春の少し前。夜のベランダに出てみる。星は強い星しか見えない。
春の夜はすきで、でもその空気に惑わされたりもして。なんか不良患者になってきた。「自分の命は自分のものじゃね〜の?」って気にもなってきた。
もういまは痛いところもしんどいこともなく、検査も手術も入院もぜんぶ怖い。採血だって点滴だってぜんぶ痛そうでいやだ。
人工肛門も出来ればちょっと無理してでももとに戻したい。沖縄もさっさと行きたい。
微妙に苦しい人生がいやになってきた。元に戻るか、もっと苦しいかどっちかの方がいっそ楽。
優良患者と不良患者のどっちが自分かわからないし、どっちにいる方が自分が楽なのかもわからない。
ザワザワと妖しく、美しく儚く、いろんな気持ちが整理できないまま、あちらこちらにフワフワ飛んでる。
それが春だ。春の夜だ。
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