セラピストのつぶやき

まあ、おもにつぶやきです。オモニ!

10月度サイレント映画

2014-10-05 02:22:56 | サイレント映画
10月、サイレント映画上映会ございます。



『ファウスト』
1926年/ドイツ/F.W.ムルナウ監督


●10月19日(日)

1部:13:00~ 2部:18:00~

中崎町PLANET+1にて
http://www.planetplusone.com/access/

当日のみ 1500円(開場は15分前 お並びいただいた順に入場いただきます)




今日は初練習でした!



9月は上映会をお休みして、その間も映画の音楽をみんなで録音したりしてたので、


こないだも会ったとこだけど、



やっぱり新作の練習はたのしい!





今回の作品、『ファウスト』は、


もともとドイツの民話で、ゲーテが戯曲化し、


その後もいろんな音楽家や監督が作品化したお話です。





簡単に言うと、



誰しもこころの中に天使と悪魔が住んでおり、



天使の言葉に従って生きてゆきたいが、



一瞬の過ちで悪魔に耳を貸してしまうこともある、



そんなお話です。





そんなお話か?ま、ぼくはそんなお話かと思います。





一瞬の過ちで、姦淫にふけてしまい、神さえ裏切ってしまう。





ぼくにとっては、大変耳の痛いお話でございます。




でも、そういう話が民話として伝えられ、



いろんな芸術家が取り上げる、その根本はどこにあるのか。




「正しいことだけして生きて行きましょう。」



「神を裏切ると地獄に落ちます。」



それを伝えるためだけではないと思う。





そう理性に従って生きてゆきたいとみんな思いつつも、



「堕ちてみたい。」


「すべて捨ててみたい。」



そんな風に、時に思ってしまうのも人間ではなかろうか。





正しいことだけ行うことはたとえできたとしても、



正しいことだけを思うことはできないのである。





そんな自分を責めつつ、そして堕ちることもできない自分を悔やみつつ、



普通に正しく生きていく人間達を慰め、包み込んでくれる作品かと思っています。





そういった慰めは、芸術だけにできること。



だからこそ、芸術の中にモラルを求めたりする人は大嫌い。






『嫌われ松子の一生』を読んだとき、



「ここまで堕ちれたら、それはそれでええな!」



と思った感とちょっと似てる。






まだ一回しか見てないので、全然違う映画かも知れんけど、




ぼくはとにかく、




今月、この映画とつきあえることをとってもうれしく思っています。











コメント (4)
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