知足

自然と共に素敵に生きたい

華麗なる変身

2006年07月29日 | ガイア

 ほんのり暖かく、弾力があって、いい香りのする「

 我家では、お野菜の皮やへた、魚の骨などの残飯は生ゴミ処理機で土に返しています。夏場なら1週間もすれば沢山の微生物君たちの活躍ですっかり跡形もなくなり、「」に返ります。

 窒素やリンなど栄養満点のこの「」は、そのままだと粘土のようにどっしりとしていて通気性が悪いので普通は細かい砂利や軽石などを混ぜてから植物を植えます。ところが、1ヶ月ぐらい前に植木鉢に随分長い間放置していた「」に花を植えようと触ったところ、黒くてとても軽い米粒くらいの大きさの「」に変化していてすごく驚きました。

 子供の頃、カブトムシやクワガタの幼虫を飼っていたあの「」とそっくりなとても「美味しそうな土」。もしやと思って、スコップで少し掘り返してみたところ、やっぱりいました「カブトムシの幼虫」たち。どこからか飛んできたカブトムシ君が卵を産んだのでしょう。カブトムシの幼虫が、土を呑み込み、消化し、丸っこい糞として排出し、植物にとって最高の「」を作ったのですね。

 ダーウィンによると肥沃な土壌は、ミミズによって作られるというのを中学の理科の授業で習って、感動したのを思い出しました。ミミズの身体は、一本の腸のようなもので、「土」を大量に呑み込み、有機物を吸収した後、粘液とともに大量に糞塊として排出する。ミミズの糞塊は、植物にとっては肥沃な土壌となる。カブトムシの幼虫も同じような役割を果たしているのですね。

 そういえば、カブトムシの幼虫は白くて弾力のあるお餅みたいで、とてもかわいらしいですが、あの幼虫がカブトムシになるのって、すごく不思議ですよね。

 ちょうどこの時期、幼虫は土の中に丸い団子を作って、その中で蛹になります。こどもの頃、このスコッチエッグのような丸い塊を間違って割ってしまったことがありました。すると、仲からどろどろとしたちょっと気持ちの悪い液体が出てきて、ぎょっとしました。

 その正体は、幼虫から蛹に変わる途中のカブトムシだったのです。幼虫は、小さな脳と心臓、腸の一部といったごく僅かな部位を除いて、分子レベルにまで解体され、どろどろになる。このどろどろした分子が再び新たな結合を始め、組織化され、蛹になり、やがてあの硬い兜をまとったカブトムシに変身する。

 もとを辿れば食べ残した残飯を微生物や細菌が分解して「」にして、それを幼虫が食べ、大きくなった幼虫は一旦どろどろに解けた後、カブトムシに変身する。そしてやがてはカブトムシも死んでまた土に返る。

 なんと不思議で神秘的な生き物の営みには、ほんと驚かされます。

 結局、カブトムシ君が住み着いた植木鉢はそのままにしてあるので、そろそろ幼虫から見事に変身を遂げたカブトムシ君が飛び立っていくことでしょう。とても楽しみです。

 


井の頭公園

2006年07月25日 | 日記

 梅雨明けが待ち遠しいどんよりとした日が続いていますが、井の頭公園では雨露を全身で受け止めた深緑の木々が、生き生きとそして静かに脈動していて、命の息吹を感じます。

 先週末、久しぶりに井の頭公園に行ってきました。実は、井の頭公園の近くに引っ越すことになりました。井の頭公園は、学生時代によく遊んだ思い出の多いところ。なんだか、懐かしくもあり、また変わらぬ深緑に触れて、ホッとする想いがしました。

 自然のもつ癒しの力ってすごくいいですよね。

 久しぶりの井の頭公園では、自作の絵画や小物や楽器、、、などを風呂敷の上に並べて売っている若者やフォークギターを片手に気持ち良さそうに歌っているおじさんやら、、、皆、思い思いに週末を満喫していました。引越したら、俺もその一人に加わるのだろうなぁ、、っと、すごく今から楽しみです。

 


このままでよろしいですか?

2006年07月19日 | 私たちにできること

 「このままでよろしいですか?」缶ジュースと煎餅をコンビニで買った時、レジのお兄さんが声をかけてきてちょっと驚いてしまいました。

 いつもエコバックを持ち歩いているのですが、スーパーでは気軽に「袋は結構です。」と断わることができるのですが、なぜかコンビニでは、断るのにちょっとした勇気がいるように感じていました。多分、断った時に店員が、え!?っという顔をする時があったり、財布などを出している間に目も留まらぬ速さで既に袋に入れ始めていたりして、、、あるいは、「袋に入れましょうか?」という聞き方をされるとつい何も考えずに「はい」と返事をしてしまったり、、、、油断せず、すかさずそして毅然と「袋は結構です!」とちょっとムキになりながらお断りしていました。その点、 「このままでよろしいですか?」とい声かけは、すごくいいと思いました。

 容器包装リサイクル法がこの6月に改正公布されて、来年4月の法施行時にはコンビニも使用量や削減に向けた取り組み状況を国に報告しなければならなくなったことを受けて、コンビニ各社でもレジ袋削減に向けた取り組みが本格的にスタートしたというのがその背景にはあるらしいです。

