知足

自然と共に素敵に生きたい

円覚寺夏期講座

2005年07月25日 | YOGA
鎌倉にある円覚寺の夏期講座に行ってきました。

私のヨガの先生の勧めで行ったのですが、3泊4日で禅寺の修行を体験できるのと毎日著名人を招待して講演会がありました。円覚寺足立 大進老師、ノーベル物理学者の小柴 昌俊さん、養老 孟司さん、森津 純子さん、山川 静夫さん、、、、とほんとに各界を代表するようなメンバーでためになるお話をたくさん聞けました。

泊りがけの参加者は80人ぐらい、講演会には正確には分かりませんが、300人近くは来ていたと思います。禅寺の修行の内容としては、毎朝5時起床、ふとん片付け、清掃、5時30分から1時間の座禅、斎座(朝食)、講演会準備、講演会、粛座(昼食)、境内の掃除、座禅会、(夕食)、お風呂、就寝、とまさに分刻みでかなり厳しいものがありました。

特に食事の作法は厳しく、私語は絶対禁止で一切の物音を立ててはいけません。汁物をすする音は当然で漬物などを噛む時に出る音も駄目。お茶碗のおき方、持ち方、使い方まできちんと決まっていて、ちょっとでも粗相があると和尚から喝が飛んできます。背筋を伸ばし、碗をきちんと持って口元に寄せてから食べる。普段の作法がいかにだらしなかったか反省しました。茶道も禅からきているそうなので、基本的な作法は変わらないそうです。茶道もしたことがないので、この際茶道にも挑戦してみようかなぁ、なんて思ったりもしてます。

食事は、精進料理で一汁一菜(または二菜)でかなり質素でしたが、とても美味しかったです。朝は基本的にはお粥に漬物だけでしたが、お粥はお餅やお芋が入っていたり、お昼に出されたナスの煮びたしやゴマ豆腐はかなり美味しかったです。

座禅は朝と夜にありました。般若心経を読み、結跏趺坐(けっかふざ)を組み、手は法界定印(ほっかいじょういん)で印をつくり、背筋をぴんと伸ばし、目を閉じ、呼吸を整え、雑念を捨てる。和尚が巡回してくるので、警策(きょうさく)を希望する人は合掌して頭を下げると、長さ1mぐらいある棒で両肩に2発づつ、ビシー!!と喝を頂戴する。これは打たれた瞬間はかなり痛いのですが、その後不思議と心が落ち着き、とてもさわやかになります。

ヨガの後、瞑想するときと基本的には変わらないのですが、座禅の方がより厳しさがあるように思いました。

なかなかこういった体験はできないですし、講演会の内容も多岐にわたっていて、第一線で活躍されている方々の話を聞けたので、とても勉強になりました。

それと、参加者は下は高校生から上は80過ぎのご年配の方々までいて、年齢を超えた交流ができたのは、ある意味で一番よかったことかなぁと思いました。さっそく仲良くなった人と今度飲む約束をしました。

参加する前はどきどきでしたが、想像以上によかったのでまた機会があれば参加したいと思ってます。


つま恋のカラス

2005年07月19日 | 環境問題
 緑の木陰におにやんまが2ひき
 ふらっと来ては、つーと飛んでいく
 のどかな里山には、ゆっくり虫の時間が流れている
 そのリズムに合わせるようにカラスが カ~ァ、カ~ァ

 大空を横切る真っ黒なカラス。
 優雅にゆっくりと飛行する3匹のカラスは、
 まさに野鳥そのものだと思いました。

都会のカラスは、ごみをあらして嫌われるけれど、つま恋のカラスは野草の上にとまって、のんびり虫を食べている。

都会のカラスは、カー!カー!。時には喧嘩して、ストレスを周りに撒き散らしているけど、つま恋のカラスはのんびり夕焼けに向かって鳴くんだね。

都会では、カラスまでもが人間の作った秩序のためにストレスを感じているみたい。

秩序を作ることによってどこかで必ず生まれる無秩序。それによって、カラスは嫌われ者にされ、邪魔者は抹殺しないとと人間の造った秩序に押し込められ、それによって生まれた無秩序は今度は鳩の増加をもたらし、糞がきたないと人は言う。

