( レアな日本酒の面々)
■2014/7/12(土)
大阪市営地下鉄 御堂筋線の「昭和町」 そして 長堀鶴見緑地線の「大正」
大阪には、地下鉄で行ける昭和と大正がある。
満月の夜 空耳に誘われるように 大阪の大正テイストを味わいに向かった。


ここ大正は、リトル沖縄とも言われ沖縄の文化と味覚が味わえる地域として大阪では知られている。
実際に沖縄には行けなくても、沖縄の飲食体験は、大正でできると言われるほどだ。
でも 私が行ったのは、沖縄料理の専門店ではない。大正で日本酒の飲める店。

久々にその店に入ると女将さんから
「 以前「射美」を飲みにみえたお客さんから聞いて、お店のことを
ブログに紹介していただいたことを知りました。」と言われた。
射美・十九・屋守を飲んだ あのペンチで十九を開栓した夜以来の来店

早速 日本酒ラインナップを見せていただいた。 それにしても凄いな~ この面々
とてもじゃないけど よほど日本酒に精通しなければ この並びはできない。
女将さんのこだわりをもったセレクトには
驚かされるが、聞けば 大阪の中心部の日本酒Barで
働かれていて 2年ほど前に自分の店をここ大正に持ったということを伺って納得。
5つの酒店から日本酒を引いているそうだが、あくまで自分がセレクト
どうしてもというお酒は直に酒蔵まで仕入れに行くというところが凄い
岩手・花巻の喜久盛の蔵にも行ったというから相当だ。
最近は、伊賀の酒に興味ありとのことだった。

「五品盛り」「突き出し」と日本酒は「青煌」
「大阪の大正までわざわざ足を運んで来てくださるのだから
街中で飲める同じような有名銘柄を置いても意味がない」という心意気が嬉しい。
だから 当然置いてある銘柄が自然とレアになる。
料理に合うお酒、お酒に合う料理というのをいつも考えているとのこと
「先日、入った寿司屋で書かれていた日本酒の銘柄が
玉川のアイスブレーカーと笑四季だったからそれは違うやろ~ 」
って聴こえるように言ったんですよ
という話もおもしろい。

天ぷらと美冨久のThe Sake Rock
私からの情報は、日本酒のイメージは少ないが、栃木に好きな銘柄が多い とか
「田村」や「多満自慢」などの東京の蔵の日本酒も美味しいという話をした。
メモっていらしたからいずれ関東の日本酒がここに並ぶかもしれない。
「青煌」そして「The Sake Rock」気になった 「白露垂珠」を頂いた。
そして この夜私を驚かせたのが、「食事しながらの酒という意味では、フルーティーでなく
しっかりした 旨みを感じさせる 例えば 李白の純米大吟醸なんか好きだけど」
と話をした時だった。
「えっ、李白!? 今日お昼過ぎに阪神百貨店に寄ったら 李白の試飲コーナーが
出ていたので、味見させてもらって美味しかったのでこれ買って来たんですよ」と
白いビニール袋をはぐって取り出したのが、「李白・本味醂」だったこと。
売り場は、百貨店のお姉さんに 言って味見させてもらったのだそうだ。
女将さんが李白・本味醂を手にされたところの写真を撮らせて頂いた。 ( 掲載了承済 )

( 李白・本味醂を手に「美味しい料理作りに、アイスクリームにもいいかしら」 )
「これ5年物で、蔵元の妹のみっちゃんの造っている味醂なんですよ」と言えば
「みっちゃんの味醂というのがいいですね。味見したおろちも美味しかったし、
なんだか 島根の日本酒も気になってきました」
私が、李白の話を切り出さなければ たぶんこの夜 姿を見せなかったであろう
本味醂の登場に驚いた私だった。

プロの料理人が使う本味醂として 岐阜の白扇酒造の本味醂が有名だが、それは3年物。
プロデュース次第では、この5年物 李白の本味醂は肩を並べてもおかしくない。
※本みりんとみりんは、値段も内容も作り方も大きく違う。
本みりんは、醸造造りでアルコール14% みりん風調味料はブレンド合成1%以下
本みりんとなれば、れっきとしたお酒のひとつと言える。
青い煌(きらめき)にも似たレアな日本酒たちの遠吠えに誘われて
まさか大正で李白・本味醂を見せられるとは思ってもなかったサプライズな夜。
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もしかすると 空耳の主は、この本味醂だったのかもしれない
(寅)