夢の介音楽夜話

音楽、アート、グリーン、クラフトなどなど徒然なるままに

セルダム・シーン

2015年10月21日 | 音楽



ギターの音を大きくしたいという要求は、ボディに金属製の共鳴装置をつける方法を考えだした
ドペラ兄弟が興した「DOBRO」ブランドはいつしかリゾネーターと呼ばれる共鳴板を持ったギターを総称するようになった

共鳴板を持たないいわゆる普通のギターを横にして弾くハワイアン・ギターとの違いは、音色にある。
金属板のもたらすやや粘りのあるような中域の音が、ブルーグラスに似合う

ハワイのダカイン・サウンドにどっぷり浸かっていた頃、セルダム・シーンを愛聴した
畳み掛けるようなグルーヴの洪水、ハワイと対極にあるような世界が新鮮だった

楽器のバラエティーも魅力だ、ウッド・ベース、フィドル、ギター、バンジョー、フラット・マンドリン、そしてドブロ
おそらくハワイもこうした楽器やリズムの影響を受けているのだろう

マイク・オールドリッジが良いなと思った頃、音楽仲間が同じものを聴いていたことを知った
嗚呼やっぱり研究しているのだなあ、と思った

ハワイで使われる楽器のうち、外来ものはこうした音楽の影響を受けて入ってきたのではないだろうか
12弦ギター、ティプレ、ドブロなどなど、、フラット・マンドリン、アコーディオンはライ・クーダーご一統がお持ちになったのかもしれない

エレクトリック・ピックアップの発明以来、リッケンバッカーやフェンダーが主流となったハワイアン・スティール
ウッドのスティール・ギターが新鮮だ

その昔参加したブルーグラス・フェス、親戚でありながらアウェイといったマニアックな世界を思い出す
学生時代に通った定食屋さんに行ってみたいと思うように、聴きたくなるサウンド

自分のサウンドを創る、ことは男の生き様か








Mike Auldridge - Medley: Killing Me Softly With His Song/This Ain't Grass

Mike Auldridge Tribute

Seldom Scene - Highway of Pain (Live on American Music Shop 1993)

アイランド・ブルース

2015年10月21日 | 音楽


「ブルース」ってなんだろうと、勉強しようと思ってDVD を見た
歴史上のミュージシャン達を見ても、いまいちピンと来ない

しかしブルースハープのミュージシャンのエピソードを聞いているうちに、そういうことかと思い始める
ブルースハープとはフォーク歌手が使っていた小さなハーモニカだ

通常ハーモニカはメロディを吹けるよう音階が並んでいるのだが、ブルースハープはコード(和音)が出る仕組みになっている
口を移動しながら吹いたり吸ったりすればそのキーの和音が出る

Gのブルースハープなら、吹いて「G」が出て、吸えば「Em」が出るような仕掛けになっている
これを利用してブカブカやればなんとなくメロディらしいアドリブのような雰囲気が出せるわけだ

このハーモニカ、Cとか、Fとか、曲のキー(調)毎に必要なので、ガンベルトのようなホルダーに並べる人がいる
ところが達人はありきたりのポーチの中に突っ込んでいるだけだが、正確に抜き差しできるらしい

お会いしたことも演奏を生で聴いたわけではないのだが、彼が演奏すると引き込まれる何かがあるらしい
つまりそれがフォークであろうが、ロックであろうが、その人となり、生き様が伝わればそれでいいということか

「Island Blues」という2枚組のCDアルバムがある
フランス語で書かれたライナーノーツはよく理解できないが、どうやらアフリカ周辺、カリビアン一帯、インドネシア方面、そしてミクロネシア、ポリネシアに、ヨーロッパの島国の音楽を収録したワールド・ミュージックだ

なぜここで敢えて「Blues」という言葉を使ったのか、
私の好きな「Coconuts Blues Band」というタヒチの演奏を聴いてもらえればご理解いただけるかもしれない

「Band」というにはあまりにも現地の観光ガイドか、タクシー運転手の休憩時間としか思えないのだが
そこで行われているセッションは、とてつもないグルーヴが繰り出されて圧倒される

楽園タヒチといえどもそんなに楽しいことばかりではないかもしれない
しかし現地の観光従事者たち(?)の演奏は、底抜けに明るくて、見る者に生きる希望を与えてくれるようだ

かっこよくなくても、魂の叫びを表現すること、、
そしてそれが、通じること、、かしら




"The Coconut Blues Band from Tahiti"

Miss ALEXANDRE

Tahiti Pappara group Female Dancers