 いずれにしてもこういった取り組みはとてもよいことだと思いますし、消費者側も積極的にレジ袋や過剰包装削減への取り組みをしていくことが大事なんだと思います。

 


フリークライミング

2006年07月18日 | 日記

 昨日、初めて「フリークライミング」に挑戦してきました。以前から一度やってみたいと気になっていたのですが、先日のNHKの朝のニュースの中で「フリークライミング」を取り上げていて、実は我家の結構近くにフリークライミング施設があることを知って、早速行ってみた訳です。

 南武線の中野島駅近くにある「PUMP」というかなり大きな施設で、中に入るとすぐに巨大な壁を器用に登っている人たちが目に入り、おお~~すご~~いとちょっと他人事のように思ってしまいました。シューズを借り、動きやすい格好に着替え、まずは「体験クライミングスクール」に参加しました。

 元気満々の二人連れの大学生と私の3人が生徒で、多分20代だと思われるさわやかな先生に教わりました。まずは初級コースからということで、垂直の壁で一番ランクの低いコースを登るように指示されて登りました。ピンク色のマークがついている突起だけを使って登るように言われて、その通りに登ってみたところ案外簡単に登れました。。。続いて、途中から垂直以上の傾斜に変わるコースを指示され、今度はちょっと"腕力"を使いながら登ると、だんだん腕がパンパンになってきて、次のコースでは既に限界!!と悲鳴を上げてしまいました。

 すると先生は、「もう腕パンパンでしょう、、、」と笑いながら、「腕力ではなくてテクニックで登るのですよ、、」と両足を巧みに操ってまるで振り子のように身体を左右に振りながらすいすい登る見本を見せてくれました。なるほど!!と思ったのですが、もう既に私は握力も腕の力も入らないぐらいにパンパンになっていて、もっと早く教えてよ~~~と泣きそうでした。

 仕方なく15分ぐらい休憩を入れて回復させてから、次はロープを使いながら登るコースに挑戦しました。初日からまさか3階建てぐらいある高さまで登れるとは思っていなかったのですが、みごと登ることが出来てかなり感動でした。自分の頭で考えて、自分の力と技術だけを頼りに登るということの楽しさに”はまりそう”な予感がしてます。

 昨日は祭日ということもあってか、たくさんの人が来ていました。どうみても60歳は超えていると思う老夫婦や若い女性がすいすいと登っているのをみて、やはり筋力ではなく、技術なんだなぁ、、と関心してしまいました。

 テクニックを身に着けて、もう少し楽に登れるようになれるまで、通うつもりです。

 


ビーチヨガ

2006年07月17日 | YOGA

 昨日湘南海岸でビーチヨガをやってきました。今日は海の日なのに生憎の雨模様ですが、昨日は曇っていましたがその分暑過ぎずとてもよかったです。

 ビーチヨガに参加するのは今回で2回目だったのですが、前回は午前中に行ったために日差しがかなり強くておもいっきり日焼けしてしまったのですが、今回は17時集合ということで、お日様も沈みかけ、潮風が心地よい中でのビーチヨガでとてもよかったです。

 足の裏、手のひらから伝わる砂の感触、見上げると夏の雲の切れ間からほんの少し見える青い空、そして潮騒の音。

 全身で海を感じ、自然を感じ、外なる宇宙に五感が反応し、同時に呼吸を通して内なる宇宙が外なる宇宙と一体となっていく。たくさんのサーファーが波と一体となるように、ビーチでのヨガはまさに海と一体になるような不思議な感覚、とても安らぐ何とも気持ちの良い感覚を味わえ、癒されているなぁ、と思いました。、、、、やっぱり海っていいですよね。

 ヨガの後は、いつものように江ノ島までビーチウォーキングをしました。夕暮れの湘南海岸をおしゃべりしながら歩いていると、時間が経つのも忘れ、あっという間に江ノ島に到着。江ノ島と言えば、"しらす"が有名ということで、"しらす"を食べてきました。とても美味しかったです。

 スタジオでやるヨガもいいですが、やっぱり大自然の中でやるヨガは最高だと思いました。その場に流れている"空気"というか"場"というか、、そういった自然のエネルギーとヨガを通して共鳴し合い、自分の身体が浄化されていくような感じがして、すごく楽しいですし、すごくリラックスできて、最高ですね。

 


エネルギー革命

2006年07月15日 | 環境問題

 あの悲惨なチェルノブイリ事故から20年になります。まだ小学生だった私は、テレビから流れる恐ろしい映像を見て、背筋がぞっとし、何が起きたのか、仕切りに知りたがったのを覚えています。原子力って何?、エネルギーって何?、、、

 楽しい夏休みに父親の運転する車で海に行くにも、大好きなアニメをテレビで見るにも、おいしいご飯を食べるにも、、、、普段何気なく過ごしている生活そのものが"エネルギー”というものを使っているという事実をこの事件をきっかけで知り、心の奥底で"もやもや"とする感情を抱いたのを覚えています。

