ゆこちんのトランペット

トランペット奏者 藤井裕子のコンサート情報、トランペット談義のつもりが…こぼれ話や大きな声では言えない話も…毎日更新中♪

女性トランペッター

2009年10月07日 20時54分28秒 | 音楽&トランペット&レッスン
「いや~、女の人でトランペットって珍しいですよね!」

必ず一般の人10人と喋ったら1人は言う。


トランペットを吹いている女性は、実は今や全然珍しくなくて、むしろ男性よりも多いと思う。
特に中学・高校のブラスバンドにおいてはもう女の子ばっかりなんじゃない?と思うくらい。

管楽器奏者の多くがブラスバンドで楽器を始めて…

で、音大に行こう!となるので、結果的に音大生もトランペットは女子が多い。


一昔前だったら考えられない!

音大のトランペット科と言えば、男性ばかり。
ましてや仕事現場では、完全な男社会!!

というわけで、女性は珍しいからといろいろ得もしたし、もちろん「女かよ?!」って感じで損もしてきた。

ちなみに今はやりのアラフォーの私は、きっと仕事でやっているトランペット奏者の一番上の世代だと思う。
(ただし、「世代」というだけで、おひとりずつみていくと、まだまだ女性トランペッターの先輩はたくさんいらっしゃる!!)

私は最初は一般大学のピアノ科にいて、芸大(別科)に行ったのは6年後なので同期とは恐れ多くて言えないけれど、年齢だけで言うと、池田英三子さんや池上ちさとさんが同い年。お二人とも超かっちょいいプレーヤー!


若い人にもザクザク上手な女性が出てきている。

そしてザクザク音大生も卒業する!!!

ここからが問題で、ザクザク卒業した音大生がみんなプロになるかっていうと、そんなにトランペット吹きは必要じゃない。

なので、そこで自然淘汰が起きる。

そのあと、フリーなどで仕事を始めたとして…


ずっと続けていくのは、結構根性がいる。(それは男性もきっと一緒に違いない!)

「仕事」がどのくらいあるか、というのはもちろん生活するのに大問題!!!フリーなら頼まれるように頑張らなくちゃいけないし、依頼されたらそれをちゃんとご満足いただけるように精いっぱいやって次に是非つながるようにやらなくちゃいけない!!

そのほかに「年齢とどう付き合っていくか?」がある。

長くやっていこうと思ったら、特に女性は必ずぶつかると思う。

もちろん、他人からみた「若さ」や「見た目」という問題もあると思うけれど、
それはまぁ極力努力したとして、それ以外に「肉体」的な問題が大きいと思う。

中高生くらいまでは、女子の方が唇も柔らかく、力みも少ないし真面目で頑張るので上手になりやすい。

20歳を過ぎて、30歳くらいまではその時の「貯金」でやっていける。

問題はそこから先。


男性よりもそもそも筋力が少ない。体も小さい。

それが、唇の柔らかさとかも微妙に減って来て、有利な部分が減ってくる。

それでもいい演奏ができるように、あらゆるコンディションを整えていくのがとても大切でまた難しい。

でも続けていくためには絶対に必要!

若いころのように鍛えるもよし、いかに効率よく吹くかを研究するもよし…

とにかく自分が満足行くように吹けるための状態にしておく。



どうやったらいいのか?!

鍛えたらいいのか、どこをどう鍛えればいいのか、力を抜くといってもどう抜けばいいのか…足りないのか多すぎるのか?!

勢いでやってきただけだと、どこかで分からなくなる。昨日まで当たり前にできてたことができなくなる。

それを乗り越えられるか、あるいはきちんとしたトレーニングや奏法を若いうちに見出して、そんな苦労をしなくて済むようにすでに準備できているようにしてあったか…

そういうところで、また自然淘汰が起きる。


というわけで、結果的に仕事をし続けている女性トランペッターはあまり多くない。

私も、いっぱい恥ずかしい本番や泣きたい事や忘れてしまいたいことがいっぱいある。
今だって、そういう気持ちになることがたくさんある。こんなの、本当の自分じゃないよぉー…と思うことが。でもこれが現実。これが衰えてきたってこと、そしていっぱい怖いものを経験してきた、知ってしまったってこと。プロでやっていくためには、つらい時も続けていくしかない。これが仕事なんだからやり抜くしかない。


でも、好きだからやってきた。だからこそ、乗り越えたい。
乗り越えられると自分自身が信じなくて誰が信じる?!

というわけで、重苦しい感じになったけど、実際はしょせんトランペット吹きなので、パッパカパーンと明るく頑張るのだった!

若手のみなさんも、今こそしっかりと奏法なり肉体改造なりをやっておこう!!

私もようやく少しづつ分かってきた!
あとはいつでも自信を持ってできるまで、どんな状況にあっても確実にできるまで練習するのみ!


これからも応援よろしくぅ!進化の過程を見守ってくださーい
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タンギング

2009年10月07日 20時26分29秒 | 音楽&トランペット&レッスン
今日はお休みなので、のんびり心静かに練習しました~!!

厳しい本番が迫っていると心理的にゆったりさらえなくなる。
厳しい本番前こそ、ゆったりとリラックスして練習することが大切だと思うんだけど、なかなかそれができない!!

