何と今日は「納豆」の日だと言ふ。7と10をかけたものだと思うが、何となく業界の商魂も見えてくる感じは否めない。
元来、東北の田舎出の小生は無類の「納豆」」好きである。子供の時分には今の若い人には想像もつかないだろうが、食物に不自由していた。小生も、カミさんも、太平洋戦争直後の(60年前の出来事であるが)それは酷い時代に育っているのだ。特に東北で育った小生には、主になる食物は、「納豆」と「豆腐」だった。しかしこの「蛋白質」の豊富な食べ物が、我々の世代の栄養素となっていたのだと思う。
給食が始まるまでは、学校に持参する弁当は日の丸弁当で、弁当の真ん中に「梅干」が一個入っているだけが多かった。しかしクラスの子供の中には。「納豆」を味噌でまぶしておかずとする子もいた程で、何の抵抗もなく「納豆」は好きになっていったのだ。
しかし関西人のカミさんは「納豆」は苦手な食べ物の部類に入るらしい。しかし結婚後は小生が食べるものだから、何となく付合いで食べるようにはなっている。必然的に2人の娘達も食べる様になっていた。
そして郷里では「大晦日」に「納豆汁」を食べる習慣がある。「納豆」を擂り潰して色々な具の多い味噌汁に入れたものである。カミさんは始めてこの「納豆汁」を小生が作った時は、あまりの臭いに驚いたと述懐する。しかしこの「納豆汁」は東北の寒い冬には何よりの食べ物だった。正月には雑煮の他に、餡子餅と「納豆餅」も良く食べた。「納豆」は、今でも週に3回位は食べている。死ぬまで「納豆」と「豆腐」の縁は切れないだろう。
小生のお勧めは、「ミ○カ○」が製造販売の「ほね元気」である。かつおだしの味が抜群に美味しいと思う。