( 横尾杜氏と記念写真 もちろん横尾さんの「横」 )
■2014/ 3/ 21 (金)
今回何よりも嬉しかったことは、伝説の横尾杜氏ご本人とお話しすることができたこと。 私が名を知る「横」で始まる杜氏さんが二人いて、それが「遊穂」(石川)の横道杜氏と「若竹屋」(福岡)の横尾杜氏。 「遊穂」の横道さんとは、イベントで少しだけお話ししたことがある。 そして今回、もう一人の横である私も以前からその名を知る 横尾さん。
http://blog.goo.ne.jp/yumeichimonji/e/4eb66c953d3a035152134bf979c84a15
実は、このブログに横尾杜氏から過去一度コメント頂いていたことが、今回田主丸まで蔵開きに行ってみようと思った大きな理由の一つ。 若竹屋の酒は、美味しいけど関門海峡を渡らない日本酒(ゼロとは言わないが)の一つと言っていいかもしれない。 機会があれば私から出向いてみようと思っていた。 今回は丁度いい機会、関西の手土産「土井のしば漬け」を持って挨拶をさせて頂いた。
( 耳納連山と筑後川のラベルデザイン・横尾の酒を手に撮影に応じていた横尾杜氏)
福岡三潴(現在は、久留米市に吸収)の有名な杜氏として記事で見たことはあるが、ご本人と直接会ってお話しするのは初めて。お酒を注いでくれた女の子に「今あそこで話しされている方が横尾杜氏ですよね!?」と念確認して話しが終わるのを待って横尾杜氏に声をかけさせて頂いた。
・関西で 「渓」を販売することは考えていないのですか? とまず尋ねた。 「 関西ですね・・」 営業責任者の副社長が詳しいからと副社長を呼ばれ、私に説明をしてくれた。 「本当に惜しいな・・・」
・昨年、福岡は運よく天災に遭わず、糸島では上質の山田錦ができ、おかげで酒米に困らずとてもいい酒ができたこと
・水質は、昔から納連山の恵みを受け 軟水で上質、蔵には井戸が4つあって、それぞれ水質が微妙に違うので用途によって使い分けていること
・大川の酒「若波」が、私は年々美味しくなっていると思いますけど横尾さんはどう思われますか? という私からの質問に。 ・・・確かに年々美味しくなっている。こちらもウカウカしてられない。 「友香ちゃんと弟さんにS君を加えた三人の連携がうまくとれていて、チームの酒造りがうまくいっているみたいだ」とコメントされた。 チーム若波しっかり評価されるほど好調のようだ。
・「若竹屋」の酒は、福岡市別府の「かきたRO」の女将さん一押しの酒で、 お店には「若竹屋」の酒をとても贔屓にしてもらっていること
「泣かされるとです」と言いながらも笑顔の(山川次長)
そんな話題に触れながら会話をして暫くすると お客様係次長の山川さんが私のところに近づいて来られ「奈良から遠いところわざわざありがとうございます。 かきたROの女将さんには、よー泣かされるとですよ」と言われるので、「えっ? 女将さんはそんな無理難題を言う人ではないですけどね・・・」と言えば「営業に行って、嬉しいくらい うちの酒を愛してくれてるから帰りはいつも泣かされるとですよ」 要するに嬉し涙で泣かされるという意味だとわかった。
そして「これ 折角来ていただいたから 荷物になるでしょうけど 持って帰ってください」と私に 横尾の酒・山田錦一升瓶をて手渡してくれた。 「いえ、そんな・・・ こんなにいいお酒を頂くなんて・・・ 」と言いつつも ありがたく頂いて帰ることにした。
営業の統括責任者である副社長も呼んで頂いて、最初の質問(「関西で渓を販売することは?」)は、難しいことがわかった。 もしも関西で売れ出したら すぐに供給が追い付かなくなる状況になる ということ。 だけどな~ 関西で積極的に営業展開している「杜の蔵」より私は「渓」の方が断然おすすめ 関西の日本酒ファンに紹介したい酒なんだけどな・・・
( 「若竹屋家訓」 )
この家訓あってこそ、若竹屋の酒が元禄から現代にまで続いているのだと思う。
この発想を世界の人が持てば、きっと環境問題なんか無くなるだろうに・・・
時計をみれば2時40分 「3時5分の久留米行に乗りますので、そろそろ失礼します」と最後に横尾さんとの記念写真をお願いしたのが最初の写真。
およそ2時間半 まさに楽しまる時間だった。 ブログには多くを書ききれないけど 早春の耳納連山と筑後川を思い浮かべながら 戻ってじっくりと「若竹屋」の酒を味わいたいと思う。
一献百景 また 楽しからずや
http://blog.with2.net/link.php?1601745
もうちょっとだけ つづく・・・ 楽し〇のお話し
(寅)