紫陽花の季節 河内長野「福智庵」で落ち着いて昼酒( 昼酒「宮寒梅」 大阪・河内長野「福智庵」) 2019年 6月 六月の色づくあじさいに囲まれて、夜は川のせせらぎに蛍も飛び交って金剛山の麓にある大阪・河内長......
紫陽花の季節 河内長野「福智庵」で落ち着いて昼酒( 昼酒「宮寒梅」 大阪・河内長野「福智庵」) 2019年 6月 六月の色づくあじさいに囲まれて、夜は川のせせらぎに蛍も飛び交って金剛山の麓にある大阪・河内長......
( ダイニング「coccinelle」 福岡市春吉 )
■2016/6/12(日) 小雨
小雨混じりの小倉を出たのは、夕方4時のことだった。
夜の8時「真田丸」までにまた小倉に戻ってこようと 新幹線こだまで15分 博多へと向かった。
博多へ飛んだ目的はと言えば
心に虫取り網を握って 若波「青蜻蛉」を探しに
向かった先は、福岡・天神南から中洲寄り春吉にある「coccinelle」(コチネレ)
コチネレとは、イタリア語で「てんとうむし」のこと
蜻蛉(とんぼ)にテントウムシか・・・
別に大人の昆虫採集 というわけじゃない。
coccinelleは通りから入った筋にある 隠れ家的なダイニングBarだった。
丁度午後6時に店に着いた。傘をたたんで店に入ると 中は既に常連さんで賑わっていた。
「カウンター一番奥の席へどうぞ」ママさんに促され一番奥の席に座った。
「食事にします?」と聞かれ「いえ、日本酒いただけますか」と応えた。
「今 有るのは 不動と山和ですね」と前に出されたが、
「あの~ 隣にある青蜻蛉(あおとんぼ)いいですか?」と言えば
「どうぞ これが最後で残りわずかになりましたけど」
と目的の青蜻蛉(あおとんぼ)が黄色い片口に注がれ出された。
「夏の純米にごりか・・・ いいですね~ この濁り感 瓶も涼しげだし」
「実はこの店 ゆかさんのFaceBookで知って目がけて来たんですよ」
「ゆかさん??? ゆかさんって??」
「今村友香さんですよ」
「あー はいはい 若波のゆかさんですね 先日若波イベントやったところなんですよ」
「だから それを見て ここなら青蜻蛉が呑めるのではと思って奈良から来たんです。
ただ今日は、小倉から新幹線こだまで来たんですけどね」
「えー 奈良からですか!?」と驚いた様子だった。
驚かせただけでは悪いので、奈良土産として中川政七郎商店の蚊帳ふきんを差し上げると
「最近 奈良もいいかな~ と思ってきているんですよ 修学旅行で行ったきりですけど」
観光誘致までやっている自分って凄いな ( もちろん冗談だが)
「アテは、とりあえずポテサラで~、それと とん平焼きください」
と 井之頭五郎ばりに注文したのだった。
まずは、ポテサラ
しばらくして「ごめんなさいね FaceBookに載せるので」とママさんが
従業員ヨネちゃんに本日のメニューボードを持たせて撮影タイムに入った。
この時 FaceBookに載ったヨネちゃんがコレというわけ
▼
いつもニコニコ顔のヨネちゃんは、鹿児島出身とのことだった。
奥で、若くてしっかりものの美人ママさんが、「とん平焼き」作りにとりかかっていた。
やがて出来上がった「とん平焼き」は、関西のとは違うもの。
何よりもビッグなボリュームにびっくり !!
とん平焼きの本場 関西人も驚く形とボリュームに
私は思わず「これはまるで Tiger Egg (とらたま)だ!」と名付けてしまった。
虎は、卵から生まれるわけではないまだが、虎が出てきそうな卵に思えたから
ちなみに 大阪・曾根崎に 日本のとん平焼きの元祖 「本とん平」という店がある。
とん平というだけあって豚を平らに卵でとじる 関西では大抵「のしイカ」のように平らだ。
参考転載 (「本とん平」のとん平焼き)
そうは書いてもまたこの店に来たら この「とらたま」頼んでしまいそうだ。
もちろん 日本酒は若波で。
なんとなく思ったが、若波には黄色系の食べ物が合うんじゃないかな・・・
1時間15分ばかり楽しんだ私は、何よりも当初の目的である「青蜻蛉」が呑めたことが嬉しかった。
「無くなる前に間に合ってくれて良かったです」
そんな言葉を頂いて、踵(きびす)を返して再び博多から小倉へ戻った。
「蜻蛉にテントウムシ 今 博多に行けば美味しいお酒があるよと虫の音が聴こえたから・・・」
これが本当の虫の知らせというやつですね
余談: 小倉のホテルに戻ったのは20時15分 当初予定を15分オーバー
真田丸は、忍城(おしじょう)を攻めきれなくて焦る石田三成の場面だった。
(寅)