知足

自然と共に素敵に生きたい

旭山動物園

2008年02月26日 | ガイア

 北海道、旭山動物園に行ってきました。

 旭山動物園は、冬のぺんぎんのお散歩など動物たちと身近に接することができるのが人気の理由の一つ。
 随分前から行きたいなぁっと思っていたので、夢がまた一つ叶ったのですが、実際に行ってみてその感動は予想以上のものがありました。

 

 まず園内に入って最初にアザラシのもぐもぐタイム(動物にえさをあげるところを見学できる)をみて、その後に訪れたのが「北極熊館」
 真っ白な毛の愛くるしい北極熊。その姿をみた時の感動、感激、衝撃は、ほんと凄かったです。

 「おおお~~~~、で・か・い・~~~~~!!!!」

思わず、叫んでしまいました。

 地上で最強の肉食動物と言われる「北極熊」。ピラミッドの頂点に君臨する動物のその大きさ、迫力は想像を絶するものでした。

 

 


 旭山動物園に行って是非見てみたいと思っていた動物のひとつ「アムールヒョウ」にも会ってきました。鮮やかで実に美しい「ひょう柄」。その美しさ故に乱獲、密猟がすすみ、今では野生のアムールヒョウはロシア極東の沿海地方にわずか30頭しかいないそうです。
 「FoE Japanでアムールヒョウが直面している現実」を知っていただけに、運動不足を解消のためか狭いおりの中をぐるぐる同じ場所を回っている姿をみて、なんともいたたまれない想いでした。

 ドキュメンタリー映画「アース」で野生動物の姿、地球温暖化による異常気象などによる動物たちへの影響や乱獲や密猟といった人間の営みからくる絶滅の危機に瀕している動物たちの姿を先日みたあとだっただけに、「アース」でも登場した「北極熊」、「アムールヒョウ」、「ぺんぎん」、「あざらし」、といった動物たちがおりの中から観光客に愛嬌をふるう姿は、私たちに無言で"何か"を訴えかけているように感じました。

 北極熊が生息する北極海の氷は、急激な勢いで消失していっているそうです。「昨年9月には約30年前に比べて40%も縮小。これは観測史上最小だ。ここ数ヶ月間で海氷が大規模に崩壊しており、今夏には極点から氷が消える可能性もある。」と日経エコロジー3月号に掲載されていました。
 餌をとるために海氷の上を歩いて生活している北極熊にとって海氷が消滅することは、餌をとることができず飢えて死ぬことを意味します。
 襲われたら人間なんてひとたまりもないだろうなぁ、、っと北極熊を見ながら、こんな大きな動物が飢え死にするなんてことがあるのだろうか、、、温暖化の影響は計り知れないものがあるのだろう、、、っと考えさせられました。

 「もぐもぐタイム」でアザラシに餌をあげるお兄さんは、餌をやりながら「温暖化の影響で北海道に来る流氷の数が減ってきていて、このままどんどん温暖化が進むと可愛らしいアザラシ君たちが北海道に来なくなるかも知れない」という話をしていました。

 動物園は、動物たちが抱える絶滅という危機や自然環境破壊や温暖化といった問題を私たちがより身近なものとして捉えられる場所として、とても重要なんだろうなぁっと思いました。

 動物たちが、その本来の姿、野生の姿をいつまでも維持できるように私たちに何ができるのかを本気で考えていきたいですね。


学習机

2008年02月21日 | 私たちにできること

もうすぐ春。春から新しい生活が始まるという人も多いと思います。新しい生活のStartと言えば、小学校入学ですかね。

真新しいランドセルを背負って、姉に手を引いてもらいながら大きな小学校の門をくぐったのをよく覚えています。家に帰ると親が買ってくれた学習机があって、学校からもらってきた教科書を机の棚に並べて、ちょっと大人になったような歯がゆさを感じた。

私の周りでも、子供が今年から小学生に入学なんて話を聞くと、いや~歳をとったもんだと感慨深いものがあります。
子供たちにとって学習机は、毎日接っする大切なもの。すごく思いいれが大きくなるもの。

そんな学習机ですが、実は環境破壊に繋がっているなんてことを子供たちが知ったらすごくショックを受けるでしょう。
実はお店で売られている学習机の中にはロシアで違法伐採された木を使っているものが相当数あるようです。

先日ロシアの違法伐採に詳しいFoE JapanのNさんとその実情について話をする機会がありました。
問題はかなり複雑かつ深刻で、末端の消費者が意識を変え、対策をうっていかないと、自然破壊に歯止めをかけるのは本当に難しいということが伝わってきました。

FoE JapanのHome Pageにロシアの違法伐採の実態と私達にできることが漫画を使ってわかりやすく紹介されているので是非アクセスしてみてください。

おかあさん、ボクのつくえ(学習机)、イホウバッサイ?
http://www.foejapan.org/forest/ihouzai/index.html 

 


四季

2008年02月20日 | 日記

立春も過ぎ、春の兆しがいろいろなところで見られるようになりました。

いつも朝のランニングの途中に寄る緑化公園ではもうすっかり"春"がいっぱい

梅の花のほのかな香りが、凛とした朝の空気の中で春を感じさせてくれる。

小鳥がさえずり、池では"かも"が日向ぼっこ。

まんまる牡丹に真っ白な水仙、

見上げるとなんと桜の花まで咲いていました。

熱海桜という寒桜だそうです。

冬の寒さがあるから春が一段と楽しみになる。

春、夏、秋、冬、

それぞれの季節でドラマティックに鼓動する大自然

地軸が太陽に対して23.4度傾いていることで生まれた四季

その恩栄は計り知れないですね。

美しい四季という移ろいに感謝したい気持ちでいっぱいになりました。

 


