( 「李白」李白酒造 松江市石橋町 )
■2015/7/11(土) の手記④ 「松江城~李白酒造へ」
松江城の天守閣から降りて濠まで出てくると丁度午後4時。お濠沿いに歩くと松江歴史館前では、プロのカメラマンが撮影中。 今回松江城が正式に国宝に決まり、今後この界隈は益々注目されてくるだろうと思いながら通り過ぎた。

午後4時とはいえ、じりじりと照り付ける太陽。何となく北東の方角に向かって歩いてみることにした。 歴史館を通り過ぎ、道を渡って最初に目に入ったのが 蕎麦店「そば岡本」 そこを過ぎまっすぐ歩く。 とにかく照り返しが強く、あまりの暑さに喉が渇いた為、電気店横の自販機で我慢しきれず緑茶を購入。 ペットボトル片手にブラブラと歩いた。
まもなく角に北堀郵便局という小さな郵便局を発見、ここから何となく昔の記憶が蘇ってきた。ここをまっすぐ行けば 広い道に出て 老舗「石川屋」のはず・・・

( 石川屋本舗)
時節柄うなぎのたれ幕が風に揺られて何とも雰囲気がある。 MBS(毎日放送)の古川圭子アナが、幼少時代、土用丑の日に松江のおばあちゃんに焼いてもらった宍道湖のうなぎが美味しかったと話していたが、それを思い出してしまった。
以前 李白酒造に行った際、イベントまで時間があったので辺りを散策したのが役に立った。ここまで来ると地理感が蘇ってきた。 ここが石川屋ということは、もうすぐ「わたなべ青果店」~蕎麦屋「きがる」 と豆腐屋さんが出て来るな・・・と

(蕎麦屋「きがる」に貼られた石橋町イベントポスター)
首都圏でも見かける松江・木樽醸造の「カネモリ醤油」と旧松江藩主祈願所寺「千手院」入口の道標

ここまで来ると李白酒造はもうすぐ。2~3分も歩けば「李白」蔵に到着。新倉庫建設工事作業中だった。

▼後ろの白い建物の前に今度はどんな倉庫が建つんだろう

▼到着。松江城前からだと20分かからない距離。「李白酒造」表に廻り撮影した。
▼中に入ると由緒ある大きな額 その前には「李白」本みりんが並んでいた。

店に入ると男性客4人が、今晩飲み会するからと「李白」を沢山買い込んでいるところだった。男性店員さん一名がお客様の対応していた。 「今日は室長は?」と尋ねたら「本日はお休みなんです」と聞いて「そりゃそうだ、土曜日だし。どうぞおかまいなく。適当に利き酒させてもらいますから」と奥に行って持ち歩いている李白盃を取り出して、利き酒を始めた。
▼壁際には、「李白」がずら~り

▼窓際には「おろち」夏酒がディスプレイされていた。

▼利き酒は、五種類。

特別純米と おろち生酒から利き酒し始めた。
▼コーナーには李白グッズが並んでいる。

まもなくして ご夫婦で来店されたお客さん。「あの~今年の李白寄席はいつ開催ですか?」という質問に。「11月の第二土曜だと思いますよ」と反射的に店員さんより先に応えてしまった。 いけない、私に聞かれたわけじゃないのに お酒が入るとついやってしまう勇み足。 「昨年初めて行ってみてとても楽しかったので、今年も是非行こうと思いまして」とその奥さんは私に話してくれた。 締め切られる前に予約を入れたいとのことだった。
秋の「李白寄席」は、地域にすっかり根付いた人気イベントになっていることが伺える。
利き酒で、この日印象に残ったのが「赤磐雄町」 冷やしていた瓶が、汗をかいて常温近くになっていたが、逆にいい感じの旨みの余韻。 これは、きっと秋口、ぬる燗だともっと楽しめそうな酒ではないだろうかと思った。
結局 この日は本みりんの四合瓶2本を明日向かう小倉の食堂に贈る手配をして、蔵を後にした。 振り返れば、真白い壁が印象的。


時刻は午後5時丁度。 松江城の天守閣から何となく目指してやってきた「李白酒造」
松江城を観る度にきっと思い出す酒の味。暑い中だったけど足を伸ばしてみてよかったと思った。来た道と違う道で、再び、松江城の船着場に向けて歩き出していた。
つづく
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(寅)