この一週間、どうにも心が落ち着きませんよー。。。
人生だから、そういう時期もあるさ~っと思ったりもしていますが、なかなか普段は起こらないようなことが私の周りで山盛りに起きており、なんともかともさってもしっても…という気分です。
本番中にお巡りさんが来て、目の前で人が連れて行かれました。
自傷行為をした人がいます。
ちょっとした不祥事的なことになっちゃった人がいます。
1日の間に3つもビックリすることがありました。普通は滅多に起きないものだと思うんだけど、バッチリ起きております。
家のベランダにヤモリのヤモ吉くんがミイラになって落ちていました…。。。
トランペットのシリコンが膨張して飛び出しました…。
100円払ってグルメシティーの自分用のカードを作ったら、数日後に入会無料キャンペーンが始まりました。
ううう~
でもね、そういうのはことによっては大きいことではあるんだけど、集中すれば心をかき乱されずに行けそうなんだ。
でも本当に私が心乱れてる訳は、別なところにあって、それがあるから普段ならドンと受け止められるはずのことにユラユラしてるんだ。
その本当の訳ってのは…
今週末のジュニアオーケストラの本番のこと。
今年の5月から今のチーム(チビちゃんチームね!)で練習してきて、その成果を日曜日の演奏会でお客さまに聴いていただくわけなんだけど…
正直、今までの中で一番手こずってます。。。
最初は、子どもたちのポテンシャルが低いのか?と思ったのですが、どうやら「楽器を演奏する」ということに関しては、例年と遜色なくというか、むしろいいかもしれないくらいなんだってことがわかってきた。なんだけど、どうしてか…。
何かを話しても、「分かったよ!」とか「え?わかんない」とかの声には出さなくとも何かのリアクションがあったらいいんだけど、それがない感じなんだよね。
関心がないというのか?空気的にフワッとそれらしかったらいいっていうのか…それでいて周りと合わせるとか、何かに集中するとか、気をつけるとか、そういうことがいまいち続けていられないようなのだ。
どう説明すれば分かってもらえるのか、こういったら分かるのか?こう歌ったら分かるのか?
毎回非常に迷うし、いろいろ試す。
お!こういうと通じる!!!と思っても、それは長続きしない。
でもようやく時おり、「なんだ~、やっぱりこの子たちは天才だな。今年も行ける!!!」と思うことがある。
でも数分後にその気持ちはゆらぎ出す。
どーすりゃーいいんだ…。。。
本当にそんなことの連続で、ついに先週、本番前の最後の通常練習を終わった。
本番にやる曲は、かなり簡単な曲である。
例年は、このレベルの曲は7月には終わって、9月の本番に向けて、7月の途中から子供用ではない普通のオーケストラのスコアを使って、曲の練習をスタートする。
でも、今年はそれができなかった。5月に始めた曲から一歩も進むことができなかった。
今にして思えば、無理をしても少し難しいスコアにチャレンジさせたほうが良かったかもしれない。
子供用の譜面は、みんなが音を出して練習しましょう!というコンセプトだったり、難しいところはカットしましょう!というアレンジだったりなので、曲としてのパワーがかなり低い。
譜づらが簡単なのに、音が密集するので、よほど上手じゃないと、和音がクラッシュしてしまって、とても汚い響きになってしまうのだ。
こういう場合、普通の曲はさすが、伝統の中を生き抜いて来ただけあって、必要最低限の音で最大限の効果が出るような音を使っていて、非常に良いサウンドが期待できる。
なので、少々難易度が高くても、譜面さえ弾けてしまえば、ある程度いい形にできるし、子どもたちも難しいものにチャレンジして、良いサウンドを出せて、たくさんの拍手ももらえて…と大満足になる。
でも、今回みたいな簡単な譜面だと、「合わせる」とか「音を並べるだけではダメで、音楽を作る」などということをしっかりしていかないといけないから、口うるさくいうのだけれど、子どもたちにしてみれば、そういうことはあまり良くわからないし、譜面ズラはもう弾けてるのにやたらいろいろ注意されるし、意味が分からないってなるんだろうな…。
しかし、基本的なことだから、できて欲しい!!!という気持ちもたっぷりある。
簡単な曲で基本が出来てなけりゃ、上級の合奏に上がってから困るでしょうよ!!!と思う。
だから、簡単な曲の中で細かいことをさせたい。
でも、なんでもそうだけど、簡単そうなものほど難しいのだー!!!!!
今更ながら、今日、もう一度、スコアからバッチリ音を拾い直してみて、いかにデンジャラスに音が密集してるかがバッチリ感じられて、なおさら狼狽えた…。。。ヒックリかえりそうなくらいのダメージ。
これを本番前日だけで子どもたちに理解させることができるのか?
