( 山陰の日本酒 出雲市) 2017/12/8
■2018/12/9(日)
今年の12/7~12/9 冬将軍到来と書いたが、思えば丁度1年前の「大雪」(たいせつ)頃も寒かった。
昨年の大雪(たいせつ)時季は、寒い島根の松江・出雲で日本酒とぜんざいを楽しんでいた。
新幹線を岡山で特急出雲に乗り換えて松江に着いたのは、昼前11時半過ぎ
時折雲間から冬の鮮やかな青い空が覗いたが、時々みぞれ模様
島根大学経由の循環バスに乗り松江を半周ぐるり回った
ご無沙汰の石橋町の李白酒造にも立ち寄り
試飲コーナーで盃片手に「李白」で
田中路子室長としばし歓談。
旅専用のマイカーをカスタムメードで発注しているところで納車を心待ちにしてると語ってくれた。
そこから1年経った今年は、既に何個所か車旅をしたのではと思う
(ちなみに私は、呑めない車より、呑める鉄旅こそ最高の移動手段! だと思っている )
(田中室長とドジョウ掬いな私)
松江を離れたのは、夕方 午後4時を過ぎると
どんどん暗くなり、出雲に着いた時には真っ暗だった。
JR出雲駅を出てすぐの一畑電鉄の経営する「ホテルツインリーブス一畑」に宿泊
出雲には過去に何度か行ったが、夜の出雲は初めて 思いのほか寂しい
翌日夜が明けると遠くの峰々は雪化粧。出雲にも雪が舞ってとても冷え込んだ朝だった。
私は、午前10時から商店街の方面にあるまずは「出雲富士」の酒蔵に
奥では忙しそうに作業しているのがわかった。
(正面に飾られた「出雲富士」)
入口の直売所で女性店員さんに
話を伺っていると
私が難しそうな質問をしたからか
今度は奥にいらしたここの当主のお母さまが出て来られて
ようやく歯車がかみ合ったようにいろんな話をお聞きすることができた。
まずは、出雲富士の三菱のデザインの意味を教えていただいた。なるほど・・・
そして蔵人さんが忙しそうに行きかえば
「今 出入りした蔵人さんは、夫婦でIターン就職でうちに勤めてるの」
「近頃インターネットがはやってうちもどうしたものか 考えているとこなの」
私はインターネット販売に力を入れることはすすめなかった。
「関西にも出雲富士のファンは相当いますよ。もっとコアなファン作りを地道にやるべきです!」と私は返した。
「今度うちの純米大吟醸『天のむらくも』が、JALのファーストクラスに採用されたのよ」
「おめでとうございます!!あっ、そのお酒 福岡の住吉酒販にも置いてるでしょ? 」
「えぇ、住吉(酒販)さんには、いつも無理聞いてもらってるの」
「今あなたが買われた純米吟醸は、つい2日前に搾ったもの たぶんうちの特約店さんに着くより先に飲めるわよ」等々
いろんなことを話してくれた。
「あなたと話してたら なんか元気でてきたわ これその二日前搾った時の酒粕」と思わず酒粕をいただき店を出た。
さて次は、これも関西にはファンが沢山いる「十旭日」(じゅうじあさひ)
木製アーケード 商店街の中に店を構え、奥が蔵になっている
(旭日酒造 出雲市アーケード内)
ガラス張り落ち着いた佇まいの店舗にお酒が並べられ
観光客も気軽に入っていけそうな感じ
「ごめんください」とガラス木戸を
左にゆっくり開けるとまもなく
お母様が出て見えた
( 寺田栄里子副杜氏 )
ここでも少しお話を伺っていると
奥から関東から蔵見学に来たという女性三人組とともに
造りに従事している娘さん(寺田栄里子さん)が出てこられた。
寺田さんとお話しするのは、以前 大阪で一度話をして、二度目になる。
地元でしか販売してないという本醸造生酒を購入 それから島根の酒の本を買った。
公園を挟んで蔵のすぐ横に 白壁の素敵な喫茶店で、食事と暖をとってしんしんと冷え込んだ出雲を後にした。
(寅)