「手を打てば 下女は茶を持ち鳥は立ち 魚は寄りくる 猿沢の池」
前にもアップしましたが私の好きな言葉の一つです。
昔、旅人が奈良の猿沢の池のほとりにある茶店にたどり着きました。旅人は、パンパンパンと手を叩きお茶を頼むと、女中さんはサッとお茶を持ってきてくれました。
屋根の上でさえずっていたスズメは、旅のお方がうるさいぞ、と言って怒っておられると思い、さっと飛び去りました。
池を泳いでいた鯉やフナや亀は、旅のお方が餌をやるぞ、と言っておられると思いさっと寄って来ました。
手を叩いたという事象が、こうして三人三様、それぞれ違った意味に受け取られたと言うことですね。自分の真意がが必ずしも相手の方にはそのように伝わらないと言う事実もあることを知るべきですね。
私にもよくあります。そんなはずじゃなかった、こう思って言ってあげたのに、こう思ってしてあげたのに・・・。