一月十七日は我が寺院の厄除け祈祷会でした
元三大師様のお姿です
九八四年全国に疫病が流行して
巷には疫魔が徘徊して多くの人人が病にかかりました
当時の天台座主元三大師様はこの難儀を救おうとして
大きな鏡の前で静かに目を閉じられて禅定に入られると
たちまちそのお姿は骨ばかりの夜叉のすがたになりました
見ていたお弟子の中に明普あじゃりさまが
このお姿を見事に写し取られました
この絵を見た大師様は版木でお札を作り刷る様に命じられました
即ご自身でこのお札に開眼して
各家の戸口にこのお札を張る様に命じられました
やがてこのお札のあるところ疫魔は恐れて近寄らず
一切の厄難から逃れることが出来たそうです
疫魔退散の実を見事に示されました
以来千年余このお札は角大師として
あらゆる病と、厄難の消除に霊験あらたかなお札として
今もなをあちこちで祈祷されて配布されております
元三大師様の尊像です
良源様と申されまして「952~985」
第十八代天台座主を務められました
一月三日にお亡くなりになりましたことから元三大師様とも言われております
又慈恵大師様とも呼ばれて
おみくじの創始者でもあります
今や人類の悲願ともなりました疫病の退散は
信じる如何は別として
このように神仏でもすがりたくなります
去る十三日はこのように大雪になりました
この寒い時にわざわざ行うのが我が寺院の祈祷会なのです
こ不動堂で護摩祈祷をおこないました
皆様それぞれにコロナにかからない様に精一杯の工夫をして
それぞれの願い事を祈祷してお札を持ってて帰宅されました
家の戸口にはこの角大師様のお札が一年間は
貼られて家を守ってくれることでしょう
春のさくらの頃にはもうちょっと優しく見えました仁王様が雪をかぶって
更に怖い顔で「ここからは一歩も悪いものはいれないぞ」とにらみを利かせてくれています
当日には雪はだいぶ解けてきましたfが
寒さは厳しくて大変なものでした
皆様願い事を心秘めて集まって下さいました
目の前の雪景色にも一層の寒さを感じました
このところ比叡山から木曽の御嶽山が拝めますとか
その昔最澄さまがこのお山に登られたころもきっとそうであったでしょう
この事実は戒めや警告なのでしょう
私達は例の事は出来ませんので
ただただお赤飯を沢山作ってパックに詰めてお持ち帰りです
一パックごとに平穏な日々が訪れますように、、、、と
心をこめて作りました