転載
河北新聞社より
浪江の心 校歌で一つに 28日・新宿の歌声喫茶で交流会
2013年4月13日(土)06:10
福島第1原発事故で避難が続く福島県浪江町の住民の心をつなごうと、東京に住む町出身の男性が28日、新宿の歌声喫茶で交流会を開く。二本松市に移った浪江小の本年度新入生がゼロというニュースがきっかけで「町内の小学校歌をみんなで歌い、応援しよう」と参加を呼び掛けている。
企画したのは、浪江小卒業生で、歌声喫茶「ともしび」新宿店で32年間歌っている吉田正勝さん(58)。同窓の友人のフェイスブックで先月、仮校舎で2011年8月に再開した浪江小の近況を知った。新入生はなく、全校児童は17人になった。
町に1000人以上いた小学生は今、家族と共に全国各地の避難先に散らばる。町内は今月1日から帰還困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域に再編されたが、町は「避難指示解除は早くても5年後」と説明する。
「それが現実。首都圏にも約2800人の町民がいる」と吉田さん。「みんなで校歌を歌い、心を一つにする場が必要」と交流会を思い立ち、「ともしび」が共催して実現することになった。
「浪江小のほか、請戸小、幾世橋小、苅野小、大堀小、津島小の校歌の歌詞も用意し、大合唱したい。浪江や福島を応援してくれる人の参加も歓迎」と吉田さんは言う。
原田雄一浪江商工会長による町の現状報告や、避難先から集う浪江混声合唱団、店と縁が深いピアニスト山田剛史さん(東京音楽コンクール入賞者)らの演奏も決まり、福島や岩手の県人らが赤飯や地酒を差し入れる。
石井賢一浪江小校長は「授業に『ふるさとなみえ科』を設け、児童が浪江を忘れず、古里の人に触れる機会をつくってきた。吉田さんから話を聞いており、元気づけてくれてうれしい」と話す。
交流会は、JR新宿駅東口徒歩4分の同店で正午~午後3時。参加費は一般1500円、被災者は500円で先着70人。連絡先は吉田さん090(2936)9512。
河北新聞社より
浪江の心 校歌で一つに 28日・新宿の歌声喫茶で交流会
2013年4月13日(土)06:10
福島第1原発事故で避難が続く福島県浪江町の住民の心をつなごうと、東京に住む町出身の男性が28日、新宿の歌声喫茶で交流会を開く。二本松市に移った浪江小の本年度新入生がゼロというニュースがきっかけで「町内の小学校歌をみんなで歌い、応援しよう」と参加を呼び掛けている。
企画したのは、浪江小卒業生で、歌声喫茶「ともしび」新宿店で32年間歌っている吉田正勝さん(58)。同窓の友人のフェイスブックで先月、仮校舎で2011年8月に再開した浪江小の近況を知った。新入生はなく、全校児童は17人になった。
町に1000人以上いた小学生は今、家族と共に全国各地の避難先に散らばる。町内は今月1日から帰還困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域に再編されたが、町は「避難指示解除は早くても5年後」と説明する。
「それが現実。首都圏にも約2800人の町民がいる」と吉田さん。「みんなで校歌を歌い、心を一つにする場が必要」と交流会を思い立ち、「ともしび」が共催して実現することになった。
「浪江小のほか、請戸小、幾世橋小、苅野小、大堀小、津島小の校歌の歌詞も用意し、大合唱したい。浪江や福島を応援してくれる人の参加も歓迎」と吉田さんは言う。
原田雄一浪江商工会長による町の現状報告や、避難先から集う浪江混声合唱団、店と縁が深いピアニスト山田剛史さん(東京音楽コンクール入賞者)らの演奏も決まり、福島や岩手の県人らが赤飯や地酒を差し入れる。
石井賢一浪江小校長は「授業に『ふるさとなみえ科』を設け、児童が浪江を忘れず、古里の人に触れる機会をつくってきた。吉田さんから話を聞いており、元気づけてくれてうれしい」と話す。
交流会は、JR新宿駅東口徒歩4分の同店で正午~午後3時。参加費は一般1500円、被災者は500円で先着70人。連絡先は吉田さん090(2936)9512。