犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

送別会 4

2015-03-31 23:04:57 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)
 東京での勤務もこの日が最後。 部署としての送別会は、全員が参加できるランチタイムに行われましたが、最後の日、酒の好きな有志が集まって、私同様、大阪に行く数人のために送別会を開いてくれました。 金曜日の夜とて、最初の店は時間制。2時間でお開きになりましたが、当然飲み足りない。まったく自然な流れで「もう一軒行こう」ということになりました。 二次会は、私がときどき行くスナック。予約なしに行くと、広くも . . . 本文を読む
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最後の晩餐

2015-03-28 23:58:05 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)
 伯母の家を引き払うにあたり、ささやかな宴を設けました。 実は隣家にも、独り暮らしの老人がいて、昨年も一度、家に招いて夕食をともにしたことがあります。今年も正月に年始の挨拶をしたとき「また一緒に食事をしましょう」と言ったまま、果たせないでいたのです。 私がこの家に生まれ育ったときから隣に住んでいて、ちょうど私よりも2つ下の一人息子がいたので、いろいろとお世話になりました。 伯母と私とそのおじさんで . . . 本文を読む
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鼠と猫

2015-03-25 23:52:19 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)
 大阪転勤にともない、1年5か月の間、週5日寝泊まりしていた生家を離れることになりました。同居していた91歳の伯母の面倒は、兄夫婦が見てくれることになり、私はお役御免になります。 土曜日の午前中、身の回りのものをダンボール詰めし、庭に面したベランダに出て一服し、ふとベランダの隅に目をやりました。 ベランダに設置してあるエアコンの室外機の陰に、鼠獲りがおいてあったのですが、なんとそこに鼠が一匹かかっ . . . 本文を読む
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送別会 3

2015-03-16 23:37:16 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)
 大阪出張時にも送別会がありました。とはいっても、送別の対象になるのは私ではない。組織再編によって消滅する部署の解散会と言ったほうが正確です。 場所は地下鉄梅田駅近くの隠れ家風の店。私は翌日、東京で仕事があったので、遅い新幹線で東京に帰ることにしていました。すでに指定席は新大阪九時発を予約済。 このところ、京都付近の降雪の影響で新幹線が遅れることはよくあったので、終電少し前というのはかなりリスキー . . . 本文を読む
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送別会 2

2015-03-13 23:14:56 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)
 大阪転勤が決まってから、飲みのお誘いが増えたのですが、例によって伯母の介護のために家に早く帰らないといけないので、なかなかお誘いに乗ることができません。 飲めるのは、木曜日と金曜日だけ。しかし、当日になって声をかけても先方に先約があったりする。この日は、ふだんの飲み仲間の部下と二人で飲みに行きました。彼はもともと日系ペルー人でしたが、昨年日本に帰化し、今ではペルー系日本人。仕事柄、海外出張が多く . . . 本文を読む
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家探し

2015-03-10 23:54:30 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)
 今回は、例年ある定期的な人事異動と違って、異動の1か月以上前に発令されたので、転勤の準備には十分な時間がありました。 家探しがあまり早すぎても物件が出てないんじゃないか、という考えは甘かった。 3月、4月は転居のシーズン。会社の異動だけじゃなく、学生たちも大挙して田舎から都会に出てきます。 単身赴任用の物件は、動きが早い。事前に二つの業者から大量の物件情報をもらっていましたが、実際に見に行くと、 . . . 本文を読む
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送別会 1

2015-03-07 23:49:38 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)
 私の大阪転勤が決まり、いつもの飲み仲間が集まってくれました。 以前勤めていた会社の同期で、1年に一回のペースで同窓会を開いていました。前回は、昨年4月ですから、約1年ぶりです。 5人のうち、一人は仕事の都合でドタキャン。 品川のオフィスビルの一画にある小ぎれいな飲み屋に三々五々集まりました。3人が集まったところで、遅れてくるメンバーのことが話題になりました。「そういえば、○○氏はアメリカに移住す . . . 本文を読む
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大阪転勤

