夏到来は案外早いかも・・・ 巷では夏恋酒が囁いているぞ 6/30夏の日本酒生酒を用意して夏到来を願う 私はこの酒を「夏恋酒」と名付けて使ってます。 いなびかり なつがこい 夏酒の似合う季節はもうすぐだ。 6/29( 「庭のう......
夏到来は案外早いかも・・・ 巷では夏恋酒が囁いているぞ 6/30夏の日本酒生酒を用意して夏到来を願う 私はこの酒を「夏恋酒」と名付けて使ってます。 いなびかり なつがこい 夏酒の似合う季節はもうすぐだ。 6/29( 「庭のう......
( 塩ラーメン 函館「根ぼっけ」)
ひかりの屋台 大門横丁を出たところで 22時前に灯りがともった。
先ほどまで暖簾も何もなく真っ黒だった格子小屋が、
突如 赤い暖簾をライトが照らし始め
にわかに ラーメン店が出現。
折角、函館に来たのだから・・・塩ラーメン ありだよな~
表は通りに面して広い間口の居酒屋
裏は大門横丁に面した通りに面する
張り出した屋台のようなラーメン店
背中合わせの店舗は、表と裏の顔を持つ店だった。
店名は「根ぼっけ」
それにしても どういう意味なんだろう? 店名の「根ぼっけ」って
開店時刻が表の居酒屋より遅いから たぶん
「ねぼすけ」の北海道方言かなと思っていたら 違っていた。
「根ぽっけ」とは、北海道の名産干物で知られる「ほっけ」のこと
本来回遊魚だが、回遊せず函館に住み着いたほっけだから
皮が薄くて上品な味の上等ほっけのことらしい
昔、大分・杵築で食した 杵築城近くに住み着いたカレイ
昔は、殿様しか食べれなかった 城下カレイのほっけ版みたいなものかもな・・・
その根ぽっけそのものを食べることはなかったが
「根ぼっけ」カウンターの目の前に置かれた 透明なスープとシンプルさよ
想像していた通りの特徴そのままの「塩ラーメン」なのでありました。
つづく
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(寅)
( Hakodate ポスター )
臥牛山(=函館山)で夜景を一見した後、山頂からのバスは振出し地点の函館駅前に戻った。
時計を見れば21時半近くを廻り、駅前には路面電車が走っていた。
港の横のJR線路の終わり方といい、路面電車といい 夜景といい
「函館はまるで北の大地の長崎みたい」な街だ。
駅前から電車通り沿いに歩いて3~4分
横丁好き、屋台好きなら きっとその名を知る「大門横丁」
居酒屋・イタリアン・寿司屋・おでん屋・ラーメン店・喫茶店・Bar
ここに来ればすぐに函館でバル気分が楽しめるに違いない
週半ばの平日の夜というのに観光客と会社帰りのグループでどの店も満席
よさそうな店は、30分経ってもいつまでも席が空きそうになく
呑みの本番は、明日の五稜郭にシフトすることに。
函館に来たのだから塩ラーメン
麺食いすることにした。
つづく
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(寅)
( 臥牛山からの函館夜景 )
函館のホテルに入るなりまずは汗を流し、さっぱりして夜の街に
秋のような涼しい風 駅前はすっかり暗くなっていた。
ロータリーになっている駅前に時折バスが停車
気づけば「函館山山頂行き」となっていて
20:00丁度発のバスに乗車した。
車中乗客は私一人だった。
運転手にベテランガイドさんそして客は私一人
「お客さん 今日は山頂までこのバス貸し切りですよ
存分に函館の夜を堪能していってくださいね」と言われた。
わずか400円で、バス1台 運転手、ガイドを貸し切ったと考えれば贅沢この上ない。
夜間照明に照らされた明治時代の名残を残すレンガ街の横を通り
十字街でバスは垂直方向に向きを変え、坂道を登り始めた。
別名を臥牛山 その理由は、いずれお話しするとして
貸し切りバスは、ところどころのポイントで
スピードを緩め 車内照明も落とし
動く展望車になっていた。
「今夜は、霧もなく本州の灯りが見えます。
そう多くないんですよ。運がいいですよ お客さん」
と言われ まんざら悪い気もしなかった。
坂を上り始めて20分ほど
駅から全行程で30分ほどだろうか
頂上に着けば、ご来光を待つ人のように
山上は、ロープウェーからの乗降客含め溢れていた。
そして夜景を前に たくさんの人 この夜景ミシュラン三ツ星評価らしい
左 津軽海峡 右 函館湾
函館はまるでピンヒールの似合いそうな足首のようにも見える
「まるで宝石を纏った女性の足首のよう」
こんな表現を残して、滞在時間わずか8分足らず
帰りのバスに乗り込めば 乗ってきたバスの折り返し
「えっ! はや~い もう良かったの?」とガイドさんに言われ
まさか 夜景よりお酒 とも言えず「えぇ 一目見れば十分です」と答えた。
帰りのバスは、たくさんの人 再びカーブの度に夜景を楽しみながら
坂道を下り、振出地点である函館駅に向かった。
(つづく)
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(寅)
( 函館駅に到着 夕陽を浴びるスーパー北斗 )
「立ち飲みと塩ラーメン食べに函館に行ってくる。」
と言えば マジですか? と聞かれたが、それ以上の答えもそれ以下の答えも持ち合わせず
気づけばブルーな空間に心も体も浮かんでいた。
日本海の海岸線を暫く目で追っていると
「あっ、あの白い山、白山だ」と急いでカメラをその方向に向けたが、うまく写ってない。
空港の次の駅 南千歳駅で乗り換え このスーパー北斗でいざ函館へ
旅のお供はビール。この北海道限定サッポロビールがとても美味しかった。
ドイツの製法らしく クラッシックモダンを感じさせるビールだ。
それにしても列車もビールも 北海道BLUE が素敵。
室蘭本線はただひたすら弧を描く 車窓にはおだやかな日差しの内浦湾を眺めながら
夕方近く 車窓には駒ヶ岳。函館にかなり近づいてきたことがわかる。
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新千歳空港を降り、地下のJRみどりの窓口で函館行きの特急切符を買った。
「 函館まで特急で片道ですね。8,110円です。」
えっ! そんなにするの と思った。
3000円位だろうと思っていたら
とんだ認識違いだった。
それにしてもまさか新千歳空港から函館まで特急で4時間以上もかかるとは思わなかった。
そういえば遠い昔(まだ九州新幹線などない頃)のこと 福岡から西鹿児島へ
特急電車で4時間以上かかったことを思い出した。
薩摩川内(せんだい)駅の西陽が眩しかった。
後で調べたら共に距離は、似たり寄ったりの300km前後。
千歳~函館は、博多~鹿児島の距離に
近しいということを
当日知ったという
あ・さ・は・か・さ
新千歳空港には昼過ぎに着いたが、
函館に着いたときは、既に津軽海峡に夕陽が沈みかけていた。
は~るばる来たで函館~♬ と手荷物片手に鼻歌を歌っていた。
ホームを歩きながら気づいたこと 長く続いた線路はこの駅で切れているんだ
北海道の始発駅であり終着駅 それが函館 ・・・なんだな
「ショートストーリーを綴るのに似合う街」を予感させた。
(つづく)
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(寅)