( 「基峰鶴」おりがらみ 家庭ダイニングかきたRO )
■2015/5/3(日) 雨のち曇
雨上がりの天神、20時過ぎ南天神駅からフォレストグリーンの地下鉄に乗って別府(べふ)で降り
コーヒーとシュークリームを食べに別府団地方面の夜道を「そふ珈琲」へ向かった。

左の先 おや? なんだか店の前に看板が出てなくて 灯りがついてないみたいだ・・・
入口に貼り紙がしてあり「本日18時までの営業」ということでUターン
コーヒー気分を日本酒気分に切り替え、今度はここから
歩いて6~7分の ダイニング「かきたRO」へ

( 家庭ダイニング「かきたRO」 )
丁度ここも 小倉の「幸」と同じくらい6年ほど前からの付き合いになる。
福岡に行って時間があれば立ち寄る店だ。
私が行くと 女将さんがおすすめ酒やできるだけ珍しいお酒を出してくれるのがいい。
逆に 最近のおすすめ酒を教えてください。と聞かれ
おすすめ酒の銘柄を交換し合っている。
私の最近のおすすめ酒は、滋賀の「三連星」と島根の「開春」だと伝えるメモに書かれてていた。

( 「基峰鶴」おりがらみ と書いてあるが、うすにごりの雰囲気に近い)
この夜、女将さんが最初にすすめてくれたのが、佐賀の「基峰鶴」(きほうづる)
実はここの蔵人と女将さんが知り合いで、3年ほど前に味見した際
「この味じゃ 福岡では出せないわ」と正直に意見したのだそうだ。
そこから杜氏さんを替え、ここ2年でかなり美味しい酒に仕上がって来た
まさにここの女将さん肝いりで味が良くなった日本酒で今後の注目だ。

にごりを頂いたが、なかなか さわやかにスイートに仕上がった山田錦の特別純米だった。
楽しみな鶴が、また一羽増えた。
次は、若竹屋の限定酒 福岡のホテルオークラに入っている飲食店など
ずらりと書かれた福岡の名店に ここ「かきたRO」の名もあった。
ここに書かれている店だけで飲める酒

自分たちで田植えから稲刈りした米(山田錦)で作ったお酒とある。

女将さん、突然「私の夢なんですけど2年先を目処に薬院に本格的おしゃれな日本酒Barを
出そうと思っているんです。」

( 「例えば だし巻き だとか・・・」 )
また息子の樹一くんが、近々イギリスに行くことになってエージェントと話す機会があり
「将来は、ロンドンに日本酒と寿司とか天ぷらとかじゃない日本の一般的家庭料理の店を出すのが夢なんです。
ロンドンへの出店は夢だとしても 決して不可能な夢というわけではないし
夢としては丁度いいんじゃないかなと思ってます。」と
大きな夢を聞かせていただいた。
私も3月に来た際、天神から赤坂 そこから南へ薬院にかけ歩いてみたが
「薬院なら申し分ないと思いますよ 大賛成!」
その夢の先にロンドンがあるのなら 薬院は通過点 あっさりクリアしそうだ。
大きく広がる夢を聞かせてもらって なんだか私までワクワクしてしまった。
ロンドンで、若竹屋の「渓」や梅乃宿「あらごしシリーズ」が飲めると
思うだけでも 夢を現実に近づけたくなってくる。

最後は、これは関西でも何度も呑んでいる滋賀 笑四季の「Sensation」
これを呑みながら思い返していた。
そういえば この1年の間に3人の女性から 「私の夢」話しを切り出された。
別に私が、「夢は何ですか?」と聞いたわけでもなんでもない。
(その種の質問は、失礼だと思っているので)
思い返しながら気が付いた。 3人の女性には共通点があることを
3人とも年齢は50歳台 そして子育て卒業の目処が立った。ということ。
今まで少し重い荷を背負って 力を入れて羽ばたいてなければならなかったが、
子という荷を下ろして身軽になり 本当は力を入れずに
ストレスなく 滑空しながら翔んでみたい。
ようやくそのチャンスが、揃って到来したということだろう。
この店で最初に頂いたお酒が、基峰鶴(きほうづる)という名前だったということもあって
何となく 夢と希望を持って 大空をゆったりと飛ぶ「希望鶴」きぼうづる
を連想してならなかった。
どんたく囃子は聴こえないが、 祭り以上に盛り上がる夢に触れて
嬉しくなって、「目指せ! ロンドン かきたRO」と なんともセンセーショナルな夜になった。
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(寅)