まあどうにかなるさ

日記やコラム、創作、写真などをほぼ週刊でアップしています。

老けないための食事

2017-11-25 22:52:47 | 食べ物

いくつになっても肌や髪がツヤツヤして、エネルギッシュな若々しい人がいる。一方で、年とともに体型が崩れ、しわが深く刻まれ、くたびれた雰囲気を漂わせる人もいる。
そんな書き出しで11月2日号の週刊文春に掲載された記事。老けない「最強食」と題し、20万人を診た権威が老化メカニズムの研究38年の結果をまとめている。『医者が教える食事術 最強の教科書』(ダイアモンド社)など食に関する著書を多くもつAGE牧田クリニック医院長牧田善二医師が老ける食べ物ワースト3に挙げるのは『フランクフルトソーセージ』『ベーコン』『フライドポテト』 AGE(終末糖化産物)という悪玉物質が大量に含まれ、老化を促進させるというのだ。
老ける最大の要因は酸化と糖化。体内に取り込んだ酸素の一部が活性酸素に変わり、酸化が老化の元凶になる。そして、糖化とは食品に含まれるたんぱく質や脂質が糖質と結びついて劣化する反応のことで、その時にAGEという老化を促進させる物質が発生する。
長年の研究により、この二つの進行を防ぐ食材が多数あることがわかってきた。意外に身近な食べ物ばかりである。
若返りのための食べ物の代表格は鶏肉。
鶏肉に含まれるカルノシンという物質が酸化と糖化を強力に抑える効果がある。また、鶏肉に含まれるビタミンB6も抗AGE効果がある。
ベストセラー『老けない人は何を食べているのか』(青春出版社)の著者、日本抗加齢医学会指導士の森由香子氏は抗酸化作用の強い食べ物として鮭を押す。鮭のピンク色の元であるアスタキサンチンという色素に強力な抗酸化作用があるという。アスタキサンチンは美肌効果も高く化粧品にも使われている成分なのだ。森氏が毎日食べて欲しいともう一つのお勧めが納豆である。納豆は美肌や美髪に欠かせないビタミンB群をまとめてたくさん摂れるだけでなく毛細血管の血行を促すビタミンEも豊富。また納豆は肝機能も活発にする働きがあり、肌トラブルも防いでくれる。納豆に限らず大豆製品は多く摂ることがお勧め。
また、調理法によっても老化を促進するAGEの量は大きく変わる。どんな食材でも油で炒めるより、ゆでる、蒸す、煮るという調理法が老化を防ぐそうだ。
老けない飲み物もある。前出の牧野医師が勧めるのがポリフェノールを多く含むワイン、一日グラス1~2杯が適量。意外にもポリフェノールはビールにも多く含まれている。
ほかにも抗酸化作用の強い食べ物は野菜や果物。中でも、野菜はブロッコリー、キャベツ、菜の花、果物は柿、みかんがお勧め。
若々しい体を保つためには代謝をスムーズにさせる豚肉。顔の筋肉を鍛えるためにはレンコンやゴボウなどの硬いものをよく噛んで食べるのもいい。
また、腸内環境を整えるのも老けないために重要である。そのためには毎日ヨーグルトを食べるといい。オリゴ糖を多く含む玉ネギ、ゴボウ、大豆、バナナなども腸内環境を整えてくれる。
老廃物を排出したあとに新しい細胞を再生させるのに必要なのが亜鉛。亜鉛は貝類やトロの刺身に多く含まれている。
酸化と糖化に対抗する食べ物の力で体内から老化を防ぐことが出来るのだ。


アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

2017-11-19 00:30:56 | 書評

今秋映画『ブレードランナー』の続編である『ブレードランナー2049』が公開された。前作は今から35年前に公開されたSF映画の金字塔である。原作をずっと読んでいなかったので、この機会に読んでみた。タイトルは『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』フィリップ・K・ディックの最高傑作と言われている1960年代の作品である。