カラスが減れば、鳩が増える。こんな当たり前のエントロピーが、なぜ理解できないのだろうか。

文明はエントロピーによって生まれ、秩序立てることによって経済は成り立っている。でも、一方で秩序を作れば、必ずどこかで無秩序が生まれる。

養老孟司さんも講演で言っていました。
「掃除機で部屋をきれいにして秩序を作れば、その逆に掃除機の中には無秩序が発生する。人間は、掃除機の中の視点で思考しないので気づかないだけ。」

自然界あるいは宇宙では、常に均衡がとれるように調整されている。カラスも鳩もトンボも人間も調和がとれなければ、必ずどこかでひずみが生まれる。
調和のとれたバランスの良い世の中になるといいですね。


ap bank fes'

2005年07月18日 | 環境イベント
ap bank fes'に参加してきました。

オーガニック料理を作っている三帰 天海さんの手伝いという形で参加しました。環境関連の企業やNGOに資金を出資するために作られたAP Bank主催のイベントだったのですが、有名なアーティストが勢ぞろいしただけあって、3日間のイベントの間、毎日ほんとにたくさんのお客さんが来ていました。

オーガニックフードの特設コーナーには、Earth Dayなどでお馴染みのお店が並んでいました。お客さんの環境問題に対する意識も非常に高く、アーティストの音楽によってそのエネルギーがどんどん高まっていき、今だかつて体験したことのない、ホントに凄いパワーが会場中を渦巻いていました。

そして、天海さんのお店にもほんとにたくさんの方々が買いに来られて、作っても作っても料理が間に合わない状態でした。

天海さんの料理は、野菜や調味料、お水に至るまで全ての材料の持つエネルギーを殺さず、むしろ相乗的に高めるように作られているので、その料理には単なる食べ物を超えたパワー(メッセージ)があります。その天海さんの料理に共鳴した人が、こんなにもたくさんいるというのは、すごい驚きでした。

天海さんもしきりに「ありえないことが起きている。いったいミスチルは何者なんだ!?」と言っていました。

確実に何かが変わろうとしていることだけは、確かなようです。


Earth Garden

2005年07月11日 | 環境イベント
昨日(10日)、代々木公園で行われたEarth Gardenに行ってきました。といっても今回は、主催側に回ってオーガニックカレーのお店のお手伝いをしてきました。

有機野菜と玄米を使った精進料理の弁当を売っているお坊さんがいるのをご存知ですか?三帰天海さんという方が作っていて、先日天海さんが行っている料理教室に参加して、今回のEarth Gardenのお手伝いを頼まれたのがきっかけでした。

天海さんの料理は、まず瞑想から始まります。野菜のもつ生命力を十二分に引き出すために、全身全霊を尽くして料理をする。雑念を払い、料理に集中する。こうして生まれた料理は、まさに芸術品と思える奥深い生命力に溢れた"おいしさ"が出てきます。食べると本当に感動しますよ。あの味は、なかなか表現できないですね。

大地のめぐみ、自然のめぐみに感謝して食する。自分が他の生命によって生かされている、ってことを感じると料理に対する考え方が180度変わりましたね。

それと料理の前の瞑想は、ホントに驚きました。料理教室の時もみんなで瞑想してから料理を行うのですが、瞑想をする前と後では厨房の空気がまったく違うのです。普通の施設を間借りして料理教室は行われるので、まぁいたって普通の教室(厨房)だったところが、1時間程瞑想した後(信じられないぐらいあっと言う間に1時間は経ってしまうのですが、)は、教室の空気がすごく暖かく、やわらかく、それでいて何ともいえない緊張感に溢れ、自分自身もすごく活力に溢れているのを感じました。そうやって自然と一体となる空気を作ってからでないと野菜と向き合うことはできないと天海さんは言います。まさに真剣勝負ですね。

Earth Gardenでは、天海さんがインド寺院の厨房で作っていらっしゃった時の秘伝のカレーとチャイや豆乳コーヒーなどを出品したのですが、裏方でお手伝いさせて頂いて、いろいろな面でとっても勉強になりました。

また、Earth Gardenに出展している他の団体の方とも知り合いになれたのもとってもよかったです。これからもこういうイベントには積極的に絡んでいきたいと思いました。