知足

自然と共に素敵に生きたい

ニューカレドニアとブータンのパラドックス

2009年05月20日 | ブータン旅行記

下記 日経ビジネスの記事は、実に考えさせられるものなので是非読んでみてください。

天国に一番近い島で体感した「資源は呪い」
~ ニューカレドニアとブータンのパラドックス ~
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090514/194715/?P=1

 資源が乏しいが、幸せな国として世界から注目を浴びているブータン。資源保有国で、天国に一番近い国と言われるニューカレドニア。
 生物多様性の面からもとても豊かな両国ですが、その実態は資源を持っているか持っていないかで対照的となっている。

 ちなみに「石油天然ガス・金属鉱物資源機構」のデータによると、

ニューカレドニアは世界5位のニッケル生産国
日本は世界第1位のニッケル消費国
日本の輸入国:インドネシア42%、フィリピン15%、ニューカレドニア13%
使い道としては、メッキ、触媒、磁性材料、非鉄合金、展伸材、電池、貨幣、磁気カード などなど多数

そして現在、ニューカレドニアにおいて、カナダのインコ社(現在は買収されブラジルのリオドセ)、日本の三井物産、住友金属鉱山などが進める、過去最大のニッケル開発事業に、国際協力銀行(JBIC)が公的資金を使った支援を検討しています。詳しくは、FoEJ Homeをご覧ください

 一見すると日々幸せな暮らしを送っている私たちですが、その生活は食糧、衣料、木材、工業原材料など殆どの資源を海外に依存しています。そうすると、私たちが何か物を買い、消費することが、実は熱帯林の違法伐採やインドネシアのマングローブの伐採といったことに、知らず知らずのうちに加担してしまっているかも知れないのです。そうやって想像力を膨らますと世界で起きている問題は、決して他人事ではないのだと私は感じています。

 ブータンは、本当に美しい素敵な国でした。私たちは、どこに向かっていくべきなのか考えさせられますね。