エコ偽装

2008年02月18日 | 私たちにできること

私がメンバー参加している国際NGO団体 FoE Japan からのお知らせです。

最近ニュースで大きく取り上げられた「エコ偽装」の件です。
再生紙偽装事件では「古紙配合」と称していながら実際には配合していなかったことにより昨年一年間だけで東京ドーム485個分の面積に相当する森林資源が使われたことになるようです。

環境問題への取り組みは、私たち一人ひとりが自分自身の問題であることを意識し行動していくことが求められている深刻な問題です。それ故に、今回の件は私たちの取り組みを裏切る大変残念な問題で、憤りを隠しきれません。

FoEでは、政府に対して早急に対策をうってもらえるよう要望書を送るキャンペーンをやっていますので、同じように感じている方がいましたら是非ご協力ください。

☆エコ偽装を再発させるな!~消費者の怒りを環境省に届けよう
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再生紙、印刷用エコインク、再生プラスチックと相次ぐエコ偽装。私たち消費者が環境に少しでも貢献しようとしてきた善意の行動を裏切る大変残念な事態です。一連の事件は自主申告に依った「グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律)」の限界を示しています。これだけの大規模な偽装をしていながら、メーカーに法的な罰則を与えることはできていません。

国・環境省は今回の偽装問題を受けて、対応を検討していましたが、どうやらこの問題は製紙会社だけの責任であるから、グリーン購入法はこのままにしておこうという雰囲気もあります。問題が生じた要因に何ら手を打たないまま、エコ偽装が生まれたグリーン購入法の抜け穴も見ぬ振りをして放置しようというのでしょうか?これではいずれまた同様の問題が繰り返されることになりかねません。
いまこそ、私たち消費者の一人一人の思いを国・環境省に届けましょう。

以下は、FoE Japanが政府に対して要請している主なポイントです。これにご賛同される方は、そのままでも適当にアレンジしていただいても結構ですので、ぜひみなさんの意見を環境省に伝えて下さい。メールでもFAXでも結構です。一人一人の後押しが必要です。

参考:FoE Japanが2月14日に提出した政府への要請書
http://www.foejapan.org/forest/doc/080214.html

宛先:
環境省環境経済課  グリーン購入担当 御中
(FAX:03-3580-9568、E-mail : gpl@env.go.jp

前略

私は、環境問題の改善を願っている国民です。再生紙偽装に端を発する一連のエコ偽装問題には大変なショックを受けています。

貴省におかれましては、グリーン購入法の実効性を高め、信頼性と取り戻すため、ぜひ同法のあり方を抜本的に見直し、以下の改善を行って下さいますようお願い申し上げます。

1)グリーン購入法対応製品の適合状況を確認するため、自主申告だけに依らず、国の責任において抜き取り調査や抜き打ち検査等をすること

2)違反が見られた際には業者に指導するとともに速やかにウェブサイト等で公表すること

3)悪質な場合、入札停止や販売停止、告訴などの罰則措置を、グリーン購入法に基づいて対処できるよう法改正を行うこと

4)3R(Reduce, Reuse、Recycle)推進の観点から、まずは需要削減を徹底することをグリーン購入法の制度に組み込むこと

以上

○○太郎(氏名 等)


アース

2008年02月11日 | ガイア

 先日、「Earth」 という映画を見てきました。
 地球「ガイア」のもつ素晴らしさ、偉大さ、そして絶妙なバランスの上になりたっている神秘さ、そしてその脆さ、、、、とても考え深いドキュメンタリー映画でした。

 太陽と地球の位置関係、地球の大きさと太陽の大きさ、23.4度傾いた地軸によって生まれる四季のリズム、、、、などなど地球という天体は"生命"を育む上でまさに絶妙なバランスの上に成り立っていると言われています。

 この映画では、地上で最上位の肉食獣と言われる「北極ぐま」の暮らしから旅をスタートし、針葉樹林のツンドラの大自然を抜け、亜熱帯の広葉樹林、南下して熱帯雨林の多様な生き物達のすばらしを、また雨季、乾季、ハリケーン、季節風といった太陽エネルギーによる水の循環を通して生命が育まれているというまさに神秘的な生命体である「地球」の素顔を最新の映像技術で描いています。

 環境保護を訴えるやり方としては、二通りあると思います。
 一つ目は、地球が今どういう状況に直面しているのか、問題点を科学的な見地から明らかにして、その危機感から環境保護を訴えるやり方です。「成長の限界」「沈黙の春」「地球白書」といった本やちょうど昨年の今頃一大ブームになった映画「不都合の真実」もこの部類だと思います。

 もう一つのやり方が、人間や自然、宇宙、地球、生物、など自然の持つ素晴らしさ、神秘的な出来事を体験し、伝えていくことで市民の感受性に直接訴えかけ、それによって環境問題への関心を高める方法です。伝統文化やロハスな暮らし、世界遺産やエコツーリズム、「アース」や「ガイアシンフォニー」といった映画などもこの部類だと思います。

 「アース」を見た後、映画館を出て東京の街を歩いていると先程までの映像がなんだか現実離れしているような気がしてしまいました。しかしその直後、いや違う!現実離れしているのは「東京の方だ!」っと思い直しました。

 スキー場で降りしきる雪の日に、リフトに乗りながら”ふと”空を見上げることがあります。ゆらゆら、揺れながら天空から舞い降りる雪、全ての音を吸収しピーンと静まり返った"無"という音。大自然の中にいると頭では無く、心で感じる何かがあります。屋久島や白神を旅した時も自然の持つ偉大さに圧倒され、感激しました。

 感動こそが人を動かす原点なんだろうっと思います。この素晴らしい、愛おしい、自然をいつまでも守っていきたいですね。

 ドキュメンタリー映画「アース」お勧めです。