詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

一礼。

2021-04-13 11:59:11 | 千駄記


4/13(火) 曇・雨。
少し肌寒い。

昨日は松山英樹選手のマスターズ制覇のニュースで盛り上がりました。

松山選手優勝直後の早藤将太キャディのコースへの「一礼」が
世界的な評判になっています。誇らしい。

早藤キャディが黄色い旗を外してピンをカップに挿した後、
帽子を取ってコースに対し頭を下げた場面です。
早藤キャディは「特別な感情はありませんでした。
ありがとうございました、ただそれだけでした」と振り返ったそうで
「感謝」の気持ちがあの行動に現れたわけですね。

これを「日本人らしさ」と言うのも憚れるような世の中に
なってしまいましたが、「昔ながらの日本人」を思い出しましたよ。

最近は日本人としての自然な行為である「お辞儀」を
スポーツの世界ではゴール後のパフォーマンスに利用する
下心が見える場面も多いのですが
早藤キャディにとっては自然な行為だったわけです。

私は高校、大学と武道をやっていましたから
道場に上がるときや下がるときに一礼するのは習慣でした。
野球でもグランドに帽子を取って礼をするのは自然な行為ですよね。
ゴルファーだってコースへの一礼は習慣になっている選手や
キャディも多いのではないか。
そういう日本人らしさは失わないで欲しいものです。

ここで私が注目したいのはこの場面を撮影したフォトグラファーです。
おそらくこの場面の傍にいるはずの松山選手にフォーカスするに
決まっているところでこれを写したんですからすごい。

早藤キャディの一連の行動を如何に詳しく話したとしても
この写真がなければ「へえ、そうなんだ」と感心して
終わってしまうところです。
この一枚があればどんな説明もいらない。

写真の素晴らしさを改めて思い知ったことです。
写真とはもっともすぐれた説明の手段です。


おしまい。









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