北海道、旭山動物園に行ってきました。
旭山動物園は、冬のぺんぎんのお散歩など動物たちと身近に接することができるのが人気の理由の一つ。
随分前から行きたいなぁっと思っていたので、夢がまた一つ叶ったのですが、実際に行ってみてその感動は予想以上のものがありました。
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まず園内に入って最初にアザラシのもぐもぐタイム(動物にえさをあげるところを見学できる)をみて、その後に訪れたのが「北極熊館」
真っ白な毛の愛くるしい北極熊。その姿をみた時の感動、感激、衝撃は、ほんと凄かったです。
「おおお~~~~、で・か・い・~~~~~!!!!」
思わず、叫んでしまいました。
地上で最強の肉食動物と言われる「北極熊」。ピラミッドの頂点に君臨する動物のその大きさ、迫力は想像を絶するものでした。
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旭山動物園に行って是非見てみたいと思っていた動物のひとつ「アムールヒョウ」にも会ってきました。鮮やかで実に美しい「ひょう柄」。その美しさ故に乱獲、密猟がすすみ、今では野生のアムールヒョウはロシア極東の沿海地方にわずか30頭しかいないそうです。
「FoE Japanでアムールヒョウが直面している現実」を知っていただけに、運動不足を解消のためか狭いおりの中をぐるぐる同じ場所を回っている姿をみて、なんともいたたまれない想いでした。
ドキュメンタリー映画「アース」で野生動物の姿、地球温暖化による異常気象などによる動物たちへの影響や乱獲や密猟といった人間の営みからくる絶滅の危機に瀕している動物たちの姿を先日みたあとだっただけに、「アース」でも登場した「北極熊」、「アムールヒョウ」、「ぺんぎん」、「あざらし」、といった動物たちがおりの中から観光客に愛嬌をふるう姿は、私たちに無言で"何か"を訴えかけているように感じました。
北極熊が生息する北極海の氷は、急激な勢いで消失していっているそうです。「昨年9月には約30年前に比べて40%も縮小。これは観測史上最小だ。ここ数ヶ月間で海氷が大規模に崩壊しており、今夏には極点から氷が消える可能性もある。」と日経エコロジー3月号に掲載されていました。
餌をとるために海氷の上を歩いて生活している北極熊にとって海氷が消滅することは、餌をとることができず飢えて死ぬことを意味します。
襲われたら人間なんてひとたまりもないだろうなぁ、、っと北極熊を見ながら、こんな大きな動物が飢え死にするなんてことがあるのだろうか、、、温暖化の影響は計り知れないものがあるのだろう、、、っと考えさせられました。
「もぐもぐタイム」でアザラシに餌をあげるお兄さんは、餌をやりながら「温暖化の影響で北海道に来る流氷の数が減ってきていて、このままどんどん温暖化が進むと可愛らしいアザラシ君たちが北海道に来なくなるかも知れない」という話をしていました。
動物園は、動物たちが抱える絶滅という危機や自然環境破壊や温暖化といった問題を私たちがより身近なものとして捉えられる場所として、とても重要なんだろうなぁっと思いました。
動物たちが、その本来の姿、野生の姿をいつまでも維持できるように私たちに何ができるのかを本気で考えていきたいですね。