( 大阪・西田辺「うどん・藤義し」 店主・藤原さん)
■2013/5/18(土) 快晴
「西田辺まちバル」では、一冊5枚のチケットを手に5軒の店を回ったのだが、
実は今回チケットと関係ない (要は今回のバルに参加していない)
予定してなかったお店にも途中立ち寄ったのだった。

居酒屋「山」で、ポークチャップとビールでマスターとの会話を楽しんだ後
路地を歩くと以前「伊予路」だった店がうどん「藤義し」となっている。
私独特の麺食いの勘が働いたと言う方が近いかもしれない、
何の抵抗もなく店に足を踏み入れてみた。

うどん「藤義し」
まだ中は真新しい。食券は自販機になっていて
最初に入る店の鉄則 まずは基本「かけうどん」から注文
食券(250円)を買い、カウンター正面の兄さん(藤原さん)に手渡した。
熟成した自家製麺(直麺)の仕分けを始め やがて手にした大きなゆで網
「えっ 何が始まるの!? 注文したのは250円のかけうどん1杯だけだよ」




一杯のかけうどんが出てくるのに何と10分以上

めちゃくちゃ こだわりの本格的

唐辛子も八幡屋の物が4種も置いてある。
各所に見られるこだわりの数々 それでいて 価格は立ち食いうどん価格
片や10分 片や40秒
「製麺から手間ひまかけて 値段が、立ち喰いうどんと変わらないというのは変な話し
罪でしょう?」
オープン日は、連休最終日の5月6日
製麺に使っている小麦は国産小麦
麺は自家製麺 だしは天然だし
標榜するうどんのスタイルは
「讃岐のこしに大阪うどんのやわらかさを併せ持ったもの」

「これだけこだわっているのにそんなに安い値段設定して しんどくないですか?」
「正直 しんどいです」
「自分の労力分はちゃんと(原価)計算に入れてる?」
「いえ、自分の頑張りはただみたいなものですから・・・」
「それは、絶対間違いだよ 自分で自分の首をしめるようなことして
余計なおせっかいかもしれないけど すべてのメニュー価格を見直すべき
かけうどんを100円あげて350円に 他メニューもそれに準じて調整するとか・・・」
そうすると 月見うどんは400円 きつねうどんは420円 天丼セット630円となるが
これでも高いと思う人はいないはず 丁度いい感じだ。
▼おせっかいながら「私からの提言」は以下の通り(藤原さんには私のブログを見てもらうよう伝え店を出た)
① 「当店オリジナル自家製麺は、茹でるのに多少お時間(約○分ほど)かかります。何卒ご了承ください」と
時間がかかる旨 食券機の近くにでも告知(貼り紙)すること。
② 「○月○日をもちまして オープン特別価格を終了させて頂きます。」と事前告知し、早めの価格改定を図ること。
③ 麺は、国産小麦を使用 自家製麺 であることを明確に打ち出すこと
④ だしは化学調味料不使用の天然だし であることも だしの材料と共に明確に打ち出すこと。
たぶん 一番の問題は②だろう 何故 あえて値上げ? を
天ぷらうどんなどは、天ぷらにもこだわり、原価割れすれすれでは? との噂も聞いた。
本人のこだわり(技術)料が、一切価格に反映されてないことは、商売として長く続かないおそれがある。
趣味で一時的にやっているのならともかく 次のステップを考えるのなら今のままではいけないと
いろんな店を食べ歩いている私は直感的に感じた。
ここは、昼のサラリーマン昼食タイムを除くと来店があまりと言うかほとんど見込めない立地
この店の特徴や可能性を考えれば 駅前や市場横 或いは住宅隣接地を
次のステップで狙うべきだろう。
うどんへの情熱を絶やしたくないということならなおさら早めに英断して欲しい。
まだオープンしてから 1ケ月も経ってないわけだから
今のタイミングでの諸修正は痛手にならないだろう。
この「藤義し」を 私は次回の「西田辺まちバル」に参加店として推奨しようと思っている。
美味しいざるうどんと美味しい日本酒を出す店が、キタやミナミにあるが、
うどんへのこだわりのほんの一部を日本酒にも振り向けてもらって
夜も人を呼べるキラリと光るうどん店になって欲しい。
一杯のどんぶりに夢が見えてくるような・・・
麺食い人間からのおせっかいな要望夜話である。
(寅)