給料天引き、氏名公表を検討=養育費不払いで条例-兵庫県明石市
兵庫県明石市の泉房穂市長は25日、同市役所で記者会見し、離婚相手から養育費を受け取れずに困窮している一人親家庭を救うため、相手の給料から養育費を天引きしたり、支払わない場合は氏名を公表したりすることができる条例の検討を始めたことを明らかにした。
市によると、養育費不払いで氏名を公表する制度ができれば、全国初という。泉氏は「養育費は必要不可欠なお金で、子供の手元に届けるのが大事。行政がしっかりと手当てすべきで、国を待たず制度化する」と述べた。
市は離婚相手の同意を得た上で給料から養育費を天引きする仕組みや、支払わない場合に行政サービスの一部制限を検討。支払い命令などに正当な理由なく応じない場合、子供の同意を前提に、氏名公表も検討する。救済対象は市内に住む一人親家庭。相手が市外在住でも、可能な限り対応する。 (jiji)
明石市の泉市長のこの対応には感動さえ覚えます。子供の生存にさえ関わるかもしれない、〈離婚した父親の養育費不払い」という大問題を、社会も行政も長い間、見て見ぬふりをしてきました。何故、国はこの問題を放置しているのでしょうか。子供を育てることを放棄した男性‐父親を、何故社会は黙認してこられたのか?氏名を公表するという明石市の制度をきっかけに、「離婚した父親の養育費不払い」という問題の本質を男性も女性も父親も母親も、今一度社会全体が考え、行政が早く動きだすことを願います。