夢の介音楽夜話

音楽、アート、グリーン、クラフトなどなど徒然なるままに

サーファーズ・ミュージック

2015年10月23日 | 音楽


サーフィンは人を虜にする相当な魅力があるようだ
ひょんなことで知り合ったシンガーソングライター嬢は、休日に楽しんでいたサーフィンのために海辺へ引っ越してしまった

大昔のサーフロックとかサーフィン・ミュージックは音楽のアイデンティティとして掲げられそれほどサーフィンそのものとの関係性は感じられなかった
むしろ映画「ビッグ・ウェンズデイ」で流れたケオラ・ビーマーのスラックキー・ギターがこれほど波やハワイと同化するものかと感動したものだ

数年前、Mさんが持ち込んだ曲にジャック・ジョンソンの「Better Together」があった
ハワイアン・バージョンを聴くと、スラックキー・ギターが入っている

誰が弾いているのだろうと気になっていたらどうやら「Kawika Kahiapo」らしい
ガットギターでツルツルと弾くギターは、とりとめなく続くモノローグのようで得体が知れない

サーファーであった彼が、彼の音楽が受け入れられるのはなんだろう
サウンドだけを聴いているとレゲエを思わせるストロークと強力なバックビート、意外に低音が強調されている

泳げなくて英語が聞き取れない私にも、単調なストロークの上で言葉遊びのような語呂と繰り返しによる説得力が聴こえてくる
波と寄り添う快感と海の底の恐怖心は、シンプルなリズムと相性がいいのかもしれない

さてガットギターで弾くスラックキー、適度なサステインで「彩る」と言う表現が適切か

そろそろバンドを立ち上げたくなってきた
「ホームシック・アイランド・ボーイズ」か「アイランド・ブルース・バンド」か、、





Jack Johnson, Eddie Vedder, Kawika Kahiapo - Constellations (live from Kokua Festival 2007)

Jack Johnson & Kawika Kahiapo - Better Together HEM Rally Oct 23, 2009

Jack Johnson - Kokua Festival, Hawaii 2008 (full concert)

恋の気分

2015年10月23日 | 音楽



学生時代の部室は、安普請ながら一棟の2階建て木造建物だった
一階にはオーケストラやビッグバンドが練習する階段状のスペースが用意され、向かいではタンゴのアンサンブルが聴こえた

2階は屋根裏部屋、梁を避けながら移動するようなスペースにカントリー&ウェスタンとハワイアンが同居していた
エレクトリック・ギター、ベース類が使われ始めた時代、ミュージカルアンプは高価で共有するのが合理的だった

防音ボードが貼られていたものの完全ではなく夜遅くまでエレキ音を鳴らしたりすると隣の相撲部が怒鳴り込んで来た
大学というところは社会生活を勉強する場であり、遊びながら専門領域を学ぶことができる

ろくに楽器を弾けない学生が集まってきて、なんとか弾けるようになる
バークレーなど音楽院に入って音楽の道に進む者もいれば、弁護士や会計士、サラリーマンになる者もいる

ここで先輩、後輩という上下関係を学び、また音楽という上下関係のない世界を経験する
音楽で稼ぐことができた時代、学生時代からサラリーマンの給料の数倍のギャラを得ていた先輩もいる

残響のない部室で演奏するのは、練習にはいい
上手く聴こえないから一生懸命になる、アンサンブルを強く意識しないとバンドサウンドにならないから努力する

ジャンルを超えた横のつながりがあったのも良かった
スイングジャズやカントリーといった部員との交流は世界を広げる

さて「The Ladybugs」危なっかしいウクレレだが、コーラスでジャズを展開する
ろくに楽器が弾けなくても音楽はできることのお手本のよう

達者なメンバーに助けられているとはいえ、同じステージに立つというメンバーシップを感じる

そう学生時代のあの頃のまま、ステージに立っているようでもある




The Ladybugs sing I'm In The Mood for Love

The Ladybugs - I'm Crazy 'Bout My Baby

Bésame Mucho - The Ladybugs