#64(3-19) 「人生における大切なこと」 I Slept With Someone In Fall Out Boy and All I Got Was This Stupid Song Written About Me
One Tree Hill
復帰一戦目のバスケの試合。ルーカスはキースのユニフォームを着て試合に臨もうとしている。試合が始まろうとするとき、ルーカスは不安そうに胸に手を当てている。 以前、客席で、ルーカスを応援していたカレンとキースのことを想う。 そして、ルーカスはコーチに「やっぱりできません」と告げて退場してしまった。ダーラムコーチは選手交代をしようとしたが、ネイサンがルーカスがやらないと意味はないと言う。結局、レイブンスは試合を棄権。”没収試合”になってしまう。
レイチェルが、掲示板に太った女の子の大きな写真が貼られていることに気づいた。レイチェルはマウスに、これは「昔の知り合い」「今はもういない娘」、そして「ブルックがやったんだ」と言って、はがして行ってしまった。
マウスがブルックに問いただすと、ブルックは一枚の写真を渡す。写真の裏になんてかいてある?といって。あの写真はたぶん昔のレイチェル。たぶんブルックは、ロッジのあの鍵のかかった「秘密の引き出し」から写真を持ちだして、”仕返し”に貼ったんだね。マウスはブルックに「ジミーのこと、懲りてないのか」と怒る。
デブの弟で、ネイサンの叔父にあたるクーパーが町に帰ってきた。クーパーはネイサンの事故以来、うまくいかなくなって、レーサーをクビになったらしい。「俺にはレースしかなかった・・・・時間はかかったけど気づいたんだ。・・レースができなくてもそれが人生のすべてじゃない。・・人生で大切なのは何をしているかじゃない。どんな人間かだ」とルーカスに話す。
ピートが夜中の一時にペイトンに電話してきた。 家の前に来ていると聞いて喜んだペイトンが出かけようとすると、ラリー(父)がストップをかける。そして、ピートを追い返したと言う。・・ペイトンはなんといってもまだ高校生だし、夜中の一時にボーイフレンドが迎えに来たからって、親としては黙って見てるわけにはいかないよね。 ちょうどそこに帰って来たブルック。ブルックも遅いなあ。「夢遊病で・・・」というブルックの言い訳には笑った。ラリーが2人に言う。「門限は平日は9時。週末は12時。10時を過ぎたら居場所を知らせること。・・・飲酒禁止・・・」 ピートがどんなすごいバンドのメンバーかを話しても、ラリーは「パパが知りたいのは人間としてのピート。・・いくらアルバムを売上げようがどうでもいい・・今度ピートが来ることがあったら常識的な時間にすること・・」 ラリーの言うことは、すべて父親として当然のことだね。
デブもトゥリーヒルに帰ってきた。カレンを訪ねてきた。でも、キースを失ったカレンは憔悴して、イライラしている。デブに、あのダンのオフィスの火事のこと、そのせいでルーカスが炎の中に飛び込んだこと、もしあの子まで失ったら、とデブを責めてしまう。
マウスはレイチェルに会いに行く。レイチェル「自分が嫌いだったから手術を受けたの・・まずは胃を小さくして、何カ月も食事制限した後、鼻をいじって、胸を大きくした・・・私は生まれ変わるのに努力した。今の自分が好き・・・私は自信を手に入れた・・」
マウス「それはいいけど、大事なのは人間性なんじゃない?」 レイチェル「そんなのきれいごとでしょ。もし指を鳴らして、ルーカスのビジュアルが手に入るとしたらどうする?・・そうするでしょ。そこで否定したら嘘だよ」 マウス「もし指を鳴らして何かが手に入るなら、見た目以外のことがいいな・・・それはそれとして、自分の見た目が嫌いな人はみんな手術を受けるの?」 レイチェル「そうじゃないけど、でも手術をして自分に自信が持てるようになるならいいことなんじゃない。確かに私が選んだ方法は極端だったけれど。手術はつらいし、お金もかかる、リスクだって伴うしね・・でも結局ばれちゃったから、みんなにはフランケンシュタインみたいに思われるんだろうな。・・私を見る目はもう前とは違っているよ・・」
マウスはブルックがあちこちに貼った写真を回収した。そして、レイチェルに言う。「あの停電の夜さ、君と話したの、楽しかったよ。・・あの夜は見た目は関係なく、君のハートやユーモアや世の中をどう見ているかが感じられて、君がわかったような気がした。正直、電気がついてがっかりしたよ・・むしろあの写真を見て、僕たちは似ているんだって思った・・・僕はあの写真、かっこ悪いとは思わないよ・・・君はまだ引きずっているんじゃない?昔の自分を・・まだ卑屈になったりしていない?・・」 レイチェルが答える「そうだね。それはまだ気になるかな。そういうのを直す手術はないから」 マウス「・・・今の君はものすごくきれいだ。でも、昔の君でも、僕は大好きだったと思うよ」レイチェル「その頃、会いたかったな」そう言って、レイチェルはマウスにキスをした。
ネイサンとヘイリーは、きちんと教会で式を挙げるつもり。でも、そのためにはカウンセリング-お互いの相性をみるためのテストのようなものを受けなくてはならないらしい。ところが、テストの結果はなんと不合格。二人の性格が違いすぎるから不合格・・こんなのあり?二人も呆気に取られている。・・ネイサンが司祭に聞く。「・・あなたが司祭になろうとした時、迷いはありませんでしたか。・・・・愛情もテストできませんよね。こんなのただのペーパーテストだ。・・俺達は確かに違いますが、このテストは、その違いを埋めるために努力していることを評価していません。他にも、離れているのは耐えられないとか。俺が彼女を見るたび、ずっと一緒にいようと心に誓っていることとか。俺たちは愛し合っています。それは、テストでは計れません」 ネイサンすごい。よく言った!愛の成せるわざかな。とても高校生とは思えなかったわ。
