この十日には富士山の初冠雪、我が家で強い初霜です
わが家でもようやくモミジの紅葉です
タイトルは私の大好きな良寛様の辞世の一句です
良寛様の晩年に生彩を添えた方に貞心尼様が有ります
良寛様七〇才貞心尼様三〇才
良寛様が七四歳で遷化される僅か四年ほどに
細やかな師弟の愛情が贈答歌として残されております
良寛様が病気の重い事を知って駆け付けた貞心尼様へ
何時何時と待ちにし人は来たりけり今合い見て何か思わん 良寛様
生き死にの境離れて住む身にも避けらぬ別れの有るぞ悲しき 貞心尼様
嘆く貞心尼様に対して
裏を見せ表を見せて散るモミジ 良寛様の句に対して
来るに似て帰るに似たり沖つ波 貞芯尼様と返歌されて、、、と
臨終に際して落ち葉やいし返す波にたとえています
私も裏を見て、、、の句は大好きでしたがこの句に返歌がある事は初めて知りました
美しい若い尼僧様からこのように慕われていてと一寸やきもち?を覚えます
時を越え時代を超えて愛される良寛様若いころは子供に慕われていて
その一生はいわばせせらぎの流れの様にも思い羨ましくも有ります
晩秋になりまして野山も庭も色付き鮮やかさを増してきました
満点星の紅葉がさらに鮮やかさを増してきました
赤々と燃える命に明日を知り
そうです今日美しくも明日はもう、、、、、?となるのです
初霜が有れば冬野菜がぐっと甘味が出て美味しくなるのです
雪が来る前に野沢菜や大根の収穫です
秋は涼しさとともに寂しさや忙しさも連れてきます