詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

記憶の断片。

2023-12-19 12:03:51 | 千駄記

12/19(火) 曇

 

錣山親方元関脇寺尾の訃報。

千代の富士に吊り落としで土俵に叩きつけられた

一番はよく憶えている。

 

大人になってから知り合った同い年の友達がいた。

赤いヤッケを羽織ってマウンテンバイクでやってくる

細身の面影をぼんやりと思い出した。

彼女は寺尾の大ファンで、井筒部屋に稽古をよく

見に行くって聞いたときは、意外過ぎてびっくりした。

 

彼女は両親を早くに亡くしており、天涯孤独で

おとなしい人だったけれど

諏訪湖のワカサギ釣りや、バーベキューに

誘うと、よくつきあってくれた。

下町の古い一軒家にひとりで暮らしていたが、家が

ボロボロなので駐車場にして人に貸したいと

相談されたりもした。

 

そんな彼女が30代そこそこで突然亡くなった。

高熱が続いていたらしいことはお通夜の席で聞いたが

詳しいことは忘れてしまった。

 

彼女が亡くなってすぐの大相撲3月場所。

寺尾は初日から6連勝だったか7連勝だったか。

場所を大いに盛り上げた。寺尾にとって初日からの連勝は

その場所が最多だったと思う。

何か因縁めいたものを感じたが、それが何年の出来事

だったかは忘れてしまったし、何度かお参りをした

彼女のお墓も忘れてしまったけれど寺尾の訃報で

思い出した記憶の断片。

 

 

 

 

おしまい。

 

 


この記事についてブログを書く
« 押し迫るよね。 | トップ | そんな頃だったな。 »
最新の画像もっと見る