まあどうにかなるさ

日記やコラム、創作、写真などをほぼ週刊でアップしています。

日本国宝展

2014-10-25 23:42:42 | 芸術

上野にある東京国立博物館、その平成館で『日本国宝展』が開催されている。

今回は「祈り」をテーマに仏や神と人とをつなぐ役割を担ってきた絵画・彫刻・工芸・書籍・土偶など120点ほどが展示されている。期間限定で正倉院からの特別出展品もいくつか出品されている。

この目で国宝をこれほどたくさん見る機会はそう多くはないと思う。

僕が行った10月25日はかなり混んでいて、出展物の前に行くまでにかなりの時間を要した。

現代でこそ、宗教的なもの以外の美術作品は多いが、昔は美術品と宗教は結び付きが強い。宗教心こそが創作意欲の根源となっている場合が多く、この展覧会のテーマ「祈り」が、高い芸術性を結実させたモチーフだっただろうと思われる。

中でも奈良時代に制作された5メートルを超える五重の塔の巨大フィギアには圧倒される。

飛鳥時代に作られたという厨子の繊細な装飾には目を見張られる。

わずか3歳でこの世を去った豊臣秀吉の遺児、鶴松の菩提を弔うために建立した祥雲寺の障壁画は保存もよく、見事である。

鎌倉時代に制作された木像、髪を両サイドで束ねた童が手を合わせて振り返っている姿はなかなかユニークな木像である。これは最近国宝に指定されたそうである。

なかなか見応えのある展示会である。改めて日本文化はすごいと思わせてくれる。

 

 


クラシックカーフェスティバル

2014-10-19 13:49:15 | プチ観光名所

 

所沢市内の教習所内で開かれている『クラシックカーフェスティバル』

この教習所のオーナーは根っからのクラシックカーのファン

何台も保有しているそうで、映画「ALWAYS」にも車を提供しているそうです。

この日は各地からファンが自慢の車を持ち寄って展示会が開かれ、教習所内が埋め尽くされます。

 

 


先祖に手を合わせるということ

2014-10-13 13:43:15 | コラム

毎日のように仏壇に線香をあげ、手を合わせる。

死者に手を合わせてもあまり意味がある事ではないという人もいるかもしれないが、実はこのことは生きている私たちにとっても意味のあることだと思う。

例えば10代先祖を遡ってみる。

自分一人の前は2人。その前は4人、その前は8人、16、32、64、128…と倍々に増えていき、10世祖では1024人になり、合計数は2046人となる。20世祖前だと200万人にものぼる。従兄弟同士などで結婚している場合は、もっと少なくなるが…

今生きているたった1人のために実にたくさんの先祖が実在していた事になる。もし、そのうちの誰かが存在しなかったとしたら、今の自分も存在しなかったことになる。

病気や飢えで死にそうになった人もいただろう。

生きるのに辛くて死を考えた人もいたかもしれない。

戦争で死と隣り合わせになりながらも生き延びた人。

それでも生きていてくれた先祖たちのおかげで、今の自分がある。

今、自分がここにいることは奇跡に近い。

だから先祖に手を合わせることは、自分が生を受けたことへの感謝に繋がると思う。

自分を粗末にすることは膨大な数の先祖を粗末にすることになる。

人一人の命も人生も膨大な数の先祖からいただいた奇跡の産物。

ご先祖様、今日の一日をありがとうございます。

 


埼玉県独立

2014-10-04 17:43:06 | コラム

スコットランドの住民投票が行われ、独立は否決された。

イギリスの他の地域は胸をなで下ろしたことだろう。

日本で一部の地域が独立する動きはない。沖縄県には独立を唱える人が多いそうだが、現実的な動きにはなっていない。

もし、沖縄が独立ということになれば、米軍基地をどうするのかといった難問があり、実現は難しいだろう。

 

江戸時代、日本は事実上の連邦国家だった。

各藩が自治権をもち、独自の法律でそれぞれの国を治めていた。

税率も藩によってことなり、藩は独自の軍事力まで備えていた。徳川幕府は君主ではなく盟主であり、たくさんの大名の最大のものであるというに過ぎない。

絶対服従の制度ではあるが、その地位は不安定なものであった。

その頃の日本はそれぞれの藩がいわば独立国であり、藩による治外法権も認められていたため、日本という国よりも藩という存在の方が大きかったと思われる。

その後明治政府による廃藩置県によって中央集権国家の体制が築かれ今に至る。

その間、地方の独自性や独立性はかなり失われてしまった。

 

もし、日本の都道府県で独立の賛否を問う住民投票を行ったとしたら、各都道府県ではどれほどの賛成票が集まるだろう。

恐らくどこも過半数には届かないと思うが、沖縄などはかなりの賛成票が集まると思われる。

北海道なども賛成票は他に比べれば高くなるかもしれない。

僕の住む埼玉県は恐らく最低レベルの得票数だと思う。それだけ郷土意識が低い。

地方出身者が多いということもあるが、同じく地方出身者が多い周辺の東京や神奈川よりも郷土意識は低いのではないだろうか。

地方から出て来て、最初は東京に住むが、やがて住宅を購入して埼玉に住むという世帯は多い。通勤先はたいがい都内である。

首都圏という感覚はあっても、埼玉が好きで移り住むという人は少ないのではないだろうか。

住んでみればなかなかいい土地ではあるのだが…