福島民報より転載
月内にも地下水を海へ 第一原発 13日に組合長会で提示 東電方針漁協の了承が条件
東京電力の新妻常正常務は7日、いわき市の鈴木英司副市長と市役所で面会し、13日の県漁協組合長会で了承が得られれば、福島第一原発内の地下水の海洋放出を実施する方針を示した。早ければ今月にも放出するとみられる。
東電が放出に理解を求めるのは、汚染水対策として整備した「地下水バイパス」用の井戸からくみ上げた水の一部。東電と検査機関の分析では、全12本の井戸のうち、「A系統」と呼ばれる4本の井戸の水に含むセシウムは1リットル当たり最大0・12ベクレルで放出許容目安の1ベクレルを下回る。トリチウムは1リットル当たり最大39ベクレルで、放出する際に告知が義務付けられている6万ベクレルの1000分の1以下となっている。
東電はB、C両系統の井戸の水質検査も進めている。
会談後、新妻常務は報道陣に対し、「放射性物質検査のデータを示し、組合長会で了承されれば、具体的に海洋放出する方向に進んでいけると思う」と述べた。
鈴木副市長は、安全性を担保すると同時に関係機関・団体への十分な説明を求めた。
県漁連の新妻芳弘専務は「放射性物質を含んだ汚染水の海への放出には断固反対」とした上で、地下水に対しては「放射性物資の検査結果や放出の経緯を聞き、総合的に判断しなければならないだろう」と語った。
県漁協組合長会は13日午前10時半から、いわき市の県水産会館で開かれる。水産庁や県、全漁連をはじめ加盟する県内六漁協の役員らが出席する。
同原発では、1日約400トンの汚染水が発生している。地下水バイパスは山側から海側に流れる地下水を、原子炉建屋に流れ込む前に井戸でくみ上げ、汚染水の増加を防ぐ。東電は、全ての井戸を活用することで、1日約100トンの汚染水の発生を抑えられるとしている。
( 2013/05/08 10:06 カテゴリー:主要 )
月内にも地下水を海へ 第一原発 13日に組合長会で提示 東電方針漁協の了承が条件
東京電力の新妻常正常務は7日、いわき市の鈴木英司副市長と市役所で面会し、13日の県漁協組合長会で了承が得られれば、福島第一原発内の地下水の海洋放出を実施する方針を示した。早ければ今月にも放出するとみられる。
東電が放出に理解を求めるのは、汚染水対策として整備した「地下水バイパス」用の井戸からくみ上げた水の一部。東電と検査機関の分析では、全12本の井戸のうち、「A系統」と呼ばれる4本の井戸の水に含むセシウムは1リットル当たり最大0・12ベクレルで放出許容目安の1ベクレルを下回る。トリチウムは1リットル当たり最大39ベクレルで、放出する際に告知が義務付けられている6万ベクレルの1000分の1以下となっている。
東電はB、C両系統の井戸の水質検査も進めている。
会談後、新妻常務は報道陣に対し、「放射性物質検査のデータを示し、組合長会で了承されれば、具体的に海洋放出する方向に進んでいけると思う」と述べた。
鈴木副市長は、安全性を担保すると同時に関係機関・団体への十分な説明を求めた。
県漁連の新妻芳弘専務は「放射性物質を含んだ汚染水の海への放出には断固反対」とした上で、地下水に対しては「放射性物資の検査結果や放出の経緯を聞き、総合的に判断しなければならないだろう」と語った。
県漁協組合長会は13日午前10時半から、いわき市の県水産会館で開かれる。水産庁や県、全漁連をはじめ加盟する県内六漁協の役員らが出席する。
同原発では、1日約400トンの汚染水が発生している。地下水バイパスは山側から海側に流れる地下水を、原子炉建屋に流れ込む前に井戸でくみ上げ、汚染水の増加を防ぐ。東電は、全ての井戸を活用することで、1日約100トンの汚染水の発生を抑えられるとしている。
( 2013/05/08 10:06 カテゴリー:主要 )