「２４」リデンプション

　小生が楽しみに観てきた、米国ＴＶドラマ「２４」シリーズの「シーズンⅦ」が公開されている。本来なら昨年７月から公開される筈のところ、全米脚本家組合のストの影響で製作が一年引延し、今年の公開となったらしい。

　その空間を埋めるために製作されたのが、シーズンⅦの前編とされる今回のＤＶＤである。シーズンⅥの終盤で失意の内に国外に去ることを決心した、主人公のジャック・バウアーは、実はアフリカに渡っていた。

　彼は、今や内紛続きのアフリカはサンガラでアメリカンスクールを運営する友人を手伝っている。しかし母国の上院ではＵＴＣが対テロと戦った際の対応をめぐり彼を喚問しようとしていた。召喚に応じない彼に困った大使館は、このアメリカンスクールの援助を打ち切ることも示唆して、圧力を掛けてくる。

　一方、自由独立を目指すこの国の過激派は、少年たちを略奪し訓練して兵力不足を補おうとし、アメリカンスクールを襲ってくる。その過激派との戦いを撃破するが、さらに精鋭部隊が追い討ちを掛けてくる。

　最終的には米国大使館も内紛を避けて撤収する事態になっているなか、その最終のヘリコプターに、少年たちと止む無く本国召喚を承諾した彼が乗り込むことを許可された。

　そしてシーズンⅦでは、このＤＶＤで明かされた、米国初の女性大統領の就任もあり、主人公が新たなテロとの戦いに否応なしに引き込まれるようである。

　主人公ジャック・バウアーを米国に連れ戻すための物語を２時間で展開する。このＤＶＤを見なければシーズンⅦは始まらないとＰＲされているが、いささかガッカリしてしまった。何れにせよ公開が始まったシーズンⅦを楽しみに拝見したい。