 21世紀を迎える頃には、必ずエネルギー革命が起きると直感のようなものを感じたのは、私が高校生の時でした。エネルギーを大量に消費する私たちの生活スタイルは、きっとこのままでは破綻するだろうという想いと、人間の進歩は必ず正しい方向を模索するはずという根っこからの楽観主義から、21世紀を迎える頃には、原子力や火力や石油や石炭といったエネルギー源に代わる一大発明が必ず起こる、、、と確信したのでした。今から考えると全く根拠はなかったと思うのですが、とにかく硬くそう信じていました。

 チェルノブイリ事故から20年。果たして世界は、エネルギー革命を成し遂げたのでしょうか?温暖化が問題視され、プリウスや燃料電池に見られるような代参エネルギーの関心は日増しに高まってきているのも確かです。しかしその一方で原子力発電所が世界各地で作られているのも事実です。最近では、ウクライナ、韓国、インド、中国、ロシア、そして日本で運転が開始されたそうです。チェルノブイリ事故で私たちは原子力の恐ろしさを目の当たりにしたはずなのに、、、、

 日経エコロジー8月号に「微生物発電の可能性を探る」という記事が載っています。

「自然界では微生物が堆積物の中で豊富な鉱物に余った電子を渡す。しかし、こうした鉱物は希少なので、微生物は電子を置く場所を必死で探している。科学者が電極を堆積物中に埋めた回路につなぐと、微生物が電極に張り付き喜んで電気を供給してくれる。」(中略)  「腐敗物用のタンクの中から微生物が1軒の住居に電力を供給したり、あるいは農場から出る廃棄物を液体燃料に変えたりできるようになるかもしれない。」

 微生物がごみなどを分解する時に出るガスを利用して発電するというのは知っていましたが、微生物から直接電子をもらうなんて、まさに奇想天外、凄い!!と思わず興奮してしまいました。

 考えてみれば、この地球という星は太陽から放射される膨大なエネルギーをもらっています。太陽の表面温度は6千度、中心部は1600万度あり、水素がヘリウムに変わる核融合反応でエネルギーを作っているそうです。この太陽エネルギーを使わない手はないですね。微生物もその太陽からのエネルギーを使っています。つまり微生物からエネルギーをもらうということは、太陽エネルギーなんですね。

 微生物発電、燃料電池、風力、水力、波力、地力、、、そして太陽エネルギー、、、原子力や化石燃料に頼ることなく、クリーンなエネルギーによる「エネルギー革命」が今まさに起きているのですね。わくわくしますね。

 


おぼろ月夜

2006年07月14日 | 宇宙

 最近出張続きでなかなか平日の夜にヨガに行くことが出来なかったのですが、昨日は久しぶりに「ハタヨガ(ソフト)」に参加してきました。

 夜のクラスなので、ソフト(リラックス系)のヨガだったのですが、始まるとすぐに全身から汗が噴出してきました。毛穴という毛穴が全開し、身体に溜まった熱を発散させようと汗がまさに噴出してきます。Tシャツから短パンまでまさにずぶ濡れ。人間の身体の80%は水分と言いますが、それを肌で体感できて、その事にちょっと感動してしまいました。

 今週に入って熱帯夜が続いていますが、暑いだけでなく、湿度が高いのでなかなか汗も蒸発していきません。中学の時に習った「飽和水蒸気量」という言葉が脳裏に浮かんできました。汗の蒸発による余分な熱の発散ができなくなると熱射病になったりするので危険です。そんな湿度の高い暑い時こそ、ヨガが最適だと思います。暑いからこそ、充分に汗をかき、そして終わった後には、お水をたくさん飲む。ヨガは、汗をかくだけでなく、呼吸を整え、暑さで弱りぎみの肝機能を高め、代謝もよくなります。

 ヨガ教室を出るとすっかり外は真っ暗。むっとするような空気は熱帯そのもの。でもこの重たい湿った空気もそれはそれで結構いいもんだなぁと思いました。

 ふと見上げるとその熱帯の夜空には、水蒸気がぐんぐん昇って、綿菓子のような雲ができていました。そして、その雲間からは「おぼろ月夜」が見え隠れしていました。

 なんだか不思議な季節外れの「おぼろ月夜」を茫然と眺めていると、暑さも忘れてすがすがしい気分になれました。

 


夏野菜

2006年07月02日 | 料理

 「玄関の前においておくね。」という母からの電話。父が作った新鮮夏野菜をわざわざ届けてきてくれた。

 きゅうりなすピーマン人参新玉新じゃがいんげんニラ、なんとも色とりどりの夏野菜たち。

 ふったりやんだりの梅雨間にじりじりと夏の暑さを感じる季節になりました。もう既に夏ばて気味の人もいるのでは?

 私もちょっとダウン気味(といっても金曜の飲み会で飲みすぎただけかも)だったのですが、暑い夏には、なんといっても夏野菜を食べると元気になりますね。

 新鮮なお野菜を食すると身体の細胞がみずみずしく生き返ったような気がします。身体に力が漲り、さーて今年の夏もおもいっきり楽しもう!!と元気をもらえます。

 いつもおいしいお野菜を作ってくれる両親に大感謝です。ありがとう。