まあどうにかなるさ

日記やコラム、創作、写真などをほぼ週刊でアップしています。

ひこうき雲

2015-03-29 00:14:55 | 写真

ユーミンの『ひこうき雲』

宮崎駿の『風立ちぬ』のエンディングにも使われている名曲。

明るい曲だけど、よく歌詞を見てみると、死が描かれた悲しい内容だ。

筋ジストロフィーに罹った小学生の友人が高校の時に亡くなり、それをモチーフにしたとか、あるいは高校生が飛び降りて心中を図った事件があり、それがモチーフだとか言われている。

歌詞は自殺のような内容と読み取れる。

この歌で歌われているひこうき雲は本当のひこうき雲ではなく、天に昇る命のことをそう呼んでいる。

 

時々ひこうき雲を見かける。

唯一人工的に作られた雲である。

ユーミンの歌を思い出すと少し悲しい気持になるけど、上空1万メートルを通り過ぎる飛行機の中にはたくさんの人の思いが詰まっている。

仕事や旅行で目的地に向かう。

どんな人々を乗せてどこへ行くのか…

楽しい気持でいる人も多いと思う。

何故か明日いいことがあるような気持ちになる。

 

 

 


卒業式

2015-03-21 09:41:33 | 日記

所々梅の花が目を楽しませてくれるこの時期

先日息子の高校の卒業式があった。

中高と6年間お世話になった学校といよいよお別れ。

僕は出席できなかったので、遠くからおめでとう。

4月からはいよいよ大学生

卒業式の少し前、無事免許を取ることもできた。

僕は高校を卒業して一人暮らしを始めたけど、息子は家から通う。

新しい出会いもあるが、息子は中高大学を通し10年の付き合いになる友人も多い。

アルバイトもしてほしいし、学校以外の経験もいろいろしてほしい。

学校以外の人間関係も作ってほしいと思う。

頑張れよ!

 

 


少年犯罪の実名報道について

2015-03-14 23:57:33 | 社会問題

中学一年生の上村遼太君は真冬の川で無理やり裸にされて泳がれたあと、刃物で切りつけられて殺害された。

極めて残虐な「川崎中一殺人事件」は少年3人が逮捕される。

先週発売の「週刊新潮」に主犯格の18歳の少年の実名と写真が掲載され、話題になっている。但し、主犯格の少年とともに逮捕された2人の少年については従属的な立場だったとして顔にモザイクをかけ、匿名で報道している。

ネットではすでに実名や写真は出回っているが、マスコミの報道としては初めてである。

少年法には罪を犯した少年の氏名や容貌を報じてはならないとある。テレビや新聞、他の雑誌でも実名報道はしていない。

 

週刊新潮の同じ号に3ページに渡る『「少年法」と「実名・写真」報道に関する考察』とされる記事が掲載されていて興味深い。

少年法をそのまま適用すれは、週刊新潮の記事は違法という事になる。この法律に罰則規定はなく、同誌では過去にも何度か少年犯罪について実名で報道し、顔写真の掲載に踏み切っている。

同誌の言い分として、過去の判決をあげている。98年に起きた「堺市通り魔殺傷事件」で、19歳の犯人の実名を報じたケースだ。少年法に抵触していることから、犯人が名誉毀損で訴えてきたのである。この裁判の控訴審で新潮側は逆転勝利しているのである。

判決の要旨は『仮に一部の市民が(報道によって)名前を記憶していたとしても、そのことによって直ちに更生が妨げられることになるとは考え難い』としている。

そもそも現在の少年法ができたのは昭和23年のこと。戦後の物のない時代、空腹に負けてパンなどを万引きするような非行少年を想定していた。

しかし、最近は大人顔負けの少年による残虐な犯罪が増えてきている。18歳選挙権と合わせて少年法の適用年齢を引き下げるべきという議論は当然起こってくると考えられる。

20歳の青年が万引きで実名報道される一方で19歳の凶悪犯罪犯が自動的に匿名になる。この論理矛盾を説明できるだけの合理的な理由は見当たらないと思われる。

それでも、僕は少年の実名報道には反対である。

少年法は犯罪への罰則という事より更生させるという側面がある。

 

1988年東京都足立区綾瀬で起きた女子高生コンクリート詰め殺人事件。

4人の少年による実行犯が女子高生を猥褻誘拐し長期間監禁、そして強姦、暴行を繰り返した。その期間は2か月にも及ぶ。その後殺害しドラム缶に遺体を入れてコンクリート詰めにして遺棄した残虐な事件である。

4人の少年の犯行は極めて悪質である。そして、監禁は実行犯の一人の自宅で行われており、周囲の大人がなぜ救えなかったのかということも衝撃的だった。

この事件で主犯格の少年は20年の実刑判決を受け服役した。

その後、出所した当時の主犯格の少年のことがテレビで放映されていた。

顔もモザイクがかけられ、声も変え、もちろん匿名である。彼が住む場所なども特定できないように構成してあったが、何と彼は結婚して子供をもち、幸せそうな家庭を築いていたのだ。結婚相手には事件のことを打ち明けたという。

奥さんへのインタビューが印象的だった。

事件のことを打ち明けられ、ずいぶん悩んだが彼との結婚を選んだという。

奥さんと子供にとってはかけがえのない夫や父となっているのだ。

更生したと考えるべきである。

それでも遺族は彼を許すことはできないだろうと思う。

凶悪犯はたとえ刑期を終えても幸せになる権利などないという考えもあるだろう。

だが、人から更生する機会を奪うことはできないはずである。少年であればなおのこと、実名報道によってその機会が奪われる可能性がある以上、するべきではないと考える。

実名報道を伏せたところで、ネットで拡散してしまうので規制は意味がないかもしれないが、だからといってなし崩し的に容認するのは違うと思う。


ふるさと納税

2015-03-08 16:32:41 | コラム

茨城県石岡市からしゃぶしゃぶ用の豚肉が送られてきた。

ふるさと納税の特典として送られてきた特産品である。

ふるさと納税は2000円を超える特典があれば、得になるシステムである。

例えば1万円のふるさと納税をした場合、8千円の控除がある。地方と大都市の格差是正のために2008年に制定された。住んでいる自治体以外の任意の自治体に納税できる仕組みである。自治体の受益者負担の原則から外れると反対意見も多い。

しかし、成人するまで地方の税金を使い、義務教育をしても、大学から大都市に行き、そこで働いてしまえば、地方としては不公平であるという意見もある。

自治体間の根本的な格差是正にはなってないが、いろいろとアイデアを出し、実行してみることはいい事だと思う。

僕自身、石岡市という町はそれまで知らなかった。

調べてみると、茨城県中部にある7万人ほどの町である。豚肉の他にはイチゴや手作り線香などの名産があり、県内でも有数の米どころであるらしい。

中心部のレトロな街並みは美しく、市のホームページなどに使われている。

ふるさと納税の特典を調べなかったら、この町のことはずっと知らなかったかしれない。

自分たちの町のことを知ってもらうという意味でも、ふるさと納税は役に立つのではないだろうか。