2015-03-01 23:09:13 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)
 娘が独立を決めたのとほぼ時を同じゅうして、私も独立することになりました。 大阪転勤の辞令が発令されたのです。 以前より会社の組織再編の話があり、うすうすそんな予感もしていたので、それほどの驚きはありませんでしたが。 実は、私は韓国に駐在したことはありましたが、国内の転勤というのはこれが初めてです。もちろん私についてきてくれる家族がいるはずもなく、単身赴任。 これまで半同居していた91歳の伯母の介 . . . 本文を読む
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娘の独立

2015-02-26 23:53:34 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)
 私の家は、いちおう首都圏ですが、かなり外れのほうにあるので、通勤に片道1時間50分かかります。 ですので、私が今常住している生家(伯母の家)が勤務先(品川)から30分であることがありがたい。それでついつい自分の家に帰る頻度が少なくなります。 事情は娘たちにとっても同じ。 長女の勤務先は最近六本木にかわり、また昨年から大学生になった四女は渋谷から乗り換え。どちらも片道2時間近くかかります。 長女は . . . 本文を読む
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突然の頭痛

2015-02-08 23:09:49 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)
 ある晩、急に頭が痛くなりました。 インフルエンザかと思って熱を測りましたが、平熱。別に酒を飲みすぎたわけでもなく、原因がわからない。早めに寝床に入っても、頭痛はつのるばかり。痛みのために寝つけません。2時過ぎに布団から這い出して、スマホで「ひどい頭痛」などと検索すると、クモ膜下出血がヒット。説明を読んだら恐くなってきました。(救急車を呼ぼうか) でもそうすると近所の人は、同居している伯母(91歳 . . . 本文を読む
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歳末商戦

2014-12-28 23:11:46 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)
 今年ある洋菓子メーカーに就職した三女にとって、初めての歳末商戦です。 「商戦」の名にふさわしく、22日から正月3日までの間、休みは30日の1日のみ。中でも22日から25日のクリスマス期間は、深夜まで販売に立ち、夜は会社が用意したビジネスホテルに泊まり込みだそうです。 通常のデパ地下の店舗以外に、駅の通路に特設売り場が設けられ、クリスマスケーキが売り切れるまで販売を続けるとのこと。 26日、久しぶ . . . 本文を読む
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雨の日のタクシー

2014-12-25 23:08:12 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)
 年も押し詰まってきましたが、今年は例年になくタクシーによく乗った年でした。タクシー代の安い韓国では日常の足だったタクシー、日本では余程のことがないと乗らない。 主な用途は伯母の病院への送り迎えでした。 91歳の伯母は、頭はしっかりとしているのですが、足腰が弱く、徒歩での外出は、ほぼ自宅から約50メートルのセブンイレブンと、約150メートルのかかりつけの医者、行きつけの美容院に限られます。 10年 . . . 本文を読む
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四十雀

2014-12-04 23:48:33 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)
 二匹目のネズミの捕獲を目論んで、新しいシートを庇に仕掛けた二日後の朝、窓から伸び上がって庇の上を覗こうとすると、バサバサバサ!(うわっ、まだ生きてる) あやうく窓から転落しそうになりました。 場所を変えて、庇の上を観察できる別の窓に行って、獲物を見てみると… なんと、捕れたのはネズミではありませんでした。 鼠取りシートの上には、二羽の小鳥がかかっていました。(さっきのは、はばたきの . . . 本文を読む
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鼠捕物帳

2014-12-01 23:33:35 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)
 9月頃から、夜中にカタカタという物音がするのが気になっていました。 最初は、窓の庇の上に鳥でもとまったのかな、と思いましたが、普通の鳥は「鳥目」というくらいだから夜は活動しないはず。 だいたい、音がする場所も庇というよりは天井のあたり。「鼠だ!」と確信をもつようになったのは11月になってからです。そのうちだんだん物音にも慣れてきて、「おっ! 今晩も元気でやってるな」などと思うようになりました。し . . . 本文を読む
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柿(かき)落とし

2014-11-29 23:25:46 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)
 私の生家には、大きな柿の木があります。祖父母が太平洋戦争末期に、ここに越してきて、幼木を買って植えたといいますから、樹齢70年以上。柿の木の寿命が何年なのかわかりませんが、老木の部類に入るのでしょう。 子どものころから、晩秋の柿の収穫は、わが家の恒例行事でした。 柿は1年おきに生(な)り年と不作の年が繰り返されます。生り年には、一本の木に400から500個の実がなります。今年は生り年なので、週末 . . . 本文を読む
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