20代の頃からほぼ成長してないと思う。
でもそれは、うっかり成長しなかったのではなく、細心の注意を払って成長しなかったのだ。
20歳の時に山田詠美の『ぼくは勉強ができない』と言う本を読んだ。初めてちゃんと最後まで読んだ小説であり、今でも一番くらいにすきな小説。その本の後書きに、
「大人になるということはむしろ、成長させるべきでない領域を知ることである。」
と書いてあったのだ。【成長させるべきでない領域】と言う言葉に「ビリビリっ!」と来て、それ以来細心の注意を払ってそうと思われる部分の成長を拒んできた。
しかし、肝心の「成長させるべき領域」のことについては今の今まで考えたことなかった。こちらは全くもってうっかりしてました。
でも、成長してしまったものを戻すより、成長してないものを成長させる方が簡単かも知れへんからがんばろ。
今日は自転車乗りながらずっと小田和正の『君住む街へ』をうたってて機嫌がいい。
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