ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

いわゆる「メタボ健診」について

2008-10-12 15:06:45 | 独り言
勤めていた企業を定年退職した後は、同社の健康保険組合の「特例退職者被保険者」扱いにして頂いている。カミさんも被扶養者として承認されている。そして今年から市町村が実施していた基本検診に変わり、特定健診制度による健康診断(いわゆるメタボ健診)の受診指示が健保組合からあった。

そこで毎月血圧の降下剤を出して頂いている、掛かり付けのクリニックの先生に相談してみた。小生の場合は9月に前立腺全摘出手術後の定期検診を受診している。その検査は3ヶ月毎に血液検査(PSAを含む)、尿の検査を行なう。そして手術後2年半経過したので、他臓器の状況を見るために、CT検査も受診した。その際の検査結果を先生に説明した。

先生の判断では、今回の検査資料でほぼ特定健診の項目はカバーされている。ただ脂質関係の検査が定例検査では抜けているとのことで、大腸がんの腫瘍マーカー検査も含めた血液検査を受けることになりました。さらに市から案内された胃がん検診(70歳から無料)を受診。肺がん検診、他のエコー検査はCT検査で異常なしなので不要とのこと。そんなことで、小生のメタボ健診は、健保組合より指示された病院での受診は不要だろうとなりました。

しかし一部の報道ではこの「メタボ健診」(腹囲、血圧、脂質、血糖値)の判断基準がかなり厳しい数値になったために、正常、保健指導、受診勧奨に分けられる健診結果では、受診者の男性では60%、女性では50%、数値にして5千7百万人の内、3千万人が受診勧奨(医師の治療が必要)になると予想されるらしい。本来の目的は保健指導により受診勧奨の人を減ずるための「メタボ健診」なのだが、逆に医療費を増大させるという逆効果も生じる問題が出てくるらしい。

このメタボ健診制度の導入には、医療関係、薬剤関係者の強力な働きかけが、判断基準の決定に大きく影響したらしい。たとえば最高血圧の基準数値は140以上が該当する。当然医師は降下剤の投与を考える。腹囲、脂質、血糖値も同様に低い数値に設定されているために、病人でない人まで病人にされてしまう。さらに健保組合はこのメタボの人が多い場合はペナルティとして後期高齢者制度への負担金を増額される。勢い受診勧奨者の医療機関への受診が増えることになる。問題の多い制度と言はざるを得ない。



コメント (1)
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