まあどうにかなるさ

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台湾有事

2022-02-19 22:07:19 | 時事問題

2021年7月10日、夕刊フジに掲載された記事である。
台湾に関しての日本の立ち位置を明確にした麻生元副総理兼財務相の発言に関してのコラムである。「台湾問題に口を出すな」という中国に対して一定の牽制をした発言と言える。
ジャーナリストの長谷川幸洋氏はこの発言に対しての朝日新聞の反応に注目したところが興味深い。

記事全文

麻生太郎副総理兼財務相が「安全保障の常識(真実)」を披露した。習近平国家主席率いる中国共産党政権による「台湾有事」が勃発した場合、「日本有事」に直結するとして、「日米両国による台湾防衛」に言及したのだ。台湾外交部(外務省)は歓迎し、中国外務省は反発しているが、日本の左派政党とマスコミはなぜか静かなのだ。これまで、麻生氏の発言にイチャモンを付けて、散々批判してきただけに、実に不気味だ。ジャーナリストの長谷川幸洋氏が考察した。
麻生氏が5日、都内での講演で、中国が台湾に侵攻した場合を念頭に「大きな問題が起きると『(集団的自衛権行使を可能とする安全保障関連法の)存立危機事態』に関係してくると言っても、まったくおかしくない。日米で台湾を防衛しなければならない」と語った。
これに対して、中国外務省の趙立堅報道官は翌日、「中日関係の政治的基盤に害を与える。断固として反対する。台湾問題への手出しを断じて許さない。中国が国家主権を守る固い決心や意思、強大な能力をみくびってはならない」などと語り、強く反発した。

一方、台湾の外交部の報道官は、歓迎する立場を示した。

興味深いのは、麻生発言に対する、日本の左派野党と政府に批判的なマスコミの「反応の鈍さ」だ。
例えば、朝日新聞は麻生発言と中国の抗議について、どちらも横組みのベタ扱いで小さく載せただけだった。戦争反対を叫ぶ立場なら「大問題だ」と騒ぎ立ててもいいはずなのに、拍子抜けだ。

一体、どうしたのか。

私は、麻生発言を大々的に報じれば、それが真実であり「日本の重大問題」と読者に分かってしまう。さりとて何も報じなければ、今後の展開についていけなくなる。そこで、中途半端な判断をしたのではないか、とみる。
朝日新聞は4月の日米首脳会談で、「台湾海峡の平和と安定の重要性」が共同声明に明記された後、6月に「台湾海峡『危機』のシナリオ」という連載記事(計7回)を掲載した。その2回目で、「南西諸島が1つの戦域になるのは、軍事的には常識で、日本の安全保障に直結する」という河野克俊前統合幕僚長の発言を紹介している。
つまり、彼らも分かっているのだ。分かってはいるが、日本が「台湾有事」に参戦するような現実は見たくない。そんな「左派特有の心情」が記事の小さな扱いににじみ出ている。私には、そう見えた。

マスコミの反応はともかく、菅義偉政権は「台湾有事」にどう対応するのか。

菅首相自身は4月4日、日米首脳会談に先立って、テレビ番組で「台湾危機が存立危機事態に該当するかどうか」を問われ、「私の立場で、仮定の話に答えるのは控えたい」と語っている。今回の麻生発言は、菅首相に代わって、政権のナンバー2が「該当する」と表明したかたちだ。これは「一歩前進」と評価したい。
日本は中国より先に、「侵攻すれば、日本は自国の安全保障問題として、米国とともに対応する」と非公式なかたちで宣言した。中国が反発したので、緊張が激化したように見えるかもしれないが、双方が態度を明確にして、相手が誤解する可能性を少なくした。

外交的には、有意義な応酬だ。

中国が台湾侵攻を決意しているとしても、実際に侵攻するまでには、こうした外交的駆け引きは何度も続くだろう。それで衝突を回避できる可能性もある。危険なのは、相手を刺激したくないがために、過剰に自粛する事態だ。甘い態度はかえって、相手の強気を誘発しかねない。

菅政権は台湾に限らず、沖縄県・尖閣諸島についても、断固として防衛する意思を繰り返し明確にすべきである。

■長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ) ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革会議委員などの公職も務めた。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア-本当の権力者は誰か』(講談社)


森会長発言

2021-02-28 01:17:22 | 時事問題

 2月3日のJOC臨時評議員会での森喜朗会長の女性を巡る発言を巡り、森会長はJOC会長を辞任することとなった。
マスコミで問題視された発言は森氏の「役員に女性を入れると話が長くなる」というもの。これだけを捉えると確かに女性蔑視ととることができる。

