「くろもじ」の黄葉も散って大地に還り
花芽がしっかりと包まれて、冬支度をしています。
来年に向けての命を育んでいるのでしょう。
「くろもじ」と言えば、あのお抹茶の席に皮つきのままで
和菓子に添えられている ようじ に使われるあの木です。
黒い樹皮に白い斑点が まるで文字に見えることから、こんな名前になったとか・・・。
春には、優しいうす黄色の花が咲きます。
このくろもじの木の元に寒さをしのぎながら咲いている 「はないちご」と 「さくらそう」
粉雪がチラチラ舞うかと思えば、日中は小春日和の様な温かさ。
これでは、花も季節を間違えるのも無理ないですよね。
野沢菜漬けの作業を終えて、冷たくなった手をこたつで温めながら、
ふと、昼間見たあの花は・・・?と木枯らしの声を聞きながら思っています。
でも、きっと大丈夫、何があろうと、どんなに世の中が変わろうと、植物は昔からその姿を変えることは無い,
明日の朝見れば、真っ白な霜を頭に載せて、「このくらいの寒さにまけないぞ」って
にこにこと咲いているよ。 きっと。