夢の介音楽夜話

音楽、アート、グリーン、クラフトなどなど徒然なるままに

売れてからも

2015年10月12日 | クラフト


六本木のライブスポットでこの曲をおじさんたちが演奏した
美人ママさんに「選曲がいい」と言われてF くんまんざらでもなさそうだった

曲を作るってことは絵を描くことと似ているのかもしれない
心象風景を伝えるという意味で、写実画は精緻に模写することかもしれないが、そこに人の感性がなければ絵にならないように

漫画家の方が、背景にこだわるという、そして現場取材をする
実際にその場に行って体験して、ビデオに撮って写真を撮って、それをスタッフに見せて背景を描かせる

他愛もないストーリーの漫画を見て、その場に行ってみたいと思われるようなリアリズムが欲しい
写真や映像は単なる記録だが、画になったそれは人間というフィルター越しに印象を強化する

スタジオにこもって一人ですべての楽器をこなしレコーディングするのは、贅沢な夢だ
一人でやると「ヨレていい」、同じ箇所で同じように「ヨレる」からいい、

スタジオミュージシャンは、譜面通りきっちり仕事をするだろうし最短時間で完成するにはいい
でもそれは完成度が高いけれども冷たい作品になる可能性も否定できない

「独りマルチトラック・レコーディング」のメリットは、背景を含めて全てに細かい感性を散りばめられること
少々下手であっても、全体像を構成する協調性、価値観の共有においてこれに勝るものはない

吉祥寺のいせやで焼き鳥とビールを楽しむ青年は、武道館でライブをやることになった
売れるってことは強みだが、迎合したり妥協したりしないでやれるのは素晴らしい

売れてからも招かれれば小さなライブスポットで歌う、ライブをやるために曲を作る
自然体でやっていけるってことは素晴らしい




斉藤和義  情熱大陸

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情熱大陸 漫画家 秋本治