いや、別に理解せんでもいい。
そんなことよりも、本番はお客さんが大勢来てくださり、みんなの演奏を聞いてくださるのだよ!
だから、そんなボサーっと周りと合ってなくても、自分だけ遅くなったり、音程がまるで違ったりしても気が付かないで他所を向いてシラ~っと演奏してちゃいかんのだよー!!!何かを伝えるんじゃー!!!!
それだけでもしっかり感じてくれれば、わたしゃもう言うことはないよ。。。
今回は、ホール練習が前日が初なので、きっと子どもたちはホールの響きに焦るか、あるいはホールということを全く関係なく、自分だけ勝手に演奏するかのどちらかになっちまいやしないか…
このステキなホールで、お客さんがたくさんの中で、自分達に何ができるか…
そんなことに向きあってくれたらいいんだけど。。。
とにかくとにかくとにかく、いつになく不安なのだー。。。私が。
ときとして、頭の中にあった曲のイメージが、彼らの演奏してるグシャーっっとしてサウンドに置き換わっていることがあり、密かに焦り、いかん!!!そういうのをやりたいんじゃないんだ!!!でも…なんだったけ???となってしまっている自分にも気付く。
チビちゃんチームは、私に監督責任がある。
この演奏会までにどのくらい育てられるか…
自分の仕事に対しての責任を感じる。それが結局焦りになっているのだ。
今年の最初から考えたら、相当成長したとは思う。一緒に指導に当たってくださっている先生方も一生懸命やってくださっているから、本当に感謝している。
でもつい例年と比較してしまう。
いつもなら、もっとこうなっているはずなのに。いつもなら、こう言ったらすぐに出来るのに。どうなってるんだ…
旦那から電話が来た。
様子を話した。
「本番で上手くいかなくて子どもが恥かいて、あーこれからはもっとちゃんとやらなくちゃ!とスイッチが入るということもひとつ経験でいいんじゃない?」
いやいや…恥をかくのは、子どもじゃない。私ですよ、私。
ウチのジュニアオーケストラは育成スタイルなので、オケがチビちゃんチームと上級チームにわかれている。
だから、どうしてもこの上級チームと比較されたりして、なかなか辛いこともあるのだ。
やり始めの頃のほうが我ながら肝が座っていて、「これは育成なんだから、子どもの今までの成長を見せることができれば、あれこれ言われようが構わない!」というスタンスで心底やれていたのだが、長くやってくると、本番で上手くいかなかった年など、結構ウラでこっ酷く言われていることがあって、自分達の活動って全然理解されてないんだな…かなり辛かった。結局、本番を上手く聞かせなくちゃいけないんだ…とどこかから思うようになってきていた。
だから、結果の出しやすい、子どもにとってやり甲斐があって、しかもいい響きが出るような曲を選んだりしていた。
それで、ある程度成果も上がっていたし、レベルも年々上がってきていた。
でも、それをもう一度考え直し、またもう一回、腹を括るべき時期に来たのかもしれない。
私の焦りが子どもたちにいい意味で伝わればよかったんだけど、かけ離れていってるのかもしれない。
演奏する人間としては、本番は常に今できる最高のことをやりたいと思う。誰でもそうだと思う…思ってた…
それが、誰でもじゃないのかもしれない。子どもたちにはそういう考えが元々あるわけではなく、いろいろな経験から次第にその思いを持ち始め、そして強く持って、そしてどうしたら今できる最高の状態を本番に持っていくかの試行錯誤をしていく…というものなのかもしれない。
前提からして、違う場合もあるってことか。。。
ある意味、責任という観点から言うと私の演奏会でもあるけど、主は生徒の演奏会なのだ。
子どもの今の姿を正直にご披露する。このオーケストラの大きな部分は新潟市の税金によって運営されているから、まずはその税金を払ってくださっているみなさんに、活動の様子をご報告する…
で、そのときの演奏がみなさんを元気にしたり、楽しくしたりできたらさらにいいな…
そういう心構えも、今回のような子どもたちの場合には必要なのかもしれない。私が焦れば焦るほど、なぜできない?なぜやらない?と思えば思うほど、いけないのかもしれない。
悪い意味で、格好を繕うのではいかんのだ。まずは私が正直に、現実を見つめることが必要なんだ…
現実…現実…今…今…一緒にやっている子どもたち…聴いてくださっているお客さま…音楽…
それだけに集中して、その中でやれることをやる。。。
腹を括らねばならない。そーだ。腹をくくれ!!!肝をギュッと座らせろッ!!!
明後日が前日練習だ。
明日1日で、自分の心としっかり向きあって、今の現実をしっかり受け止めよう。まずはそこからだ!!!迷いから抜けだせ!集中しよう。
頑張りますよー!!!!
ジュニアオーケストラのコンサート、詳しくは
第31回演奏会