先日、むか~しお茶の水のフェストというお店で演奏していた頃、お客さんが演奏をCDに焼いてプレゼントしてくださったりってことがよくあった。
そのころは、何気なく「ありがとうございます!」って頂いてたのですが、つい数日前、10数年ぶりにそういえばこんなのあったなーと思って、聞いてみたら…
うー。昔、上手い!…というか安定感抜群!
お店での演奏なので、その日のピアノの方とその場で曲決めて初見でエンディングも決めずにせーの!!っとやったりってことがその頃はよくあったんですけど、なので結構作曲してね???という突っ込み入れたい曲もあるんだけど、それでもなーんとなく余裕がある。。。
息の使い方が画期的に違っていることに気が付いたので、自分の過去ながら非常に勉強になり、技術は盗んでナンボノもんじゃい!ってことで自分から技術を盗んでおります。
で、その勢いで他になにかCDなかったっけ?!と探してたら、これもまた昔、赤坂のACTシアターで1カ月くらいかなー、ミュージカルをやってたときのCDが出てきました。
おー、こんなこともやってたなー!
宮本亜門さんの初ミュージカルじゃないかなー。曲も書きおろしの世界初演。
本当は私はメンバーじゃなかったんですけど、最初に決まってたメンバーにいろいろあったみたいで、急遽指揮者に声をかけられて代わりに乗る事になったものです。
んで、そんな事情もあって、元々のメンバーの方の仲間から結構いろんな意味、メンタルやられる感じの舞台であまりあっけらかんと楽しいものではなかったんだけど、音楽や舞台そのものは非常に楽しく…
聞いてみたら、うおー!!!昔の私、すげー!!!
自画自賛。
誰も褒めないから自画自賛!なんちゃって。
よくもまあこんな3時間位ギュンギュン外しもせずに吹いてたね。。。
今ならちょっと怯むようなややこしいフレーズやハイトーンの伸ばしやファンファーレ、それにファンクとかロックとかはたまたマーチとか…ミュージカルなんでいろんな要素があるんだけど、よく吹いちょるわい…
あまりにちゃんと吹けてるので、むしろ今の自分にがっかりしました。。。
フェストでの演奏のCDは、あーこうやれば吹けるな~ってやたらと希望が沸いたんだけど…、ミュージカルはなんか反対にショックでした。
でも、待てよ。
いやいやこのモヤモヤした気持ちを乗り越えた所にまた何かあるに違いない!!
今は、何かしら心に意味不明な拒絶感があるし、たぶんその公演をやっていたときの周りからのいろんな嫌がらせを思い出したり、そんな中でも演奏はみんなでいい感じに決まってることとか、1カ月以上関わった公演だから、もうかなり昔のことにも関わらず細部に渡って思い出せたりするので、その辺の折り合いが脳の中でつかないのに違いない。。。
でも、なんだかこのモヤモヤは乗り越えるべきな気がした。そういう気がする時は己と向かい合って消化(昇華か!?)すべき時なのだ―!!!
で、するってーと楽器とか関係ない話みたいなんだけど、
この2つのCDに共通するのは、楽器。
その当時はBachのスターリングプラスベルを使ってまして…
ミュージカルには思い気がするなぁ…と思いつつも、そのころ調整に出していたバックのノーマルかヤマハのカスタムがなかなか仕上がって来なくて、しょうがないやとスターリングを使ってた気がします。
でもふと思い出すと、あの吹奏感…。。。結構好きだったんだよねぇ。
スターリングベルとラッカーのコンビを使ってたんだけど、本体のラッカーがベルにもかかってて、それが邪魔だな…と思って、毎日手でピロピロ剥いで、そのうち剥けづらい日焼けみたいになって来ちゃったので、やけくそでコロコロカーペットでピローンと(^_^;)
それがとてもよくなかったらしく、温度管理がやたら大変に。
私の仕事上、真夏や厳冬の屋外演奏ってのが割とありまして…
まあ真夏は分かるでしょうけど、冬って?!と思うでしょ!
スキー場ってのがたまにあったんですよーその頃。
そうすると、温度でベルが本当に微妙なレベルなんだけど、変形するのが分かるんです。そのたびに調整に持って行って…それが心理的に耐えられなくて、ヤマハのゼノを買ったり、まあ思い出すだけでも呆れるくらいいっぱい買いました。んで、いっぱい売りました。
スターリングシルバーは旦那に売りました。
え!夫婦なのに?!と思うでしょうが、私としては商売道具は貸し借りより「自分の物」の方が気分がいいと思って!
で、今はグルグル回って、ヤマハのカスタム(30年モノ)に戻ってきちゃっています。これもいろんな感覚を思い出させてくれたり教えてたりしてくれます。
ででで!
そうなると次にスターリングも欲しくなったりして…。。。
あー。。。楽器欲ばかりは未だ収まらず。。。
ちょいちょい楽器屋さんでも巡りますッ!!