 まずは、当日の森氏の発言全文

「これはテレビがあるからやりにくいんだが、女性理事を4割というのは文科省がうるさくいうんですね。だけど女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります。これもうちの恥を言いますが、ラグビー協会は今までの倍時間がかる。女性がなんと10人くらいいるのか今、5人か、10人に見えた(笑いが起きる)5人います。  女性っていうのは優れているところですが競争意識が強い。誰か1人が手を挙げると、自分も言わなきゃいけないと思うんでしょうね、それでみんな発言されるんです。結局女性っていうのはそういう、あまりいうと新聞に悪口かかれる、俺がまた悪口言ったとなるけど、女性を必ずしも増やしていく場合は、発言の時間をある程度規制をしておかないとなかなか終わらないから困ると言っていて、誰が言ったかは言いませんけど、そんなこともあります。  私どもの組織委員会にも、女性は何人いますか、7人くらいおられますが、みんなわきまえておられます。みんな競技団体からのご出身で国際的に大きな場所を踏んでおられる方々ばかりです。ですからお話もきちんとした的を得た、そういうのが集約されて非常にわれわれ役立っていますが、欠員があるとすぐ女性を選ぼうということになるわけです。」

 自分の所属団体であるラグビー協会に対してへりくだった言い方をしていて、ラグビー協会の女性役員は話が長いが、それに対して(JOCの)組織員会の女性は的を得た話をして非常に役に立っていると…
 最近はあまり言わなくなったが、「うちの愚妻が…」と自分の妻をへりくだって言う言い方と森氏の発言は同じニュアンスではないかと思う。愚妻という言葉も女性蔑視的ではあるが… 森氏の発言が適正だとは思わない。だが、全文を読む限り、少なくとも女性蔑視の意図はなかったように思う。

 元東京都知事の舛添要一氏が2月9日のブログで森氏について投稿している。
「都知事に就任した私は、巨額の競技施設建設費に仰天した。そこで、各地の既存施設を活用して経費削減を図る方針を決め、組織委の森会長に他県知事や反対する各競技のNFを説得してもらった。おかげで、私の在任中に建設費4584億円を2567億円に削減できた。その点では、都民は森氏に感謝せねばならない」と投稿。
 続けて「各競技のNF(国内連盟)は、東京五輪を利用して豪華な施設を獲得しようとした。競技施設建設費を削減する方針の都知事の私にNFは猛抗議だ。都知事の私は「カネは天から降ってこない」とはねつけた。その勝手なNFを抑えてくれたのは森会長だ。人物を評価するときは長所も短所も総合的に見るべきである」と連続投稿している。
 舛添氏は7日にツイッターでも「森会長の女性蔑視発言は批判に値するが、私が都知事時代に競技施設建設費を数千億円節約できたのは森氏のおかげだ」とツイート。「東京の施設代替を他県に頭を下げ依頼してくれた。肺癌の身で海外出張しIOCとの関係を構築」と五輪開催に向けた森会長の尽力についても触れ「一緒に仕事をした私は、評価すべき点も言う。今回、森氏の功績を語らない五輪関係者に絶句」と指摘している。

 森氏の功績についてはほとんど報道されていないので、舛添氏の投稿で、僕は初めて森氏の功績について知ることになった。しかも森氏は会長職を無報酬で行っているのだ。

 森氏の功績には心から感謝したい。

産経新聞は5日にコラムの「産経抄」で〈五輪招致から開催準備まで、森氏の大きな功績を疑うものではない〉〈海外メディアも問題視している。というよりむしろ、日本に「女性差別の国」のレッテルを貼りたがってきた欧米メディアにとって、絶好のネタである〉と記述している。
 しかし、何故他のマスコミは森氏の発言の一部を意図的に切り取り、女性蔑視だと決めつけて報道したのだろう?
 もしかしたら、森氏が産経新聞の出身であることと関係しているのではないかと思う。


としまえん

2020-06-20 17:31:03 | 時事問題

6月13日、小雨の中としまえんのあじさい園へ行ってきた。
としまえんは8月31日で94年の歴史に幕を閉じる。
6月15日から開園したが、僕が行ったのは13日。まだ遊具は動いていなかった。
雨上がりの誰もいない遊園地は寂しい。
としまえんは学生時代アルバイトもしたことがある思い出深い遊園地だ。
若い頃はよく行ったし、家族とも何度か出かけた。
首都圏では、横浜ドリームランドや向ヶ丘遊園、多摩テック、小山ゆうえんちなどが次々と閉園に追い込まれた。ティズニーワールドの独り勝ち状態である。
としまえんの跡地にはハリーポッターのテーマパークができると言う。
あと2か月半、頑張れよ!


