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神戸からの手紙




今朝、神戸の友人から美しい筆跡の手紙をもらって、ふと「神戸からの手紙」という雑誌のことを思い出した。


70年代後半に神戸新聞出版センターから刊行されたファッション雑誌。厚い紙質、神戸の街の美しい風景写真やアート系モデルの写真が掲載された、それはそれは大人っぽい雑誌だった。

少女だったわたしは心踊らせて毎月購読。
読み物はわたしにとって意味不明だったに違いない。


その後、すぐに「サヴィ」というイケイケな雑誌に様変わりをし、「神戸からの手紙」時代の浮き世離れしたアンニュイさは紙面からすっかり消え...

今思えばあの時、時代の流れの中で消えてしまったのは雑誌「神戸からの手紙」だけではなく、少女の頃のわたしが憧れた神戸の大人の雰囲気そのものである。

あのころ大人はもっと「大人」で、おしゃれで、ユーモアがあったような気がする。多分どの世代も前の世代のことをそのように思うのだろうが。

神戸もまさに大人の街だった。ふるさとは遠くにありて思うもの...なのである。


ああ、帰りたいなあ、神戸。



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