( 「灘菊」純米生酒MISA33 灘菊酒造・湯地さん)
■2016/12/10(土) 晴
本日12/10に発売されたサライ1月号に このブログには数年前から登場している福岡の酒「若波」が、
次世代の旨酒として紹介され 応援している私としては気分のいいスタートが切れた。
丁度1年前のサライでは、地元 葛城山麓の蔵「風の森」が、大きく取り上げられ
年末の新酒販売会では、早朝から買い求めに並んだ長い列が出現
ちょっとした「風の森」フィーバーがおこり
マスメディアの威力を改めて感じた。
そんな師走十日は、
大阪の阪急・梅田本店にて
第八回となる「蔵元まつり」が開催されていた。
今回は、山田錦八十周年を記念して兵庫の酒蔵を
数蔵、特設ステージに集め、いつもよりはコンパクトに
開催されているという印象を受けた。香川の川鶴コーナーに暫く
そして必ず寄るのが、福井の一本義 ここの「伝心」という酒が大好きだ。
その他 数蔵のブースを回ってステージに出てる兵庫の蔵をまずは「小鼓」から
次に寄ったのが、その斜め後ろにブースを出していた「灘菊」それは
「えっ 姫路の酒なんですか? なんで灘(なだ)なの」という
神戸じゃないの?という私の問いから始まった。
「この灘とは実は播磨灘の灘なんです」
そしてまず味見させてもらった純米酒が、印象に残る旨さ。
「えっ なんなんだ。こんなに美味いのになんで今まで知らなかったんだろう」
「実は、うちの灘菊という酒は、兵庫県でも姫路だけでしか流通していない酒なんです。
私は、隣の高砂市に住んでいますが、そこでは売ってないんです。」と応えてくれたのは法被姿がとても似合っていた湯地さんという女性。
その生産量わずか(というか・・・たったの)200石 500kgごとの少量仕込み
大阪には、今回阪急さんからお呼びがかかり初見参とのこと
そう聞いただけで私なんかはそそられてしまう。
次に注いでもらった 純米吟醸が更にうまい。旨みがのっていてきれいにキレていく。
純米酒は燗酒コンテストで最高金賞をとっているようだが、
燗酒で出したらその良さが満開に違いないと思った。
久しぶりに未完の大器のような酒に出逢った感じだ。
味わいは、全国レベルなのに 姫路だけでしか販売していないまさに幻の菊酒
MISA33という生酒も味あわせてもらうと 個性がしっかりあってほんのり甘みが
飲み手の気持ちを落ち着かせる。これは、凄いな~
杜氏さんは、この蔵の娘さんで
川石光佐(みさ)さん
33歳の時に造ったことからMISA33と名付けたのだとか。
それから5年経ちましたと聞けばおのずと年齢を教えてもらっているようなもの
(やがてブースに姿をみせたMISA杜氏 自慢の酒を手にカメラに応えてくれた)
南部杜氏の女性杜氏として、全国で3番目の杜氏さんなのだそうだ。
前回は、姫路の「試」に行ったものの さすがに「灘菊」は飲んでなかった。
次は、レストランも併設されているという灘菊酒蔵に寄って
堪能してみたいと思った酒だ。
機会を作って訪問してみよう。
この味であれば、ウラなんばあたりに出て、人気の一角を占めておかしくない。
姫路でひっそり咲かせておくのはもったいないと思ったのは私だけか!?
一升瓶を購入しその足で早速、豊中・庄内のイタリアン食堂
「トラットリア ジ メルカート」へ持ち込んだ。
クリスマスウィークに出します! とのこと
クリスマスにMISAなんとも洒落ている。
http://blog.with2.net/link.php?1601745
(寅)