ロシアの人口

2019-06-29 23:16:36 | 時事問題

友人が最近頻繁にロシアへ行く。
ロシアは市場としてはどうなのだろう?
調べてみると、ロシア語圏の人口はおよそ2億7500万人。ロシア以外では17か国で話者がいる。ビジネスをする上では無視はできない数である。だが、ロシアの人口はおよそ1億4000万人。日本の人口が1億2600万人なので、実はそれほど変わらない。もっと多いイメージがあったので、少し驚いた。
かつて超大国であったソビエト連邦の人口は3億人もいた(1989年)。ソ連崩壊によってウクライナの4500万人をはじめ、ウズベキスタン2700万人、1000万人から数百万人クラスの国が全部で14も独立したのだ。

ソ連は第二次世界大戦で2700万人が死亡した。多くは若い男性である。戦後二十数年後に出生数が激減する時期があり、その数少ない年齢層が子供を作る世代になると、谷のように出生数が減る時期がある。日本の団塊の世代と逆である。
そして、ロシアの人口は毎年減り続けている。日本より減少の幅は少ないものの1年で25万人が減っている。また、2014年から2017年の経済危機で大きな打撃を受け、ルーブルの価値は半分になってしまっている。
ロシアの平均月給は4万2413ルーブル、つまり670ドル(約7万5000円)だ。現在、人口の13%以上が貧困層であり、プーチン大統領は2018年の年次教書演説で貧困層を半減させると誓っている。
世界銀行によると2017年、原油と天然ガスはロシアの輸出の59%、財政収入の25%を占めており、脱天然資源がロシア経済の鍵を握ると言える。
だが、反面、ロシアには4600億ドル以上の外貨準備があり、その対外債務は国内総生産(GDP)の29%を占める。米国の1252億ドルのおよそ4倍だ。因みに日本の外貨準備高は1兆2593億ドルである。

 


最新若者言葉

2018-03-17 20:06:38 | 時事問題

3月18日発行のサンデー毎日に『若者の間で流行する 超・新語辞典』という記事が掲載されていた。みなさんはいくつ解るだろうか?

①    「まじ卍」

②    「つらみ」

③    「り」

④    「バ」

⑤    「絶起」

⑥    「MJK」

⑦    「LJK」

⑧    「BFF」

⑨    「NHK」

⑩    「ありよりのなし」

⑪    「彼女感」

⑫    「熱盛」

⑬    「どちゃくそ」

⑭    「○○ペン」

⑮    「バブみ」「バブい」

⑯    「そマ?」

⑰    「きびつい」

 

 

解答

①    正確な由来は不明だが、元々は「不良」を示す言葉だったが、今では「やばい」とほぼ同じ意味で使われている。

②    感情語の後にみを付け、可愛くソフトな表現にする言葉。つらいは「つらみ」さびしいは「さびしみ」

③    「了解」が「りょ」になりさらに短縮されて「り」の一文字に。

④    「バ」はバイトの略。バイトが終わった、は「バ終」

⑤    「絶起」は絶望の起床、つまり寝坊を意味する。

⑥    「MJK」は「マジか」の意。

⑦    「LJK」は「ラスト女子高生」つまり「3年目の女子高校生」

⑧    「BFF」はベストフレンドフォーエバーの略

⑨    「NHK」は「二の腕を引っ張ってキス」の略

⑩    「ありよりのなし」は「有り」に近い「無し」ということでやっぱりダメということ。「なしよりのあり」(無くはない)などの変形もある。

⑪    自撮りはあからさますぎるので、まるで彼氏が撮った写真のように何気ないふとした瞬間を他撮りしてもらうのが「彼女感」

⑫    「熱盛」は熱くなり盛り上がるという意味。テレビ朝日ニュース番組のスポーツコーナー発。

⑬    「どちゃくそ」はめちゃくちゃの意味。お笑いコンビ『三四郎』が生みの親。

⑭    「○○ファン」を「○○ペン」と言う。韓国語が元で、韓流アイドルなどに使う。

⑮    「バブみ」「バブい」は「母性を感じる」「赤ちゃんのような」という意味。

⑯    「そマ?」は「それは本当?」「それマジ?」の略。

⑰    「きびつい」は「きびしく」「つらい」の合成語