先日、「辰だらけ展」の会場で宮脇先生からこんな冊子を頂きました。
森信三という先生は、著述として正・続あわせて33巻に及ぶ全集を遺されましたが、それに況して書簡は、はがきを含め膨大なもので、全執筆の65%を占めるほどのはがき活用の達人とも言えるお方です。
31ページからなるこの小冊子、中身になるほどとうなされる言葉が満載です。
「即今着手」・・これが森先生一流の仕事処理のコツとか。今すぐその場で、必要あらば一筆啓上の迅速さは天下一品とも評されています。
「人は退職後の生き方こそ、その人の真価だといってよい。退職後は、一日最低3枚のハガキを書くように心がけること」
「5分の時間を生かせぬ程度の人間に、大したことは出来ぬと考えてよい。5分あれば少なくともハガキ1~2枚書けるではないか」
「ハガキの活用度のいかんによっては、その人の生活の充実さ加減が判定出来るといえよう」
「人間はおっくうがる心を刻々に切り捨てねばならぬ。そして歳をとるほどそれが凄まじくならねばならぬ」
など、素晴らしい言葉が一杯です。
この世に生を受けて「出会い」を大切にし、「ご縁」を大事にし、「いのちの呼応」「こころの通い」に無上の至福を感じたいものですね。