( 「八海山」と子持ちししゃも 呑み処『hana』) 2010/12/24 20:20
■2010/12/24(金) 曇時々晴
退社後、仕事の課題を抱えて長居の制作会社に駆け込んだ。
年の瀬迫る土壇場で、クラスター爆弾みたいに
次々と課題が降ってきた。
唸りながら1時間半。解決したわけでもギブアップしたわけでもないが、
「再検討するしかない」と割り切れない気持ちで制作会社を後にした。
夜空には月が冴えた輝きを放っていたが、
その冴え冴えしさと裏腹に
不安をつのらせたクリスマスイブの夜になってしまった。
当初予定していなかったクリスマスイブの放課後の展開。
「しょうがないな~」と言いながら
帰り道途中にある呑み処「hana」へ立ち寄った。
マスター(店主)の田村さん が、私だとわかるなり
「先日 書いていただいたお奨めの日本酒を
さっそく酒屋さんに問い合わせたんですけど、その中であったのが、
この八海山のカップだけでして・・・」と伝えてきた。
「さすがにあれは八海山くらいしか無かったでしょうね。」と私
▼私が先日飲んで店を出る際、書いて渡したメモは確か下のようなものだった。
『 いずれ お店の棚に置いてくれたら嬉しいな~日本酒 』
(栃木)大那 (埼玉)神亀 (新潟)八海山
(奈良)梅乃宿「吟」 (広島)亀齢 (広島)宝剣
(高知)南 (福岡)三井の寿
それにしてもここのマスターの田村さん、私の言葉に早速反応しているところがいい。
黒板のメニューの書き方もアドバイス通りに書き直してあった。
素人の私が、飲食業の方に物申すのもおこがましいが、
これから日本酒の取り扱いスタンスを広げたら
長居近辺では、ピカ一の呑みどころになる可能性あり と
私は見ている。
来年あたり、店主・田村さんを呑みの聖地
「天満」あたりに誘ってみようか という気にもなった。
野球でいえば、甲子園観戦に誘うがごとしで、
一度甲子園に連れて行くとまず虎ファンになってくれる。
私が良く行く店2軒に連れて行けば、きっと日本酒に興味を持って、
お店に好んで置いてくれるに違いない。
そんなことを考えながら飲んでいる時に後ろから肩を叩かれた。
振り返るとO印刷のS君で「一緒に帰りませんか」とのことだったが、
「伝えることがあって、これからカレー屋(Cocotte)さんに寄るので」
と清算をして店前で別れた。
今回、店を出る際、マスターには「地酒類は手に入りにくいかもしれないので、
燗酒用に「黒松剣菱」を置いてみたらどうか」と言って店を出た。
次回、お店の棚に「黒松剣菱」がビシッと置いてあったら感激ものだ。
仕事を離れ、こと日本酒となると頭が冴えてくるのはどういうことだ!?
苦笑いするしかないクリスマスイブの夜だった。
(寅)