ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

めでたさ四重奏

2008-10-09 09:11:48 | ニュース 
今年のノーベル物理学賞に3人の日本人が選ばれた。受賞者の、それぞれの喜びの声を聞いていたら、追いかけて化学賞の受賞者も日本人が選ばれたと報じられた。なんと今年は4人のノーベル賞の受賞者がでたことになる。

物理学賞の受賞の皆さん。南部陽一郎さん・・「対称性の自発的破れの発見」。小林誠さん、益川俊英さん・・「CP対称性の破れ」の現象を一早く予言した。その後のさまざまな実験で、その正しさが確かめられた。そのことがいまの素粒子物理学の基礎になる「標準理論」の柱に発展した功績が認められた。

化学賞の受賞者。下村脩さん・・「蛍光たんぱく質」の発見。オワンクラゲの発光の仕組みを解明する過程で、緑色蛍光たんぱく質(GFP)を分離し、その構造を解明した。GFPは、生命科学の研究で、細胞内で動く分子にくっけて追跡する便利な「道具」として世界中の研究者に使われている。その功績が評価された。

と書いてきたが、小生などには研究の内容はほとんど理解が出来ない。しかし今回の受賞の対象になった研究は、随分前の段階で発表されたもののようである。長い間、その研究をもとに多くの人たちがその理論の正しさを実験により確かめ、活用してきている。

多くの方が指摘しているように、日本の研究水準があらためて世界に認められたことを喜びたい。同時に4人の方のうち2人が米国に移住している現実は、地道な研究者が日本で大事にされていない証左のひとつだと思った。このことは残念である。




コメント (4)
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