知足

自然と共に素敵に生きたい

「利他の会」との出会い

2008年05月08日 | 利他の会

 それはひょいなことがきっかけでした。

 「姫路に住む叔母に連絡するように!」
という母からの突然のメイルが飛び込んできたのは、ちょうど1ヶ月前の高野山の宿坊でのこと。
久しぶりの休みを取って高野山から熊野三山、熊の古道を旅していたのですが、「きっとあなたの助けが必要だから、協力してあげて!」という切実な母からのメイルを読んで、旅の最後は姫路に向かうことにしました。

 叔母さんが2年前に仏陀生誕の地 インドを旅した際、仏陀が悟りを開き仏教を起こした地でありながら、貧しい子供たちが校舎もない学校で地べたに座って勉強している様子をみて強い衝撃を受けたそうです。
 そして「ここに校舎を造ってあげたい!」っと心から思ったそうです。

 帰国後、NPO法人「インドマイトリの会」という団体が校舎を建てる活動を行っていることを知り、この団体を通して資金援助を行い、この3月に校舎が完成して開校式に行かれたそうです。
 写真はその時の様子です。子供たちの笑顔と澄んだ目から感謝の気持ちがすごく伝わってきますね。

 叔母さんは、2年前に訪れた学校に校舎が出来たことで援助は終わりだと思って開校式に参加されたそうです。ところが再度現地を訪れたところ、校舎は出来たものの今にも壊れそうな机や椅子を使い、文房具もろくに揃っていない現状では、まだまだ充分な教育は受けられないと感じたそうです。そして校長先生から引き続き援助をお願いされ、「これは終わりではなく、始まりなんだ」と思ったそうです。

 叔母さんは、実はもう20年以上前からご近所の主婦と一緒にチャリティバザーや演奏会などを企画してその収益で恵まれない子供たちを支援したり、阪神淡路大震災の時には炊き出しに駆けつけたりする活動をしてきました。そのボランティアグループの名前が「利他の会」です。

 インドの学校建設もこの「利他の会」によるものだったのですが、今後インドの子供たちへの支援を継続していくにあたって「利他の会」をNPO法人化した方が国際援助をするには良いのでは!?と考えていて、そのことを聞いた母が「あんた、協力してあげて!」っとなったのです。

 私もちょうど2年前にインドを旅した際に、路上で物乞いをする子供たちや学校も行かずに働いている子供たちを見て、心に強い衝撃を受けました。カースト制という独特の宗教観のもとで横行する差別、その煽りをうける罪なき子供たちの姿、それは残酷とも思える悲惨な現状だと思いました。

 「子供たちに最低限でよいので教育を受ける機会を与えてあげたい!」という叔母さんの想いに私の心は高鳴り、是非協力したいと思いました。

 GWを利用してNPO法人化に向けての初打合せを行ってきました。「利他の会」のメンバーの顔ぶれはすごく多彩で、意識が高く、すばらしい方々ばかりでした。

 母からの突然のメイルから始まった「利他の会」との出会いは、何か運命的なものを感じてしまいました。これから先、どんな支援ができるか考えるとすごく楽しみです。

 今後、私のBLOGでも「利他の会」のことを随時Upしていきたいと思っています。

利他の会のホームページは↓こちら