第三次世界大戦で放射能灰に汚染された地球が舞台。
人々はそんな地球を離れ火星へと移住を開始していた。火星で奴隷として働かされていたのが人間とほとんど見分けのつかないアンドロイド(映画ではレプリカント)だ。
ある日、8人のアンドロイドが火星から逃亡して地球に来て、北カリフォルニアに潜伏した。
警察官であるリック・デッカードはアンドロイドの捜査に乗り出した。前任者が逃亡アンドロイドのうち2名を殺害したが、逆にアンドロイドに殺されてしまっていた。
残るアンドロイドは6人。
人間とそっくりなアンドロイドを見分ける方法はフォークト=カンプフ検査とういうある種の心理テストを行い、瞳孔の反応を見ることによって判断する。専門の捜査官はバウンティ・ハンター(映画ではこれをブレードランナー)と呼ばれていた。
その頃生きている動物は高価で、なかなか飼うことが出来ない。主人公のリックは本物そっくりの電気羊をもっていた。逃亡したアンドロイドを殺せば高額なインセンティブが入るため、本物の羊を買うことが出来る。
だが、アンドロイドは人間社会の中に巧みに溶け込み、発見は容易ではなかった。
リックは捜査協力をアンドロイドの製作をしているローゼン協会(映画ではタイレル社)に依頼する。協力してくれた協会の女性、レイチェルもまたアンドロイドだった。

映画ではレイチェルは最後にリックと共に行方をくらませる。映画ではリックは独身だが、原作ではリックには妻がいるのにアンドロイドであるレイチェルとのベッドシーンがある。
リックは見事に逃亡したアンドロイドを殺してインセンティブを受け取る。リックは生きた羊を買い、妻と喜びの時間を分かち合う。だが、そのことに嫉妬したレイチェルによって羊を殺されてしまうのである。

映画ではリックとアンドロイドの戦いに重点を置いているが、原作では、いかにアンドロイドを見つけるかといった面白さに加え、レイチェルとリックとの人の道を外れた関係が描かれていて興味深い。


運慶展

2017-11-12 00:03:48 | 創作

9月26日から11月26日まで上野の東京国立博物館で開催されている『運慶展』を見てきた。

運慶は平安時代から鎌倉時代の激動期に活動した。現在運慶の作品は31体が残されているが、今回はそのうち22体が集結し、運慶の父や息子などの関連作合計80点余りが展示されている。

運慶の作品がこれほど多く集結するのは初めてである。

『トイストーリー』の世界観のように仏像たちが人がいなくなった館内で動きだし、おしゃべりをしていたとしたらどんな会話を交わすだろう。

ちょっと想像してみた

 

大日如来「えー わたくし大日如来は運慶の最初の作品と言われています。地元東京からやってきました。800年も人前では座ってます。ちょっと立ってみたいな。よっこらしょ…」

阿弥陀如来「わたしもずっと座りっぱなしです。初めまして、不動明や観音菩薩ら6人で神奈川から来ました。鎌倉があったところなので仲間が多いんですよ」

毘沙門天「このたび静岡から来ました。毘沙門天です」

餓鬼A「おい、毘沙門天、ずっとオレ踏まれてるけど、そろそろ足どけてくんねえかな」

毘沙門天「あ、これはすまない」

餓鬼B「オレたち何にも悪いことしてねえのに800年も踏まれっぱなしだよ」

毘沙門天「おたくはどちらから?」

聖観音菩薩「愛知から1人で来たでよ、仲間がいっぱいおって嬉しゅうてかんわ。それにしても向こうで騒いでる小さいのは何ですか?」

重源上人「あれは和歌山から来た6人の童子たちですがな」

聖観音菩薩「生意気そうな顔してますなあ」

重源上人「申し遅れました。奈良の東大寺から来ました。いっつも大仏にでかい顔されてますけど、しばらく顔合わせへんからせいせいしますわ」

仏頭「みんな胴体があってよろしいなあ」

重源上人「あら? 仏はん、首だけになってしもて、胴体どないしはりましたん?」

仏頭「江戸時代の火事で焼けてしもたんや」

重源上人「そら、災難やったなあ…」

仏頭「こっちにおる二人のお坊さんは同じ興福寺から来た無若と世親や」

無若「二人とも胴体があってよかったですわ」

世親「仏はんも顔だけやのうて胴体も残っとったら重要文化財やのうて国宝やったかもしれませんなあ」

仏頭「それを言わんといて」

 

な~んて話してるかも。(^_^;)


昭和記念公園の銀杏

2017-11-04 22:14:27 | 写真

11月4日、昭和記念公園へ銀杏並木を見に行った。
去年、行ったときは紅葉はきれいだったけど銀杏は終わっていた。
今年は銀杏並木は見頃。秋の暖かい日差しの中、ゆっくりと散策を楽しんできました。


所々紅葉も色付き始めていました。

むせ返るような独特の銀杏の香りの中、黄色いトンネルと黄色の絨毯