♪結婚10年目 ふたりぐらし♪にもう一人☆

同い年の夫と結婚10年目。2回の初期流産後、不育症治療開始。オルガラン注射を打ちながら4度目の妊娠中。

冬の夜長に思うこと

2009年12月09日 | 日々あれこれ
今、読んでいる本




表紙にあるような、緑のジャングルに放り出された兄妹のサバイバル。


後半から、スリリングな展開にぐいぐいひきこまれ、

一気に読んでしまいました。下巻が楽しみ


今日のクローズアップ現代(NHK)で、

「共生型介護」を取り上げていました。


高齢者と、小さい子供と、障害をもつ人が、

同じ場所で、一緒に過ごします


80代の、おじいちゃん。


施設スタッフに介助してもらっても、なかなか立ち上がれないのに、

3歳の男の子がよちよち歩いてきた「おいでー」と声をかけると、

「はいよ、はいよ」と、嬉しそうに、

何と、お一人で立ち上がったのです


その後は、彼の鼻水をふいてあげようと、2階にいる彼のもとへ、

階段を、ゆっくり、でもしっかりと上がっていくおじいちゃん。

(一人で立ち上がれなかったおじいちゃんがですよ!)

愛しさのあまり、顔をくしゃくしゃにして微笑みながら、

鼻水をふいてあげている光景に、

胸が熱くなり、思わず泣いてしまいました


病院での治療では限界があった、高次脳障害を持った男性。

後遺症で、感情の制御が出来ず、いつも緊張状態で、怒鳴ってばかりいたのに、

共生型介護の施設に入ってから、

自分の出来る範囲の日常家事をしたり、お年寄りに頼られたりしながら、

とても穏やかに毎日を過ごしていらっしゃるそうです


誰かに頼りにされたり、必要とされたりすることが、

気持ちを安定させ、思わぬ力を引き出してくれるんだそうです


このような「共生型介護」施設は、まだ13道県にしかないようです。


介護保険で、お年寄りと子供を一緒に見ることは出来ないし、

厚労省の設置基準もはっきりしていないようで、

課題も沢山あるようですが、

関係者の期待は大きく、佐賀県では、自治体を挙げて、

上記施設を増やしていこうとしているようです


お年寄りや、障害をもつ人に限らず、

人間が心豊かに生きていくうえで、

誰かのために、とか、誰かのおかげで、という気持ちは

大切だと思います



情報や技術にあふれた現代社会。

自分ひとりで何でも出来るし、

また、他人に頼らず、ひとりで何でも頑張らなきゃ、という傾向に

なりがち。。。


ひとりでは無理でも、何人かで協力しながら、

時には談笑しながら、物事を進める、なんて余裕は

あまりないですよね・・・


ストレス過多の現代に、

こういう温かい場所が一つでも多く出来ていくことを祈ります