材のことを言うそうです。

『新月の時期は、木の活動が一番少ない時期といわれ、水分も栄養分も少ないと言われていて、このことが、乾燥がよく、腐りにくい性質に、関係するという説もあるようです。』
⇒ 詳しくはこちら

伐採現場では、きこりのお兄さんが誇らしげに新月切りの話しや、森の話しや林業の話しをしてくれました。

新月という宇宙の営みにそって切られた木材。長い年月をかけて育った木を大事に大事に扱う職人の心意気が感じて、何だか感動してしまいました

この木を使って、我が家ができるのかと考えると、とても考え深いことですね。いや~、ホント楽しみです。