ふたつでひとつ。
スカイツリーのてっぺんと皆既月蝕。
11/10(木)
はい、わが生誕の日にようこそ。
十一月十日雲一つなく風がないたが締めつけて桶に水を張る 山崎方代
毎年の今日、掲げている方代の歌。
さて、ふたりでひとり・・・なんて甘ったるいモノ言いがありますが、
ふたりは二人で、ひとりは独りだい!
ところで、ふたつでひとつ・・・のモノってありますよね?
代表的なのは靴かね?
若いころ、デートに百貨店なんぞ行っちゃって、
女性の靴売り場を見て回ると¥30.000だの
¥40.000だのって値札が付いている…
「へえ、左右買ったら8万かよ!」と、バカを言うと
「左右でこの値段だよ!」とそのひとはよく笑ってくれました。
ふたつで一つのモノは当然ふたつで一つの値段がついている。
手袋も靴下もそう、箸もそうです。
片方ずつの値段がついていたら混乱するわ!
最近、久しぶりに眼鏡屋に行ったんです。
何十年も通っているお店。
とはいえ顔馴染みではなく、ただ通っているだけ。
この店の穏やかな眼鏡紳士たちはぼくに心を開かない。
私は眼鏡を紛失することが多く、特によく使う眼鏡ほど見当たらず。
在庫が不安になってきたので昔の眼鏡を現在の視力のレンズに
変えてもらおうという目論見です。
念のために視力検査をされる。
「遠近両用にするのも手ですよ」とか、言われちゃう。
視力の世界は奥が深いようです。
で、いくらのレンズにするかって話になる。
私はそれほど視力が悪くないので高いレンズは使いません。
でもさ、眼鏡のレンズって昔の方が高くなかった?
と呟いてもスルーされちゃって、
「コチラでいいと思います」と、穏やかに言われる。
¥12.600だったかな。「じゃ、それで」ってことになる。
遠近両用はその倍くらいはします。
が、当然この価格は一枚当たりなのです。
メガネ業界では、昔っからそうですよね?
二枚だから二倍の価格になるわけですが、
なんとなく損した気分になるわ!
もちろん、片方だけ割れたとか、
片方だけ特殊なレンズだとかって
例はあるでしょうが、そっちの方が稀じゃん!
私はいままでに20個くらいの眼鏡を買ってきたけれど、
左右のレンズの値段が違った経験はありませんよ。
結局、持ち込んだ4つの眼鏡の内、2つだけレンズ交換を頼んで
ひとつ新しいのを買うことにしました。
メガネかけにしか味わえない感覚ですが、
眼鏡を新調するってうれしいんだよ。
おしまい。