司祭はテストを破り捨てて、「おめでとう。合格です。いい式になりそうですね。・・お幸せに」
ピートのツアーマネージャーが、ピートの携帯で、ペイトンに電話してくる。ピートは忙しくて電話できないけどもペイトンに会いたがっているから、シカゴまで来てくれないかということらしい。シカゴまでの飛行機のチケットを用意する、迎えの車も手配しておくからと。う~ん、いくら忙しいといっても、ピートはどうして直接電話して来ないのかな? こういうの大丈夫かなあ・・ちょっと心配だなあ。
ペイトンも迷っている。ブルックに相談すると、後悔したくないなら行くべきだという意見。
ダーラムコーチがカレンを訪ねてきた。 コーチは、キースの死に、カレンが罪悪感を持っているのではないかと心配している。 「ルーカスが試合に出られないほど苦しんでいるのを知っているか?・・なあ、カレン、君はキースに心から愛せるものを与えた。ルーカスだ。・・・・・君はあいつに最高の宝をやったんだぞ。罪の意識なんて捨ててしまうことだ・・」
体育館で。ルーカスがコーチに尋ねる。「バスケは俺にとってずっと、かけがえのないものでした。・・でも、今プレイするのに意味があるのか、それが見つからない限り、俺はプレイできません」
ダーラムコーチが答える。「・・モナークスを知っている者はいるか?」・・「この州で最強のバスケチームでした。50年代に・。」
「・・だが記録には一切残ってない。それはモナークスが黒人のチームだったからだ。当時私はお前たちと同じくらいの年で、黒人と白人がプレイすることは許されなかった。私は州で最強と言われるチームにいたが、実際はその上をいくチームがあった。モナークスだ。ある晩、モナークスと一緒にここに忍び込んで、鍵をかけ対戦した。連中はものすごく強かったよ。・・・・すると、そこで不思議な展開になったんだ。・・・この州ではそれまで決してありえなかったことだ。我々はチームをミックスすることにした。それぞれのキャプテンが欲しい選手を選んでいったんだ。・・・黒人のキャプテンが私を見てこう言った。白人のホワイティをもらう、・・それ以来、私のあだ名はホワイティになった・・・ あの夜の試合はみんなの人生を変えたんだ。我々はもはや黒人でも白人でもなく、ただのプレイヤーとして戦った。世間は関係なくただプレイしたんだ・・あの夜、あの試合は、すべてを変えた。生まれ変わったような気分だったよ。今プレイすることに意味があるか知りたいんだったな・・・私が保証しよう。絶対に意味はある。プレイすれば傷は癒せるんだ。チームに戻ってこい」
デブがルーカスに言う。「・・ネイサンがレースカーで事故を起こしてから、クーパーとは話ししてなかったの。・・・母親にとってはわが子を失くすことが一番怖いの。考えただけでも耐えられないわ。カレンが立ち直るにはあなたの支えが必要なの。だから危険な真似はしないでちょうだい。それが息子の義務よ。おかあさんのために」
ルーカスは病気のことを話す決心をする。コーチとネイサンに「・・試合には出られません。心臓に問題があって。肥大性心筋症。薬も飲んでいないので、足を引っ張ってしまう。もしプレイしたら死ぬかもしれない。だまっていてすみませんでした。でもどうしてもあきらめられなくて・・・バスケは俺の人生を変えたから・・・それをあきらめるのはつらかった・・」
試合がはじまった。ルーカスは一人で体育館を後にする。カレンのためにもルーカスは死ぬわけにはいかない。今からルーカスは、「ほんとうにつらい告白」をカレンにしなくてはならない。
家に帰って、ルーカスがカレンに話す。「・・ごめんよ、母さん、今つらいのに。・・これ以上悲しませたくないけど、話しておきたいことがあるんだ。俺、心臓のこと母さんに嘘ついてた。肥大性心筋症なんだ。俺には今、母さんが必要なんだよ」 キースを失ったばかりの今のカレンには、本当に耐えきれないほどつらい話だろうな・・。カレンがデブに言う。「私を助けてほしいの」 デブがカレンを抱きしめる。
ラリーがペイトンに言う。「お前のことは信用している。・・一つ約束してくれ。お前が本気でつき合う男を選ぶときは、かならず、お前に敬意を払ってくれる男にしろ。大切にしてくれて、会うと胸が高鳴るような男だ・・・。相手の仕事や立場じゃなくてお前が人間として愛せる男にしろ。パパはママをそんな風に思っていたから・・・・よく考えて、自分の心に従うんだ」 う~ん、娘にこういうことをきちんと伝えられるなんて、ラリーは素晴らしいパパだ。
マウスがブルックに言う。「彼女は(レイチェル)悪い子じゃない。君のやっていることはただのいじめだよ・・僕は好きだよ。ものすごく」 ブルックはマウスに「人はそう簡単に変われない」と言った。
マウスは、スーツを着て花を持って、レイチェルの家を訪ねる。「あの頃、僕に会いたかったって言ってただろ? だから、昔の君に会いに来たんだ」 すると、レイチェルの後ろには、なんとクーパーがいた。クーパーがネイサンに話していた超ホットな女の子ってレイチェルのことだったんだ。
ペイトンが空港に来ている。ピートに会いにいくのだろうか・・。 向こうにジェイクと、それから小さなジェニーが見える。ペイトンがジェニーを抱きあげる。 ジェイクが帰ってきた。よかった!
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