でも、今日は本当にオフだったので、ゆったりと練習できました。


で、タンギング!!!


いやー、今日!目からうろこが!

今、アンブシュアを「ただ口を閉じてるだけ」に戻しています。
それと吹く直前の舌の無駄な緊張を取り除くように練習しているのですが、

そのおかげか?!

タンギングの大切さがハッキリクッキリ分かりました。

きっと口に力が入りすぎてたら分からなかっただろうし、舌に力が入っていても気付かなかったに違いない!

力を抜いて、かつ、その音にぴったりなタンギングをする。

唇もただ閉じてるだけ。

タンギングがその音にピッタリじゃないといまいち発音がクリアにならない。
力が入ってたら音が変になる。

素早く、しかも力が抜けていて的確なタンギング。

音の高さや表現によっても「ちょうどいい」状態が違う。
それは耳で確認するしかない。
耳で聞いていい音になるように「しゃべる」感じ。

「しゃべる」ときのポイントが力が入ってない(最低限の力)ってこと、というのが一番いいかな?

今日は、ロングトーンとリップスラーと「トップトーン」というエチュードをやった。

ハーセスお勧めのエチュードということで、昔買ったんだけど、何曲かやって、あ~難しい!それがどうした?!!!みたいな気分になってしまい、お蔵入りしていた。

でも、さすがに落ち着いてやってみるといい本だわぁ~。

あ!せっかくだから正確な名前を…

W.M.Smith
TOP TONES FOR THE TRUMPETER 30 Modern Etudes (CARL FISHER)

です。初心者は10年後に購入するとよいって感じのエチュードで、音域がメチャメチャ広いシャルリエだと思ってもらえれば、音大生とかは分かるかな!

まず音階2オクターブを1ブレスで2往復から増やして、4往復できるように練習します!

ハ長調が余裕でできるように日々練習を積み、それができたらニ長調、最後はト長調(つまりハイF)まで行けるようにってのが、アンブシュアの準備練習。

それからエチュード。1曲目からハイBbまで使う2オクターブ半くらいの音域で、私の気分的にはバッハのインベンションの1番みたいな感じ。曲調としてはアーバンの14の特別な練習の1番に近いかな?


あ、こうやって書くとあたかも余裕でやってるかと思われるかもしれないけれど、さにあらず!!

これをアンブシュアや舌の使い方に注意しつつ、調性の変化やら曲調やらを付けて、いかに簡単に素敵に吹くか…それを練習。

すると、「曲」を吹けるようにって練習してた時とは全然違って、とっても勉強になるのよぉ!!!!

きっと中高生ならコープラッシュとかでもいいと思う。
音大生のレベルだ!という方ならシャルリエ(シャリエと呼ぶ人もいる)のエチュード(芸大の入試の課題になってるエチュード)もいい!

ゆったり音楽とテクニックを両方練習してみるってのもいいわぁ~

優雅な気分になった1日でした。
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2009年10月07日 13時47分40秒 | Weblog
靴は「速さ」命!

速そうな靴を買う。

なんだ?「速い」って?と思うでしょう!


履いた時に疲れなくて、何なら走ることも可能。素早く履ければなお良い。

こんな感じ。


ブーツは、1つだけ。オーストリアに行ったときにメチャメチャ履きやすい中くらいの長さのバックスキンのブーツを買った。
でももったいないから滅多に履かない。

いつも高価な靴を買ってた。楽ちんなのが多いから!
でも、昔旦那が買ってくれた高いサンダルをもったいないからって、滅多に履いてなかったので、よーし!と勇んで履いたら、しまっている間に何かがおかしくなってたらしくて、革なのにピロピロ剥けてダメになったぁー!!!
なので、大事だからってとっておき過ぎると、かえってもったいないことになることが分かった!


この夏からは、思い切ってチョー安い靴にした!!
お気に入りだったけど、今度は安すぎてひと夏で壊れた!!


この前、裸足でも履ける靴が欲しくてミュール風の靴をゲット!
これはヒールが高いけど、重心がとってもいいところにあって履きやすい。

今日は、夏に六甲山に行ったときに私が試し履きしているのを見て、旦那がブーツいいじゃんって言って買ってくれたブーツをおろしてみた。

履き心地は重心がいまいちいいところに来てないので、くたびれそう…
意外と安くなかったのに、買ってくれた…旦那よ、ありがとう。

そしてこれを履いてたまには(100年に1回くらい!!)はキュートに決めないとせっかく買ってくれたのに、もったいない。

でもキュートな服など持ってないのだぁ!!

何とかうまく使いこなそう…



ちなみに、前にも書いてるけど、おしゃれにほとんど関心のない私だけれど、
昔から靴と鞄だけは「道楽」らしい。

実家に行ったら、子供のときから大学生くらいまでの時期の弟たちと写ってる写真がいっぱい出てきた。

「あ!この靴!」「うぉ!あの時買った靴!!」…

思い出すのは靴を買った時のこと。

アルバイトして貯めたお金を握りしめて、東京靴流通センターに走ったあの頃…
(行ってる店がまた渋い!お金なかったからね~!)


1つ1つに若いころの思い出が詰まってた!

これからもきっと、こういう風に思い出が詰まっていくんだろうなぁ~
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