ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

何故「教え魔」が多いか?

2008-10-25 11:59:18 | 独り言
差し迫ったコンペに備えて、先日ゴルフ練習場に足を運んだ。前の打席で練習していたオジさんが、いささか変則的な打ちかただったが、ボールは真っ直ぐ飛んでいる。気持良さそうである。そこに知り合いの方だろうか同じ年配の方がやってきた。そうしたら「○○さんがよ、オレの打ち方は可笑しい。こう握り、こう打てと言うんだよ」「オレの打ち方で、真っ直ぐ飛んでいるんだから余計なお世話だよな」「オレはこの打ち方を変える心算はないんだよな」と盛んに憤慨して訴えている。

確かにゴルフの場合は、自分の実力のことはさて置いて、他人のスイングの変則的な面が目に付き気になる。本人に指摘してあげたい気持もある。事実、同じ仲間うちのコンペなどは遠慮のない言葉で指摘しあったりする。それほどゴルフの場合は、お互いに教え魔の素質があるのだろうと思っている。

何故ゴルフには教え魔が多いのか?。
亡くなった作家の阿佐田哲也さんのスポーツ雑誌に載ったショートショートを思い出した。

昔々、ゴルフの発祥の地スコットランドにゴルフの名手が居た、アイルランドの貴族がゴルフの対戦を申し込み戦ったが叶わない。そこで相手はどんな練習をしているのか、名手の家を覗き込んだら、彼は大きな鏡の前で練習していた。鏡が「今のグリップは甘かった、バックスイングが早すぎる、モット大きく振りぬけ」等々と教えていたそうだ。

敵意に燃えているアイルランドの貴族は、名手を殺して鏡を自宅に持ち帰った。そして鏡に向い練習を始めた。「グリップから直さないとダメだ、力を入れすぎだ、貴方には素質がない」と鏡の声は容赦がない。怒った貴族は鏡を粉々に砕いて、粉末を空に放り投げた。その砕けた粉末は風に乗り、今でも世界中を飛び回っている。その粉末を吸い込んだ教え魔が世界中に存在しているのだと。

ホラホラ、貴方の回りにもそんな方が大勢いるのではないですか。




コメント (8)
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